母乳過多の対処法は?赤ちゃんへの正しい授乳方法や搾乳の仕方が大切!

【医師監修】赤ちゃんが飲むよりも多く母乳が出過ぎることで悩んでいるママのために、母乳過多の症状・原因や、ママや赤ちゃんへの影響などを紹介します。授乳方法や搾乳の注意点など母乳過多の対処法や、ママたちの体験談も参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 母乳過多(母乳分泌過多症)とは?おっぱいが出すぎ?
  2. 母乳過多の症状は?
  3. 母乳過多の原因は?
  4. 母乳過多になるとどうなる?赤ちゃんが上手に飲めない?
  5. 母乳過多の対処法!授乳方法や搾乳の注意点など!
  6. 母乳過多に関するママたちの体験談!
  7. 母乳過多の悩みは母乳外来で相談しよう!

ママが乳腺炎になってしまうだけではなく、赤ちゃんの成長にも影響がある母乳過多は、なんとか対処したいですね。母乳過多の対処法として、授乳や搾乳の注意点などを紹介します。

母乳過多の対処法は、赤ちゃんにしっかり飲んでもらえるようにすることと、過剰におっぱいをつくらないようにすることの2点です。そのための授乳方法や授乳間隔などについて紹介します。

授乳方法

母乳過多の対処法の一つは、赤ちゃんがおっぱいを上手に飲めるように授乳方法を工夫することです。赤ちゃんの乳首のくわえ方が浅くなっていないかや、鼻をふさいでいたり姿勢が曲がってしまうことで赤ちゃんが苦しくないかを確認しましょう。

また、いつも同じ飲ませ方で授乳するのではなく、いろいろな抱き方を試してみましょう。一般的な横抱きだけでなく、縦抱きや一緒に寝転がって授乳する添い乳、フットボール抱きなどもあります。

赤ちゃんが授乳に集中できる環境作りも大切です。静かな場所で授乳するようにしてみましょう。

圧抜き

母乳過多の対処法は、赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらうことです。しかし、母乳の勢いが良すぎたりおっぱいが張って固かったりすると赤ちゃんが飲みにくくなってしまいます。赤ちゃんが飲みやすい状態にするには、圧抜きが有効です。

授乳の前に、乳首の周りが少し柔らかくなる程度に搾乳してみましょう。片手でおっぱいを下から支えるように持ち、いろいろな方向から搾乳するようにします。時間としては、長くても2~3分以内に終わらせる程度がよいですね。

授乳間隔は3時間くらいに

授乳の間隔は、長すぎても短すぎてもよくありません。おっぱいの張るタイミングや授乳間隔は個人差がありますが、3時間くらいあけるとよいでしょう。

授乳の間隔が短いと頻繁に吸われることで、母乳の生産がさらに活発になる可能性があります。一方で授乳間隔が長すぎると、おっぱいの張りがひどくなって痛みや詰まりにつながるおそれがあるのです。

片側授乳もあり

授乳は左右交互に、両方を同じくらいの時間でという指導をされたことのあるママも少なくないでしょう。しかし、母乳過多の場合は片方ずつ飲み切るようにして授乳させる方がよいと言われています。飲み切ったかどうかの判断は難しいところですが、ママの感覚や赤ちゃんの様子から交代のタイミングを決めてよいでしょう。

一度の授乳が片側で終わってしまっても構いません。その場合は、次の授乳は飲ませていない反対のおっぱいから始めましょう。

搾乳の注意点

圧抜きのために搾乳することは大切ですが、搾乳しすぎるとかえって母乳の生産を促してしまいます。また、乳腺を傷つけて乳腺炎の原因になる恐れもあります。完全に搾りきってしまうのではなく「少し楽になった」という程度にとどめておきましょう。

搾乳は、乳腺や乳首を傷つけない方法で行いましょう。まずは、3本の指で乳頭から乳輪を持ちます。指は親指と人差し指、中指を使います。やさしい力で引っ張ったりもみほぐしたりひねったりして、乳管が開くようマッサージします。

次に反対の手のひらでおっぱいを支えるように下から持って、乳頭をつまみ搾乳します。このとき、親指と人差し指をつかって、おっぱいを押して圧をかけるイメージで行うようにしましょう。

母乳の分泌を抑制するハーブティー

ハーブティーの中には、母乳の分泌を抑制する作用が期待できるものがあります。母乳過多のママにとって、手軽にできる対処法といえるでしょう。

具体的には、ペパーミントやセージが母乳の分泌を抑制する作用のあるハーブティーとして知られています。ペパーミントは、母乳の分泌を抑えるだけでなく体を冷やす効果があります。また、おっぱいの張りや痛みを改善する効果もあるとされており、乳腺炎予防にもつながるのです。

セージは、ホルモンのバランスを調整したり、炎症を抑えたりするハーブティーです。こちらも乳腺炎のリスクが高い母乳過多のママにおすすめです。カモミールも、おっぱいの張りへの対処法としておすすめされるハーブティーになります。

母乳の質の向上

ママの食べたものによって、おっぱいの味が変化するという説があります。おっぱいの味が変化すると赤ちゃんが母乳を飲まない場合があると言われているのです。

質の良い母乳を作るためには、ごぼう茶などの血液をさらさらにする効果のある食べ物を取り入れましょう。脂っこいものや乳製品などを過剰に摂取することは乳腺炎の原因につながります。乳腺炎予防には、栄養バランスのとれた和食がおすすめです。

母乳過多に関するママたちの体験談!

産後半年ママ

30代

溜まってくるとすぐに乳腺炎になってしまうので、こまめな搾乳が欠かせません。食事とか工夫してなんとかがんばっています。赤ちゃんは授乳中に眠そうにするんだけど、途中で溺れたみたいになってしまって眠りにくいそう。

産後4ヶ月ママ

20代

過分泌で、おっぱいは張って痛いし油断するとすぐに服まで濡れてしまってたいへんです!でも母乳不足で悩んでいる人が多いので「出るだけいいじゃない」ということを言われてしまいます。人に相談できない、理解されないっていうのも地味につらいです。

2人目妊娠中

30代

2人目がもうすぐ生まれるけれど、またあの母乳過多や乳腺炎との闘いかと思うと、ミルク育児にしようかと考え中です。でも、1人目の時は生後半年くらい経って、間隔があくようになったら落ち着いてきたから、それまでがんばろうか…悩みます。