母乳は血液からできてる?なぜ白い?出る・作られる仕組みや成分を徹底解説
【医師監修】母乳が血液からできていることを知っていますか?母乳が白い理由や作られる・出るまでの仕組みをはじめ、母乳に含まれる栄養素・成分などを紹介します。母乳をたくさん出す方法や、母乳に赤い血液が混ざってしまう原因、その対処法なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
しっかり休む
出産は体に大きな負担をかけますね。しかし産後のママはすぐに赤ちゃんのお世話に追われますので、環境の変化や体への負担が大きくなってストレスをためてしまうことでしょう。しかし、ストレスはホルモンの分泌に大きな影響を与えます。オキトシンの分泌を抑えて、母乳の出を悪くしてしまう可能性もあるのです。
ストレスを簡単に解消することはできないかもしれませんね。しかし、1人で頑張りすぎず、家族や行政の力を借りてしっかりと休養をとりましょう。家事を頑張りすぎる必要はありません。最低限の家事をこなして、赤ちゃんと一緒に昼寝をしたり、好きなアロマをたいたりしてのんびり過ごしてみてくださいね。
体を締め付ける服を着ない
母乳のもとになっているのは血液ですね。血液の流れが悪くなると、母乳の分泌がスムーズに行われなくなります。母乳の量を増やしたい場合は体を温めることなどとあわせて、血流を改善することが大切です。体を締め付ける下着や服などを着ていると血流が悪くなってしまいますので、締め付けの少ない服を選んで着てみてくださいね。
水分をしっかりとる
赤ちゃんが1回で100ミリリットルの母乳を飲む場合、1日に8回授乳をしたら800ミリリットルもの水分が消費されることになりますね。授乳中は妊娠前よりもたくさん水分をとる必要があります。そうはいっても、一気に水分をたくさん摂取した場合は尿として排出されてしまうだけです。授乳をしたあとの水分補給として、こまめに水分をとることが大切でしょう。
水分補給と聞いて、お茶やジュースなどを思い浮かべた人もいるかもしれません。しかし、授乳中に水分を摂取する場合は水やハーブティーがおすすめです。コーヒーなどに含まれるカフェインは、母乳を通じて赤ちゃんの体に入ります。赤ちゃんの脳が興奮して夜泣きをする可能性もありますし、血管を収縮させて母乳の出を悪くしたり、鉄分の吸収を妨げる危険もあります。
また、糖分や脂肪分を過剰に摂取すると乳腺を詰まらせる可能性があるので注意が必要です(※5)。ハーブティーであれば母乳に必要なミネラルを多く含み、カフェインや脂質や糖分は入っていません。鉄分を補えるハーブティーもありますよ。ただし、ハーブティーの中には母乳の量を抑えるものもあるので、店頭のスタッフや医師にしっかり聞いてから購入するようにしましょう。
母乳マッサージをする
おっぱいマッサージは、おっぱいの基底部を動かして母乳の量を増やすマッサージです。湯舟の中でマッサージをすることで、より効果を高めることができます。もしお風呂に入る余裕がない場合は、蒸しタオルでおっぱいを温めながらマッサージしてみてくださいね。乳腺炎になっているママでもおっぱいマッサージをすることはできますよ。
しかし、乳房の奥からおっぱいを出そうと誤った方法で行ったり、力を入れすぎてしまう人もいるので注意しましょう。乳腺が詰まってしまった場合や炎症が起きている場合などは、専門家にマッサージをしてもらい、詰まりを解消することをおすすめします。
おっぱいマッサージは産後から始めても効果的です。しかし、産後スムーズに母乳を出すためには、妊娠28週目くらいからケアをするといいでしょう。
母乳が赤い…!血液が混ざってしまう原因は?
白いはずの母乳に血液が混じっていたら、とても焦ってしまいますね。そのまま赤ちゃんに母乳を与えてもいいのか悩んでしまうこともあるでしょう。
白い母乳に血液が混じるのは珍しいことではありません。しかし、中には病気の可能性がある場合もあります。母乳に血液が混じる場合の原因を紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
(赤ちゃんが奇声をあげる原因については以下の記事も参考にしてみてください)
乳首の怪我
授乳の時、赤ちゃんはとても強い力でママの乳首を吸っています。ですので、赤ちゃんとママ両方が授乳に慣れるまでは乳首が傷ついてしまうこともあるでしょう。
授乳中の赤ちゃんの口を無理に乳首から外したことや、授乳の影響でデリケートになっている乳首が下着にこすれたことが原因で母乳に血液が混じるケースもあります。母乳に血液が混じった場合、まず乳首に傷がついていないか確認してみてくださいね。
血乳
乳首に傷がないのに母乳に血液が混じっている場合は、血乳が出ている可能性があります。乳頭が分泌している液体の中でも、血液が混じっているものを血性分泌といいます。血性分泌は母乳を作るための乳腺が急激に発達することで起きる症状です。妊娠中や産後数週間の間に血乳が見られることが多いです(※6)。
血乳の場合、母乳がしっかり出てくるようになれば症状がおさまるので特に問題ありません。ただし、搾乳機をたくさん使いすぎたり、自己流のおっぱいマッサージをすると乳腺が傷ついて血乳になる場合もありますので、気を付けましょう。
乳腺炎
乳腺炎とは、乳頭から細菌感染をして炎症を起こしてしまうことです。乳腺炎にかかり、乳腺の化膿がひどくなると白いはずの母乳に血液が混ざってしまいます。乳腺炎になった場合、炎症を起こした部分が痛みと腫れを起こしたり、38度くらいの高い熱をともなう場合もあります。
乳腺炎は、おっぱいに母乳がたまっている時に起きやすいといわれています。おっぱいに母乳を溜めないよう、こまめに授乳をすることが大切です。(※5)
乳がん
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