七五三のお参りの方法・注意点まとめ!初穂料の相場は?予約は必須?

昔からある「七五三」ですが、家庭の事情などにより、お参りの方法や場所などに違いがありますよね。またお参りにかかる費用なども気になるところです。今回は七五三のお参りの方法や注意点、初穂料の相場や予約の必要性などについて、体験談も交えてご紹介します。

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Contents
目次
  1. 七五三でお参りをする理由
  2. 七五三のお参りはどこでする?
  3. 神社での七五三のお参りの方法
  4. お寺での七五三のお参りの方法
  5. 七五三のお参りでの注意点
  6. 七五三のお参りの初穂料はどれくらい?
  7. 七五三のお参りで予約は必須?
  8. 七五三のお参りは感謝する気持ちが大切

前述で七五三のお参りでの作法や注意点についてご説明しました。上記をふまえた上で、参拝の一連の流れを確認しましょう。

1. 鳥居の前で、服装を整え一揖します。
2. 参道は左右どちらかの端を歩きます。
3. 手水舎で柄杓を使い心身を清めます。
4. お賽銭を静かに入れ、鈴がある場合は軽く鳴らします。
5. 二拝二拍手一拝をします。
6. 参道の左右どちらかの端を通り、鳥居まで向かいます。
7. 鳥居をくぐり、神社に向かって一揖します。

神社での参拝の作法やマナーは、七五三の他、初詣などにも役立ちます。この機会に覚えておくと良いですね。

祈願(きがん)や祝詞奏上(のりとそうじょう)での作法

七五三では参拝の他に、神職の方に祈願や祝詞奏上をしてもらう方法もあります。また、神社によっては玉串を納めるところもあるので、玉串奉奠の作法についても合わせてご紹介します。

祈願や祝詞奏上は、神様とのご縁を結び、神様からの守護をいただけるよう願い求める儀式です。予約または事前に連絡をしている場合は、社務所などの受付で名前を伝え初穂料を渡します。予約をしていない場合も同様です。

拝殿に案内されるので、あがる前に服装を整え一礼します。神職の方が祈願や祝詞を読み上げている時は、姿勢を正し終わるまで頭を下げます。椅子に座っている時は立ち上がって頭を下げ、正座をしている場合は座ったままで頭を下げます。

基本的には神職の方から説明がありますので、指示に従えば問題ありません。

AKANBOライター

40代前半

三歳の子供の七五三では途中で子供が泣いてしまったり、トイレに行くと言い出して大騒ぎ。でも、神職さんが困った顔をしながらもしっかりフォローをしてくださり、大変助かりました。

男性

50代

以前神職をしていました。ご祈願中に泣いた子供を叱るお母さんがいますが、子供は泣くのが当たり前です。私達神職者はそれを理解していますし、トイレに行きたい場合にも遠慮なく言ってください。子供は悪くありません。どうか叱らないであげてください。

トイレは事前に済ませておくのが理想ですが、どうしてもという時には神職の方に伝えましょう。御札を受け取る場合もあるので、ママが付き添いパパはその場に残るなど、必ず一人はその場に残るようにすると良いですね。

玉串とは、榊の枝に紙垂を付けたものです。玉串奉奠は玉串に自分の心をのせて、神様へ届けるために行う儀式のことを言います。玉串の納め方の手順は以下の通りです。

1. 玉串を受ける。受け取る際は、右手で根元を、左手は下から添える。
2. 胸の高さで持ち、玉串台(玉串を納める台)の前まで進み、一礼する。
3. 玉串を時計回りにまわし、玉串の根元を自分に向ける。
4. 両手で玉串の根元を持ち、祈念(きねん)を込める。
5. 玉串の根元が神前に向くように、左手で時計回りにまわす。
6. 玉串を玉串台に納める。
7. 一歩下がり二拝二拍手一拝(にはいにはくしゅいっぱい)をする。
8. 自分の席に戻る。

上記は一般的な玉串奉奠の作法です。神社によっては神職の方が指示する場合がありますので、その指示に従いましょう。ママやパパが作法を知っていると、子供が分からなくて困った際に教えることもできますね。

お寺での七五三のお参りの方法

ママやパパ、親戚が信仰している宗教によっては神社でお参りができないため、お寺でのお参りを考えている場合もあるでしょう。またママの親戚からお寺をすすめられたなど、お寺でお参りをする理由はさまざまです。七五三のお参りをお寺でする際の作法やマナーをご紹介します。

お寺でお参りをする際の作法

お寺には、三門という入り口があります。三門は迷いの世界と悟りの世界の境目です。神社参拝と同様に、三門をくぐる前には服装を整え一揖をします。また、手水の作法も神社と同じです。灯明に献灯する作法、線香に献香する作法は後程ご説明します。

1. 三門をくぐる前に服装を整え、一揖します。
2. 手水舎があれば手水で心身を清めます。
3. 灯明や線香が用意されていれば、献灯や献香をします。
4. お賽銭箱があれば一揖し、お金を静かに入れます。
5. 鰐口があれば鳴らします。
6. 胸の前で合掌しお祈りをします。
7. 三門をくぐった後で振り返って一礼します。

鰐口は吊るされた大きな鈴です。灯明とは仏様に供える灯火のことを言います。献灯は火を灯すこと、献香は線香を焚いて仏様に供えることです。三門に敷居がある場合、敷居には悪い物の進入を防ぐ役割がありますので、またいでくぐりましょう。

女性

40代

お寺で祈祷をしてもらいました。内容は護摩(火をつけて厄災などを焼く)というものです。うちの子は落ち着きが無いので祈祷の最中で騒いだりしないか不安でしたが、初めての雰囲気でどうしていいのか分からなかったのか、始終静かにしていました。

祈祷を受け付けているお寺もあります。内容などは宗派により異なるので、祈祷を予定しているお寺への確認が必要です。なお、御礼に関しては初穂料ではなく「御布施」と記入しましょう。