前駆陣痛とは?痛みは?間隔はどう測る?本陣痛の違いは?体験談あり
【医師監修】前駆陣痛は本陣痛と痛みや間隔にどのような違いがあるのでしょうか。前駆陣痛がある時点では、まだ出産まで至りませんが、痛みの強さ、間隔などに注意しておく必要があります。前駆陣痛、本陣痛を経験した先輩ママの体験談とともにご紹介します。
一人目の出産であれば特に、下腹部の痛みを感じたら「本陣痛なのでは?」と心配になってしまいますよね。陣痛のような痛みを感じたら、まずは痛みの間隔を測ることをオススメします。その痛みの間隔が短い、長いを繰り返すようなら前駆陣痛でしょう。もし痛みの間隔のバラつきが安定してきているようなら、本陣痛も考えられます。
前駆陣痛の注意が必要な場合
前駆陣痛の段階では、すぐに出産にはなりませんので、焦る必要はありません。しかし、前駆陣痛とともに、他の症状が現れた場合は注意する必要があります。注意すべき代表的な症状をご紹介します。
前駆陣痛の注意が必要な場合【間隔が安定しないが激しい痛みがある】
前駆陣痛の特徴として、痛みの間隔が安定せずバラバラだという点があります。しかし、痛みの間隔は不規則でも、激しい痛みが持続している場合は注意しましょう。まれに本陣痛が始まっている場合もあるからです。また、他のトラブルが発生している可能性もゼロではありません。我慢できないような痛みを感じたら、間隔が安定していなくても病院へ連絡しましょう。
リエ先生
産婦人科医
前駆陣痛かと思ったら微弱陣痛だったということが経産婦の人では割とよくあります。前に陣痛を経験しているため、病院に連絡するのが遅れがちです。前駆陣痛と思っても、痛みがひかない場合や、よく言うのが、寝れないほどの痛みの時は一度病院に相談しましょう。
前駆陣痛の注意が必要な場合【破水がある】
卵膜と呼ばれる赤ちゃんを保護している膜が何らかの原因で破れてしまい、羊水の一部が流れ出ることを「破水」といいます。前駆陣痛とともに破水した場合は、すぐに病院へ行くようにしましょう(※2)。そのまま、出産・入院になります。
破水に伴い細菌感染してしまう可能性がありますので、お風呂には入らないでくださいね。痛みの間隔の長い、短いに関わらず、破水があった場合はすぐに受診しましょう。
前駆陣痛の注意が必要な場合【出血がある】
臨月に入った妊婦さんのおりものには少量の血が混じっていることがあります。おしるしとも言われているこの出血ですが、少量であれば問題ありません。しかし、前駆陣痛とともに、多めの出血、何日も持続する出血があった場合は注意が必要です。医師に相談するようにしましょう。
(臨月のおしるしについては以下の記事も参考にしてみてください)
前駆陣痛の注意が必要な場合【胎動がない】
下腹部に持続的な痛みを感じるけれど、胎動を感じない場合。そんな時は「常位胎盤早期剥離」が疑われます。これは、子宮の壁から胎盤が剥がれ落ちてしまっている状態です。赤ちゃんは胎盤から栄養をもらって生きています。胎盤が剥がれ落ちてしまうと、脳性麻痺などの障害が残ってしまうことがあり危険です(※3)。
子宮の内側で大量に出血があり、激しい痛みが持続して感じられます。痛みが治まることがなく、持続した痛みがある場合は、すぐに病院へ連絡しましょう。
(臨月の胎動については以下の記事も参考にしてみてください)
前駆陣痛の注意が必要な場合【臨月以前の前駆陣痛】
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