新生児のへその緒はいつ取れる?消毒はいつまで?取れた後のケア方法を紹介!
【医師監修】赤ちゃんのへその緒はいつ取れるの?この記事では「新生児のへその緒が取れる時期」「体の変化」「消毒はいつまで必要か」などの疑問について紹介します。消毒するときの注意点や出血した場合の対処法、取れたへその緒の保管方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
へその緒はとれてもしばらくは消毒を続ける
へその緒が取れても消毒はやめずに、完全に乾燥するまでは消毒を続けましょう。へその緒が取れたあと7~10日が目安となります。へその緒がとれたばかりの時期は、細菌に感染しやすくなっています。ばい菌が入って膿まないように、しばらくは消毒を続けましょう(※2)。
消毒はへその緒がついていたときと同様に1日1回程度、消毒液をつけた綿棒でやさしくなでるように行いましょう。へその緒がとれてから出血している場合は、へその緒のジクジクを乾燥させるための乾燥剤(亜鉛化デンプン)があれば散布し、ガーゼを当てましょう。乾燥剤は産院からもらえることもありますよ。
しばらく消毒を続けておへそが乾燥してきたら、もう消毒を続けなくても大丈夫です。しかし、おへそに汚れが残っていることもあるので、沐浴後には綿棒で汚れをふき取ってあげましょう。消毒をやめるタイミングを自分で判断できない場合は、医師に相談するのが一番です。
膿・腫れ・出血がある場合は注意しましょう
赤ちゃんのおへそのケアで注意しなければいけないのは、おへそから白や黄色の膿がでているときです。ジクジクとした膿がでている場合は、膿をふき取るように消毒しましょう。また、おへそから出血している場合は、殺菌してあるガーゼを5分程度軽く押し当てて止血しましょう。
消毒や止血をして膿や出血が止まれば問題ないのですが、なかなか止まらないこともあります。膿や血が止まらないようであれば、自己判断せずに小児科や産院を受診するとよいでしょう。(※3)
渡邉恵里
小児科医
臍部からの出血が止まらない場合、凝固異常症が隠れている事もあります。
消毒でおへそが荒れることも
赤ちゃんのおへそを消毒するときに、おへそが荒れてしまう可能性がある点にも注意が必要です。少しでも異変があった場合は消毒液の使用を中止し、どのようにケアをすればよいのかを産院や小児科に確認してみましょう。
へその緒をアルコール消毒するときは、肌が変化しないか確認してから使い続けるとよいですね。おへその消毒はアルコール消毒液を使う場合が多いのですが、アルコール以外の刺激の弱い消毒液もあります。アルコール以外の消毒方法は医師や処方箋薬局で相談してみましょう。
(妊娠初期のママの肌荒れについては以下の記事も参考にしてみてください)
新生児のへその緒を消毒しないと病気になる?
新生児のへその緒を正しく消毒しないと細菌に感染し、病気になる場合もあります。どのような病気になる可能性があるのかを紹介します。
臍炎
赤ちゃんのへその緒が取れた後、傷口に細菌が入り込んで炎症が起こってしまうのが臍炎(さいえん)です(※3)。臍炎にかかるとおへそがジクジクしたり、膿や出血がみられることもあります。膿は臭くて黄色く痛みもともなうので、赤ちゃんがぐずりやすくなるでしょう。
悪化して炎症がお腹の中に広がったり、ばい菌が全身に回った場合は赤ちゃんが危険な状態になることがあります。そのため、早いうちに小児科や小児外科を受診することが必要です。臍炎の治療法にはおへその消毒のほか、抗生物質の軟膏を塗ったり、内服薬を服用する場合もあります。
(赤ちゃんのぐずりについては以下の記事も参考にしてみてください)
臍肉芽腫
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