赤ちゃんのチョコレートは何歳から?アレルギー反応のリスクや食べてしまった際の対処法も!
【医師監修】チョコレートといえば子供のおやつの定番ですが、赤ちゃんにはいつからチョコレートを食べさせても良いのでしょう?この記事では赤ちゃんが何歳からチョコレートを食べてもいいのかや、赤ちゃんがチョコを食べてはいけない理由やリスク、アレルギーになった場合に出る症状も紹介します。また、赤ちゃんがチョコを食べてしまった場合の対処法や、赤ちゃんにおすすめのチョコレート代用品もご紹介しますので、ぜひ見てみてくださいね。
赤ちゃんは、何歳からチョコを食べてOKなの?
子供が大好きなおやつといえば、チョコレートですよね。ただ、チョコレートは子供の健康に影響を与えやすいおやつでもあるため「いつから食べさせれば良いの?」と悩んでしまうママも多いでしょう。
いつから赤ちゃんがチョコレートを食べても良いのかについては、明確な決まりがあるわけではありません。チョコレート風味のケーキやパンなどであれば、1歳半を過ぎれば少量ずつ与えても良いでしょう。チョコレートそのものを食べさせ始める目安としては、子供がおやつとして間食を楽しむことが重要となる3歳以降がベストです。
ただ「もう3歳になったから」といきなり大量のチョコレートを食べさせることは、子どもの健康のために控えましょう。もちろん子供が何歳になっても、チョコレートの食べ過ぎは健康に影響を及ぼす可能性があります。
赤ちゃんがチョコを食べてはいけない理由は?どんなリスクが?
先ほど「何歳からチョコレートを食べさせても良いのか」についてご説明しました。では、なぜ3歳以下の赤ちゃんや子供はチョコレートを控えるべきだとされているのでしょうか?ここでは、赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけない理由や、チョコレートを食べることによる赤ちゃんへのリスク・影響について解説します。
虫歯になりやすい
赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけない理由としてまず挙げられるのは、虫歯になりやすいことです。これはチョコレートに糖質が多く含まれているためで、もちろんチョコレート以外のおやつでも糖質が高ければ同様のリスクがあります。
また、子供向けのチョコレートはカカオの割合が大人向けのものに比べて40%程度と低く、その分糖質の割合が高くなっていると言えるでしょう。
新井昇子
小児科医
チョコレート、おいしいですよね。 私も子供も大好きです。赤ちゃんのうちはチョコレートがどんなものか知りませんので、あえて与える必要はありません。 成長していく中でその存在を知った時には、どう対処していくのか、決めておくといいですね。 うちの娘は4歳ごろまでチョコレートの存在を知りませんでした。甘いもの=かぼちゃ、サツマイモ、トウモロコシで代用していました。気を使っていましたのでクッキーなどのお菓子もほとんどあげていませんでした。 次の息子の時はかなり適当でおそらく2歳の時にはチョコレートを食べていたと思います。娘のお友達同士のお菓子交換の時など一緒にいると、下の子はおかしを口にする時期が早くなってしまうのは仕方ないのかなとも思います。おかげで息子はチョコレート大好き男子に。お口の周りをチョコだらけにして食べる姿は可愛いのでつい甘くなってしまいます。が、やはり虫歯が心配ですよね。甘いものはそれ自体が口腔内を酸性にしますので、歯磨きでの予防効果よりは、時間を空けずに何度もだらだらと食べ続けることを避けるのが重要だと思います。我が家ではおやつの時間、食後のデザートなどにほしいと言われれば、あれば出しています。 虫歯も初期に見つければ治療が簡単ですので、定期的な歯科検診もしています。 子供にも甘いものを食べると虫歯がどうしてできるのか絵本を使ったりして、機会があるごとにお話ししています。 子供なりに覚えていて理解しているようです。 『はははのおはなし』やなせたかし/我が家の定番の絵本です。 食べ物を食べるときは、おいしいな~と思って食べることが幸せにつながりますので、罪悪感とともにチョコレートを食べるよりも、食べ方や適切な量など、食べすぎるとどうなるのかなど時間をとって親子でお話しし、おいしく頂けるといいですね。
肥満になりやすい
肥満になりやすいことも、赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけない理由のひとつです。チョコレートには脂質も含まれており、赤ちゃんが食べると肥満のリスクも高まるでしょう。
特に子供向けのミルクチョコレートなどは、高脂質な商品が多いため注意しなければなりません。また、おやつのなかでもチョコレートは100gあたりの脂質が高い食品として上位にのぼります。
味覚形成に影響する
赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけない理由としては、味覚形成に影響することも挙げられます。薄い味付けに慣れている離乳食期の赤ちゃんや離乳食を卒業したばかりの子供にとって、チョコレートの甘みによる刺激は強烈です。
そして刺激が強く美味しい味を赤ちゃんが知ってしまうと、偏食をはじめとする食生活の乱れにつながる恐れがあります。
眠れなくなる
赤ちゃんがチョコレートを食べてしまうと、眠れなくなるというリスクも生まれるでしょう。チョコレートにはカフェインやテオブロミンといった成分が含まれており、これらには覚醒作用があります。大人にとっては眠気覚ましに有効ですが、赤ちゃんが摂取すると眠れなくなってしまう可能性も否定できません。
カフェインやテオブロミンが消化されると、覚醒作用も落ち着いてくるでしょう。ただ、赤ちゃんの場合は消化に3日ほど必要で、体にも負担がかかってしまいます。
(赤ちゃんが眠れないことについては以下の記事も参考にしてみてください)
落ち着きがなくなる
赤ちゃんの落ち着きがなくなることも、赤ちゃんがチョコレートを食べてはいけないひとつの理由です。先ほどご説明したテオブロミンやカフェインの影響で、日中も赤ちゃんの落ち着きがなくなってしまう恐れがあります。
赤ちゃんの落ち着きのなさも、テオブロミンやカフェインの成分が消化されれば治まるでしょう。しかし、赤ちゃんの体内で成分が消化されるまで落ち着きのない状態が続くと、生活リズムが崩れてしまう可能性も否定できません。
チョコレートに依存してしまう
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