新生児からの添い乳は危険?安全なやり方や、癖にならないための注意点も解説!

【医師監修】添い乳は身体の負担が少ないから新生児からやってみたいなと思うママも多いでしょう。今回は赤ちゃんが添い乳ですぐに寝る理由をはじめ、新生児から添い乳をするメリット・デメリットなどを紹介します。安全なやり方や、添い乳をやる際に注意点も紹介していきます。

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Contents
目次
  1. 赤ちゃんが添い乳ですぐに寝る理由は?
  2. 新生児から添い乳をするメリット・デメリット
  3. 新生児への添い乳の安全なやり方
  4. 新生児に添い乳する際の注意点!癖になる?
  5. 赤ちゃんへの添い乳について理解しよう!

新生児への添い乳の安全なやり方

寝ながら授乳する添い乳の安全なやり方とはいったいどういうやり方なのでしょうか。寝ながらといってもどのような体勢で手や腕はどう添えればいいの?と戸惑うママも多いでしょう。基本的な添い乳や安全な添い乳のやり方を紹介します。

添い乳の基本的なやり方とは

赤ちゃんとともに横向きで向かい合わせになり、ママの下側になる腕は横か上に起きます。ママの脇の下あたりに赤ちゃんの頭がくるようにして、口が乳頭の位置にくるように赤ちゃんの頭や首を支えて引き寄せます。ママの下側にあるおっぱいを飲ませます。(※3)

新生児は首が座っていないので、背中側や頭にタオルを置いて支えると安定します。添い乳は乳頭をしっかりと咥えられるようになってから始めましょう。咥え方が浅いままだと赤ちゃんがうまく飲めないだけではなく、乳首が切れやすくなってしまいます。

安全な添い乳をするために

添い乳は寝ながら授乳できてママの身体に負担が少ない授乳スタイルですが、窒息事故の危険性などのデメリットもあります。赤ちゃんの窒息は、ママが疲れによって授乳したまま眠ってしまい、おっぱいが赤ちゃんの鼻や口を塞ぐことで起きてしまいます。ママの体調がすぐれないときや睡眠不足の場合は注意が必要です。

添い乳は授乳量が少なくなってしまう場合もあります。また偏った吸い方になってしまい、ママが乳腺炎などの乳房トラブルを起こしやすくなります。体力的に余裕があるときは、なるべく座って授乳してしっかりと飲ませることも大切です。

(赤ちゃんの寝方については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの横向き寝は危険?突然死の可能性も?正しい寝方や注意点!

新生児に添い乳する際の注意点!癖になる?

添い乳は癖になりやすいといわれています。癖になるとはどういうことなのでしょうか?添い乳の基本と安全なやり方をふまえた上で、新生児に添い乳をする際の注意点と、添い乳が癖になりにくくする工夫や新生児の身体の特徴についても紹介します。

ママの体調管理にも気をつける

新生児はまだ力も弱く、自分で動くことができません。ママの身体や布団が顔を塞いでしまって起こる窒息事故を防ぐためにも、ママ自身も体調管理に気をつけることが大切です。

新生児の育児は真夜中でもオムツ替えや授乳が必要であるため、ママは睡眠不足になりやすいものです。しかし事故の危険があるため、横になったらすぐに寝てしまいそうなほど疲れているときや体調がすぐれないときは、添い乳をするのは控えたほうがいいでしょう。

使う寝具の安全性も重要!

新生児の場合は首がまだ座っていなかったり、力も弱くて寝返りがまだできません。柔らかすぎる布団や枕だと顔が埋もれてしまい、圧迫し窒息してしまう危険性があります。ベッドの場合は転落にも充分気をつけるようにしましょう。ベッド用の転落防止の柵もありますが、身体などが挟まってしまう事故も起きています。説明書をよく読んで使用することが大切です。

授乳後のげっぷも忘れずに!

添い乳は赤ちゃんも横向きになっていますが、授乳後のげっぷを忘れずにしましょう。空気が胃に溜まったままでは赤ちゃんも苦しいですし、飲んだ母乳を吐き戻してしまいます。吐いたものが喉に詰まってしまい、窒息する危険もあるため注意してください。授乳量が少なくてもげっぷはしっかりとさせてあげてくださいね。

(赤ちゃんが母乳を吐くことについては以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児がミルクや母乳を吐いてしまう!原因と対処法は?

添い乳が癖になるってどういうこと?

添い乳が癖になるということは、赤ちゃんの口に乳首が入っていないと寝られなくなってしまうことをさします。口の中に乳首が無いのに気付いて起きてしまったり、満腹前に眠ってしまい結局お腹がすいて泣いてしまう場合があります。

個人差があるため一概には言えませんが、添い乳が癖にならないように赤ちゃんの成長に合わせて、添い乳以外の寝かしつけ方法を模索していったほうがいいでしょう。寂しがって泣いているときは抱っこして背中をトントンしたりと、スキンシップをとるのもおすすめです。