母乳過多の対処法は?赤ちゃんへの正しい授乳方法や搾乳の仕方が大切!
【医師監修】赤ちゃんが飲むよりも多く母乳が出過ぎることで悩んでいるママのために、母乳過多の症状・原因や、ママや赤ちゃんへの影響などを紹介します。授乳方法や搾乳の注意点など母乳過多の対処法や、ママたちの体験談も参考にしてみてくださいね。
まれな例ですが、甲状腺の病気の症状としてプロラクチンというホルモンが異常分泌されていると、母乳過多の原因になります(※1)。
(母乳分泌の仕組みについては以下の記事も参考にしてみてください)
母乳過多になるとどうなる?赤ちゃんが上手に飲めない?
母乳過多になるとどのような問題があるのでしょうか。母乳過多にともなう赤ちゃんとママそれぞれのトラブルについて紹介します。
赤ちゃんがうまく飲めない
母乳過多によって母乳の出がよすぎると、赤ちゃんがうまく飲み込めずにむせたり吐いたりすることがあります。また、飲み過ぎによってお腹が張り、その不快感から授乳後に機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。
低月齢の赤ちゃんの吐き戻しは、誤飲や窒息のおそれがあるため注意したい症状です。
(赤ちゃんのげっぷについては以下の記事も参考にしてみてください)
赤ちゃんの体重が増えない
母乳過多にもかかわらず赤ちゃんの体重が増えないことがあります。赤ちゃんの体重が増えない原因の1つは、赤ちゃんが満足のいく母乳の量を飲めていないからです。母乳の分泌が多いとおっぱいに母乳が残って乳房が硬くなります。乳房が硬いと赤ちゃんはとても飲みづらくなり、満足いく量の母乳を飲めなくなるのです。
もう1つの原因は、母乳の成分です。授乳の最初の方の母乳は脂肪分が少なく、後半の母乳は脂肪分が多くなります。赤ちゃんが最初の方の母乳だけで満足して飲まなくなると、脂肪分の少ないおっぱいだけを飲んでいることになるのです。脂肪分の少ないおっぱいだけを飲んでいるため、体重が増えないのです。
富田規彦
小児科医
体重の変化を記録しておくことは、栄養状態や病気を評価するのに役立ちます。可能であれば半月ごとに同じ条件(オムツ一枚にするなど)で計測して下さい。
赤ちゃんが母乳を消化しにくい
上記のとおり、母乳過多が原因で脂肪分の少ない母乳を大量に赤ちゃんが飲んでいる場合があります。そうすると、赤ちゃんの消化器官が乳糖過多の状態になってしまい、おならが出やすくなったり、ゆるい便や緑色の便が出たりします。
ママの乳腺炎
母乳過多はママにとって深刻なおっぱいトラブルにつながることがあります。授乳後に残ってしまった母乳の脂肪分が、おっぱいの母乳の出口をふさぐと、乳腺炎を引き起こすこともあるのです。乳腺炎になると、強い痛みを感じることもあります。
乳腺炎とは、母乳が残ることで起こる炎症のことです。乳腺炎になると痛みや発熱の症状がでます。授乳中に強い痛みが出ると、授乳をやめたくなるかもしれません。しかし、溜まった母乳をそのままにすると、痛みの症状が悪化する場合があるのです。細菌感染による炎症の場合は、体のだるさや発熱があるため育児に大きな支障が起きます。
(乳腺炎の症状や予防については以下の記事も参考にしてみてください)
母乳不足につながることも
母乳は赤ちゃんが乳首を吸う刺激で分泌されます。しかし、赤ちゃんが吸う刺激がなくても母乳が出る母乳過多の状態が続くと、次第に母乳がつくられるきっかけが失われるのです。そのため母乳不足につながることもあります。
母乳過多の対処法!授乳方法や搾乳の注意点など!
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