1歳児の歯磨きのやり方!嫌がる際の対策や、好きにさせるテクニックも!

【医師監修】赤ちゃんでも歯が生え始めれば歯磨きが必要になります。こちらの記事では、1歳児の歯磨きのやり方や、回数・時間などを紹介しています。嫌がる際の対策や、歯磨きを好きにさせるテクニックも紹介していますので、1歳の赤ちゃんがいるママは参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 赤ちゃんが歯磨きを始める時期は?
  2. 1歳児は虫歯になりやすい?
  3. 1歳児の歯磨きのやり方のコツ&注意点!
  4. 1歳児の歯磨きの回数・時間は?
  5. 1歳児が歯磨きを嫌がる際の対策は?好きにさせるテクニックを伝授!
  6. 1歳前から歯磨きを習慣にしよう!

赤ちゃんが歯磨きを始める時期は?

赤ちゃんは歯がない状態で生まれてきますが、早い赤ちゃんでは生後半年から歯が生え始めます(※1)。最初は下の前歯がちょこんと生えて表情もさらに可愛らしくなりますが、下の歯が生え始めたら歯磨きをスタートするタイミングです。歯が生えない時期は歯磨きが必要ないから楽!と考えるママもいるかもしれません。

しかし、歯が生え始めた途端に急に赤ちゃんの口に中に歯ブラシを入れたらどうなるでしょう。赤ちゃんは驚いて歯ブラシを嫌がり、歯磨きをさせてくれなくなってしまいます。歯が生えていないうちから、歯磨きの練習をすることはできます。清潔なガーゼでくるんだママの指で赤ちゃんの口周りや口の中を優しく触ってあげましょう。(※1)

そうすることで口の中を触られることに慣れて、歯磨きをする時期がきても赤ちゃんがそれほど嫌がらずにすみます。初めてのことは少しずづ段階を踏んで行っていきましょう。

(赤ちゃんの歯磨きの時期については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの歯磨きはいつから?歯磨き粉は?やり方と注意点!体験談あり

1歳児は虫歯になりやすい?

1歳児は虫歯になりやすいことがわかっています。原因は、赤ちゃんの歯のエナメル質が薄いことにあります。エナメル質とは歯の表面にある硬い組織のことをいいます。虫歯菌はお菓子や果物などあらゆる食べ物に入っている糖分から歯を溶かす酸を作り出して、この酸を使って頑丈なエナメル質を溶かして虫歯にしてしまうのです。

赤ちゃんの歯のエナメル質はとても薄く柔らかいという特徴があり、虫歯になると早い段階ですぐに対処できないほどの大きな虫歯になる可能性があります。歯磨きを怠ると磨き残しが原因で虫歯になってしまいます。歯が生えたら歯磨きを習慣化させてしっかり虫歯対策をしましょう。

(チョコレートの食べさせていい時期については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんのチョコレートは何歳から?アレルギー反応のリスクや食べてしまった際の対処法も!

1歳児の歯磨きのやり方のコツ&注意点!

1歳児はじっとしていることが難しく、ママが歯磨きをしようとしてもうまくいかない場合が多いでしょう。ここからは、1歳児の歯磨きのやり方のコツや注意点を紹介しますので、チェックしてみてくださいね。

コツ➀1歳児が歯磨きを嫌がる理由を理解する

1歳児が歯磨きを嫌がるのは、自由になれない仰向けの状態が一つの理由です。また、口の中に歯ブラシという異物を入れられて不快感を感じています。何をされるかわからない状態で、怖がっているという気持ちもあるでしょう。1歳児が歯磨きを怖がる理由を理解せず、嫌がっているのに無理やり歯磨きをしようとすると、ますます歯磨きが嫌になってしまいます。

どうして1歳児が歯磨きを嫌がるのかを理解して、嫌がらないようなやり方を工夫することが大切です。

コツ➁:歯磨きに慣れてもらうことが重要

1歳児の歯磨きを習慣化させるために、まずは歯を磨くことに慣れてもらうこと重要です。しっかり磨くことももちろん大切ですが、無理やり歯磨きをすると仰向けになることさえも嫌がってしまいます。

対処法として、赤ちゃんを仰向けにして体をマッサージしたり頬を触ってあげるなど、ママと触れ合うことで仰向けになることは嫌なことではないと感じてもらいましょう。恐怖心をなくし、歯磨きは楽しいことだとわからせることがコツになります。

注意点①歯を磨くときの強さについて

1歳児の歯を磨くときは、ママが歯ブラシを鉛筆を持つようにして握り優しく磨いてあげましょう。できるだけ歯茎の部分は磨かないように注意し、いろいろな角度から均一に磨くのがコツです。歯茎まで磨いてしまうのを避けるには、歯茎の部分を指で押さえて歯の部分だけ磨くと良いでしょう。

マキ先生

小児科医

特に前の真ん中の歯と歯の間についている、「上唇小帯」という紐状の構造物は、歯磨きで痛みを感じやすい場所と言われています。子供は痛みを感じたら次から歯磨きを嫌がるようになるので、なるべく歯ブラシが当たらないように優しく慎重に磨きましょう。

注意点②歯ブラシの種類や歯磨き粉について

歯ブラシにはさまざまな種類のものがあります。柄の短い自分で磨く用と柄の長い仕上げ用歯ブラシ、赤ちゃんが持ちやすい柄の部分が丸い輪っかになっているもの、喉の奥に歯ブラシが行かないようなストッパー付きのものなどがあります。自分で持てる歯ブラシを持たせて歯ブラシに慣れさせた後は、ママが柄の長い歯ブラシで仕上げ磨きをしてあげましょう。

仕上げ用は特に、ブラシ部分が小さい歯ブラシを選ぶと磨きやすいです。歯磨き粉は口をゆすげるようになってから週に数回使うところからスタートしましょう。口をゆすげないうちは、歯磨き粉はない状態で歯磨きをしていきます。(※2)