3歳になっても喋らない原因は?発達障害を診断する方法や、体験談も多数紹介

【医師監修】3歳の子が喋らないのはどうして?3歳児の言葉の発達の目安や、3歳になっても喋らない場合の原因や発達障害の可能性があるのかをお伝えします。発達障害の特徴や、発達障害かどうかすぐに診断できるチェック表も紹介します。喋らない際の対処法や先輩ママの体験談も必見ですよ!

Contents
目次
  1. 3歳児の言葉の発達の目安は?
  2. 3歳になっても喋らない原因は?発達障害の可能性も?
  3. 発達障害の特徴は?すぐに診断できるチェック表も紹介
  4. 3歳になっても喋らない場合に親が取るべき行動は?
  5. 3歳になっても全然喋らないのは大丈夫?〜先輩ママの体験談〜
  6. 言葉の発達が遅くても個人差があるから慌てずに!

3歳児の言葉の発達の目安は?

子供が3歳近くになっても喋らないとき、ママは心配になりますよね。あまり神経質になりたくないと思っていても、他の子がたくさん喋っているのを見ると「うちの子はなぜ喋らないの?」と、どうしても周りと比較してしまうこともあるでしょう。また「もしかして発達障害なのでは?」と疑いを持つママもいるのではないでしょうか。

そのような場合、一般的な3歳の子供はどのくらい話せるものなのか、言葉の発達の目安を知ることで冷静な判断をすることができます。3歳児の言葉の発達について、その目安をご紹介します。

(3歳児の言葉の遅れについては以下の記事も参考にしてみてください)

3歳児の言葉が遅い…!発達の目安は?遅れている場合の対処法や体験談など紹介

話すのが上手な子が目立ってくる

3歳児の言葉は個人差がありますが、だいたい500~1000語ぐらいを話すのが目安とされています。また「ママ」「ジュース」「ちょうだい」や「ぼく」「おやつ」「ほしい」などの3つの単語から成り立つ三語文が言えるようになります。数字の関心も強くなり、並んでいるものを指差ししながら数えられるようになるのもこの時期です。自分の名前を言える子もいます(※1)。

ごっこ遊びにも興味を持ち、それぞれの役になりきりながら、上手に話す子も増えてきますよ。「寒い」「お腹がすいた」など、自分の状況を伝えられるようになるのも特徴です。

男の子よりも女の子のほうが言葉の発達は早い?

言葉の発達は男の子よりも女の子のほうが早いという研究結果があるのをご存知でしょうか。脳には言葉を正確に話したり、聞いて理解したりするための中心的な役割を持つ「言語中枢」があります。左脳には耳で聞いた言葉を理解するための言語中枢がありますが、その神経細胞の密度は男の子よりも女の子の方が高いのです。

言葉を喋るときは、男の子は左脳を使うのに対し、女の子は左右両方の脳を使います。世間では女性の方が言語能力は高いと言われていますが、男の子と女の子の脳の構造に違いがあることが関係しているのでしょう。

しかし幼い子供の言葉の発達は、性別の違い以上に個人差が大きいとも言われています。親との関わり方や子供を取り巻く環境も言葉の発達に影響します。男の子や女の子の性別の違いだけで、言葉の発達に差があるとは一概には言えないのです。

3歳になっても喋らない原因は?発達障害の可能性も?

3歳になった我が子が喋らないと発達障害を疑うママもいるでしょう。3歳になっても喋らない原因には発達障害の可能性もあるのでしょうか?

発達障害の子は言葉の出る時期が遅い場合も

言葉の遅れの原因は様々なことが考えられますが、そのうちの1つに知的障害や自閉症スペクトラム症の発達障害も含まれるでしょう。発達障害の症状はそれぞれの子供によって異なりますが、言葉の出る時期が遅い子もいます。発達障害の子供の中には、3歳になっても単語しか話さなかったり、オウム返しが多かったりといったケースもあるのです(※1)。

3歳以前の発達は個人差があるため、発達障害かどうかの判断は専門家でも難しいと言われています。知的障害を伴う場合は早い段階で判断できることもありますが、知的障害のない場合の発達障害は、3歳児健診で気づくことが多いのです。

言葉が遅れているからといって必ずしも発達障害に直結するわけではありませんが、その可能性もあることは頭に入れておくと良いでしょう。

(発達障害については以下の記事も参考にしてみてください)

イヤイヤ期がないのは病気・発達障害なの?後々、子供の成長に影響する?

発達障害の特徴は?すぐに診断できるチェック表も紹介

つぎは発達障害の代表的な特徴をご紹介します。また発達障害の可能性があるかどうかの目安となるチェック表も合わせて確認しておきましょう。病院を受診するかどうかを判断するときの参考にしてくださいね。