生理の出血量が多い?目安は?原因や治療法!過多月経の可能性も?

【医師監修】生理の「出血量が多い」とはどんな状態か目安を知っていますか?どれくらいの量だと出血量が多いのか、その原因は何なのか、くわしくご紹介します。また、過多月経には2種類タイプがあり治療法も変わってきます。生理中の出血量が多くて下着が汚れてしまうという人は要チェック。

専門家監修 | 産婦人科医 カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています...
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

目次

  1. 正常?多い?生理の出血量の目安とは
  2. 出血量が多い「過多月経」が起こる原因は?
  3. 生理の出血量が多い場合に受診する目安は?
  4. 生理の出血量が多い場合の治療法は?
  5. 出血量が多いだけじゃない!生理の悩み
  6. 生理の出血量が多い?と悩んでいる人は医師に相談を

生理の出血量が多い場合に受診する目安は?

出典:https://www.pinterest.jp/pin/637963103464724311/

月経過多には一時的に出血量が増えているだけの「特発性月経過多症」と、常に出血量が多い「続発性月経過多症」とがあります。特発性月経過多症の場合はホルモンバランスがストレスなどが原因で乱れているだけの可能性が高いので、体の調子が整えば平均的な量に改善していく人が多いです。

中学生くらいの若い女性や更年期の女性などホルモンバランスが不安定な人は、基礎体温をつけるなど長期で様子を見ていくことになります。一方、常に出血量が多い場合は子宮に異常がある可能性も考えられるため、早めに医師に相談しましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

過多月経が慢性的に持続している患者さんの中には、採血検査でわかる血中ヘモグロビン濃度が正常値の半分近くになってから来院されるケースも多く見られます。 慢性的に貧血が徐々に進行することで体が慣れてしまっているのですが、そこまで貧血が進行していると体の酸素供給能力が低下し、心臓に負担がかかるため、少し階段を上り下りしただけでも息切れの症状を起こします。 ここまで進行していては非常に危険ですので、早急に産婦人科専門医を受診するようにしましょう。

年齢とともに生理の出血量が増えている人は注意!

子宮の異常によって「出血量が増える理由」は、主に子宮内膜の増加や子宮自体の肥大です。治療を先延ばしにすることで、不妊症となる可能性や、子宮を摘出しなくてはならない可能性も出てきます。

生理の出血量が多い場合の治療法は?

生理の出血量が多いと医師に相談した場合、主な治療法は大きく分けて3つあります。それぞれの治療法について説明しましょう。

出血量が多い場合の治療法【貧血の対策】

貧血を起こしやすい状態のため、必要であれば鉄剤の処方などがされます。貧血が原因で「めまい」や「動機」「息切れ」などの症状が出る人もいるため、中学生くらいの生理がまだ不安定な時期に過多月経を起こしているような場合も、治療はしておく方がよいでしょう。

鉄分不足は黄体ホルモンの分泌の低下を招き、妊娠しにくい体になってしまうため、不妊症の原因や卵巣の働きの低下なども引き起こします。

カズヤ先生

産婦人科医

過多月経が原因で起こる貧血は、鉄欠乏性貧血といって、赤血球を生成する成分である鉄分が不足することで起こります。 ですので、採血検査で鉄欠乏性貧血と診断されると、鉄剤系の貧血のお薬を処方されます。 普段から月経量が多めの方は、鉄分が多く含まれる食べ物やドリンクなどを摂るようにすると良いでしょう。

出血量が多い場合の治療法【ホルモン剤による調整】

機能性過多月経の人は低用量ピルなどの「ホルモン剤」や「止血剤」などが処方され、出血量が減るような治療法がとられます。医師から処方される薬とあわせて、原因となっている生活習慣の見直しをすることで、出血量の改善にも効果を発揮します。

更年期の女性には低下した「卵巣の機能を改善」させたり、子宮周辺の病気の「進行や再発の抑制」を目的として、低用量ピルを用いる治療法もあります。

出血量が多い場合の治療法【子宮の病気など異常の改善】

器質性過多月経の場合は、まず、子宮に起こっている「異常への対処」が第一です。薬を服用することで「症状を抑える」治療法や、「開腹手術」によって筋腫を摘出したり、子宮自体を摘出するような場合もあります。妊娠を希望している場合は特に早期受診を心がけ治療をしていきましょう。

関連する記事