母乳は血液からできてる?なぜ白い?出る・作られる仕組みや成分を徹底解説

【医師監修】母乳が血液からできていることを知っていますか?母乳が白い理由や作られる・出るまでの仕組みをはじめ、母乳に含まれる栄養素・成分などを紹介します。母乳をたくさん出す方法や、母乳に赤い血液が混ざってしまう原因、その対処法なども紹介するので参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 母乳の正体は血液って本当?なぜ白い?
  2. 母乳が作られるまでの仕組み
  3. 母乳が出るまでの仕組み
  4. 母乳に含まれる栄養素・成分
  5. 母乳をたくさん出すコツ
  6. 母乳が赤い…!血液が混ざってしまう原因は?
  7. 母乳に血が混ざってしまった場合の対処法
  8. 仕組みを理解して母乳育児を楽しもう!

乳がんの初期症状は乳頭から血液が出ることのほか、おっぱいが熱を持ったり胸にしこりやくぼみができたり、左右の乳首の位置が違うことなどです。(※7)

母乳に血液が混じることは決して珍しくありませんが、乳がんの可能性もないとはいいきれないでしょう。ただ、母乳に血液が混ざっているだけでは乳がんと断定することはできません。胸のしこりなど、他の症状が出ていないかを確認してみてくださいね。

母乳に血が混ざってしまった場合の対処法

白いはずの母乳に血液が混じっていた場合、どのように対処をするべきなのでしょうか。対処法を紹介していきます。

(赤ちゃんがチョコレートを食べてしまった場合の対処法については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんのチョコレートは何歳から?アレルギー反応のリスクや食べてしまった際の対処法も!

授乳の姿勢を変える

乳首に傷があって母乳に血液が混じってしまう場合、同じ姿勢で授乳を続けていると同じ場所に負担がかかってしまいますね。同じ場所に負担がかかると強い痛みを感じてしまいます。授乳の姿勢を変えるなど、工夫をすることが大切です。

乳首の負担を少なくするため、乳首の傷が治るまで搾乳機を使って母乳を絞るということも有効な対処法でしょう。

乳首をしっかりケアする

母乳に血液が混ざってしまう場合、乳首をしっかりケアすることも大切です。保湿用の軟膏やクリームで保湿をしたり、乳首用の絆創膏で乳首を保護してみてくださいね。

そのまま授乳を続ける

乳腺が急激に発達することで血乳になった場合、何回か血乳が起きた後にだんだん血液の量が少なくなってしまうようであれば、そのまま授乳続けても問題ありません。授乳を始めてすぐの時期は血乳になりやすいですが、赤ちゃんへの影響はないでしょう。ただし、1週間以上血乳が出る場合は乳腺外科を受診してみてくださいね。

抗生剤を飲む

風邪のような症状の後におっぱいがチクチクするような感覚があったら、乳腺炎の可能性があります。乳腺炎の疑いがある場合は、乳腺外科を受診をしましょう。

乳腺炎の場合は抗生剤などを飲んで治療をすることができますが、放っておくと膿がたまって手術をしなければいけなくなる可能性もあります。発熱などの違和感を感じたら、すぐに病院へ行ってみてくださいね。

検査をする

乳がんの初期症状のような症状が見られた場合は、すぐに病院で検査をしましょう。乳がんを放置するとガン細胞が増殖して、リンパ管や血液から全身に転移してしまう可能性もあります。乳がんは早期に発見できれば完治しやすい病気でもあるので、できる限り早めに病院に行ってみてくださいね。

仕組みを理解して母乳育児を楽しもう!

母乳が作られる仕組みや母乳が出る仕組みのほか、母乳の栄養素や母乳をたくさん出すコツを紹介してきました。母乳は血液から作られるので、母乳の量が少ない場合は血液をたくさん作ったり、血行を改善することが大切ですね。また、母乳を作ったり出したりするホルモンがきちんと分泌されていることも重要です。

また、白い母乳に血液が混ざってしまった場合は、乳首や胸の状態をよく確認することが大切です。母乳に血液が混じるケースの多くは、赤ちゃんが上手に母乳を吸えず、乳首を傷付けてしまうことが原因で起きているからです。

乳首が傷ついていることが原因で母乳に血液が混ざってしまった場合は、授乳中の体勢を変えたり乳首の保護をするなど対策をしてみてくださいね。母乳が出る仕組みや、母乳に血液が混ざってしまう理由をしっかり理解して、楽しく母乳育児を続けましょう。

渡邉恵里

小児科医

出来るだけストレスの少ない母乳育児を送るためにも、授乳に関する正しい知識を身に付けましょう。