新生児のへその緒はいつ取れる?消毒はいつまで?取れた後のケア方法を紹介!
【医師監修】赤ちゃんのへその緒はいつ取れるの?この記事では「新生児のへその緒が取れる時期」「体の変化」「消毒はいつまで必要か」などの疑問について紹介します。消毒するときの注意点や出血した場合の対処法、取れたへその緒の保管方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
臍肉芽腫(さいにくげしゅ)とは、へその緒が取れた後におへそが赤く盛り上がり、ジクジクしたりこすれて出血する病気です(※3)。赤ちゃんとママをつなぐへその緒は、妊娠中は血行が良い状態です。産後にへその緒を切ることで、へその緒の血行が途絶えて急速に縮んでいき、皮が張ってへこんだおへそになります。
へその緒の血行が良すぎると、そのなごりとして赤ちゃんのへその緒に赤い肉のかたまりが残ります。これが臍肉芽腫です。治療には出っ張っている臍肉芽腫を糸でしばったり、硝酸銀で焼き切る方法があります。外来で可能な治療法ですが、手術で切除するケースもあるので注意が必要です。
新生児のへその緒から出血があった場合は?
赤ちゃんのへその緒から出血があった場合はどうすればよいのでしょうか。対処法を知っておけば、慌てる心配も少なくなりますね。
出血が増える・続くときは小児科を受診
へその緒がとれたあと、しばらくは出血が続く場合があります。これを臍出血(さいしゅっけつ)といいます。少量であれば気にする必要はありません。しかし、出血が増えたり長引いたりしたときは、小児科を受診しましょう。
フラセチンパウダーなどの処置を2~3日受けると出血は止まりますが、それでも止まらない場合は硝酸銀で出血部位を処置してもらうことになります。
へその緒には血管が残っている状態なので、赤ちゃんがうんちのときにいきんだり、大泣きしたりすると血が出てしまうこともあります。しかし、血が止まらないときは、へその緒が細菌に感染している可能性が高いでしょう。おへその状態を日ごろからしっかり観察しておく必要がありますね。
赤ちゃんのへその緒が取れた!保管方法を紹介!
赤ちゃんのへその緒は、突然取れることがほとんどです。取れたへその緒を良い状態で保管するために、適切な方法を紹介します。
へその緒はしっかり乾燥させてからケースに保管
赤ちゃんのへその緒を良い状態で保管するためには、しっかりと乾燥させることが大切です。へその緒を湿った状態で保管すると、カビてしまったり、腐ってしまうこともあります。へその緒が取れたときは、ガーゼなどの布の上に置いて乾燥させておきましょう。
へその緒が完全に乾燥してからケースに保管します。湿気対策に乾燥剤をケースの中に入れておくと安心ですね。乾燥剤は、お菓子などに入っているもので大丈夫ですよ。保管するケースは、出産した産院でもらえる場合もありますが、自分で用意してもよいでしょう。
さまざまなデザインや大きさのケースが販売されているので、お気に入りのケースを探してみてくださいね。ケースの素材は、防虫性の高い桐製や吸湿性と通気性にすぐれた白樺製がおすすめです。ママと赤ちゃんをつなぐへその緒はケースに入れて大切にとっておきましょう。
新生児のへその緒の変化を観察しよう!
赤ちゃんのへその緒がいつ取れるのか気になることもありますが、無理に取らずに自然に取れるのを待ちましょう。その間、へその緒が細菌に感染しないように消毒しながら、おへそのケアをしてあげましょう。日々の赤ちゃんのお世話に加えて、へその緒の変化をよく観察しておくことが大事ですね。
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