新生児・赤ちゃんの頭囲の平均は?頭が大きい・小さい別の病気は?成長曲線での正常値も!
【医師監修】新生児・赤ちゃんの誕生は最も幸せな経験である一方、その後の成長も心配。今回は、頭囲の大きさに着目してみましょう。新生児・赤ちゃんの頭囲の平均や成長曲線での正常値、異常の目安などを紹介します。頭が大きい・小さい原因や、病気の可能性もわかりやすく解説しますよ。
ソトス症候群
1~2万人に1人という低い確率ですが、ソトス症候群という難病が原因で頭囲が大きくなることもあります。
ソトス症候群に発症する原因は5番染色体遺伝子の異常です。新生児の頃から頭囲や体の成長が早い一方、運動発達や知的発達に遅れが生じるという特徴があります。(※6)
硬膜下血腫
頭に外傷を負って頭に血が貯まることが原因で硬膜下血腫になり、頭囲に異常が出るケースもあります(※7)。
硬膜下血腫には「急性硬膜下血腫」と「慢性硬膜下血腫」があります。急性硬膜下血腫なら数時間~3日以内に症状が出ますが、慢性硬膜下血腫だと症状があらわれるまでに1~3ヶ月程かかります。慢性硬膜下血腫になる可能性を考えて、小さな赤ちゃんが頭を打ったら、半年はそのことを覚えておいた方が良いでしょう。急性でも慢性でも、赤ちゃんが訴える症状は同じです。
●機嫌が悪い・ぐずる
●何度も吐く
●けいれんを起こす
●頭囲が大きくなる
運動発達が遅れたり大泉門が膨隆するケースもあります。硬膜下血腫が疑われる時はCTスキャンなどで検査をするため、脳外科を受診しましょう。
硬膜下水腫
ケガが原因で脳を保護しているくも膜が裂け、髄液や浸出液がくも膜と硬膜の間に溜まる「硬膜下水腫」という病気が原因で頭囲が大きくなる可能性もあります。
外傷のほか、細菌性の髄膜炎や脳腫瘍が原因で硬膜下水腫を発症することもありますよ。
くも膜のう胞
「くも膜のう胞」小児期に発症することが多い病気です。くも膜に髄液が溜まり、袋状に膨らんで脳を圧迫することが原因で起こります。
発生する場所によっては頭痛やけいれんなどの症状を起こすことがありますが、多くの場合症状が出ません。頭を打った時にたまたま撮ったCTやMRIで発見されることがほとんどです。くも膜のう胞があっても特に問題ないことが多いですが、子どもの場合、症状がなくても脳を強く圧迫している場合は手術が必要です(※8)。
(赤ちゃんの絶壁頭については以下の記事を参考にしてみてください)
新生児・赤ちゃんの頭が小さい原因や病気の可能性
成長曲線の基準値よりも頭囲が異常に小さい「小頭症」の場合、どんな病気にかかっている可能性があるのでしょうか? 疑わしい病気と原因について、詳しく見ていきましょう。
染色体異常
染色体異常や遺伝子の欠損が原因で、赤ちゃんの頭が小さくなることもあります。染色体異常が原因で頭囲が小さい場合、小頭症以外の病気が発症する可能性があるので注意が必要です。
胎内感染
妊娠中にママが風疹やサイトメガロウイルスなどに感染したことが原因で胎内感染し、頭囲がなかなか大きくならない赤ちゃんもいます。
胎内感染が原因で頭囲が大きくならない時は、頭囲のほか、聴覚や視覚の異常、けいれんや嚥下障害などさまざまな症状を示すでしょう。まだ効果的な治療方法が確立されていないので、小頭症になった場合は長く医療支援を受ける必要がありますよ。
中枢神経感染症
中枢神経感染症が原因で小頭症になるケースもあります。中枢神経感染症は、脳や脊髄がウイルスや細菌に感染することで起きる病気です。
新生児・赤ちゃんの頭が大きい・小さい場合の受診の目安
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