初乳とは?いつからいつまで出る?母乳の色は黄色い?成分や量、飲まない時の対処法も!

初乳とは何?。文字通り初めての母乳のようですが、どんな働きをしてるのなど、新米ママは戸惑うことばかりです。初乳とはいつからいつまで出る?色は黄色?その働き、成分、量は?飲まない時の対処法は?について先輩ママの体験談を交えて紹介します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 初乳とは?いつからいつまで出る?
  2. 初乳の働きは?免疫物質で赤ちゃんを守る?
  3. 初乳の成分は?色は黄色い?
  4. 初乳の量はどれくらい?
  5. 赤ちゃんが初乳を飲まない時の対処法
  6. 初乳の量が少なくても心配しないで

初乳とは?いつからいつまで出る?

初乳というのは、出産直後から数日間出る特別な母乳のことです。初乳は栄養が豊富に含まれていて、その後の母乳よりもトロリとしていることが特徴です。黄色いことも、初乳の特徴としてよく挙げられます。(※1)

初乳という言葉を聞いたことがあっても、正確にいつからいつまでに出る母乳のことを初乳というのか、知らないママも多いでしょう。初乳の出る期間は、ママによって異なりますし、明確に定義されているわけではありません。一般的には産後1週間くらい初乳が出ると言われていますが、3日で出なくなるママもいますし、10日ほど初乳が出るママもいます。

先輩ママ

26歳

私はおっぱいがとてもよく出たので、飲んだ後に残っているおっぱいを搾乳して冷凍保存していました。生後10日くらいたったころ助産師さんに「落ち着いてきたわね」と言われて母乳をよく見てみると、黄色いこってりした感じから、白くてサラサラな母乳に変わっていたんです。

冷凍保存用に搾乳(さくにゅう)をする時も、手についてもベタベタしなくなっていました。

初乳が終わると、次に出るのが少しだけ黄色い移行乳です。移行乳が出る時期も個人差があります。一般的には産後6日から10日の間に出るとされています。さらに、移行乳が終わってから出る母乳のことを成乳といいます。サラサラしていて、白いことが特徴です。(※1)

初乳の働きは?免疫物質で赤ちゃんを守る?

初乳はどのような働きをするのでしょうか?紹介していきます。

赤ちゃんを守る

初乳には、赤ちゃんをアレルギーや病気から守る免疫物質がたくさん含まれています(※2)。免疫物質には大別して3つの働きがあります。1つ目は消化管へ病原体の侵入を防ぐことです。ガングリオシドやシアル酸、母乳オリゴ糖などです。生まれたばかりの赤ちゃんは消化管が未発達です。シアル酸などの免疫物質は病原体と結合して消化管に付着し、赤ちゃんを病原菌から守るのです。

免疫物質の2つ目の働きは、病原体と戦う力を高めることです。初乳に含まれるヌクレオチドという免疫物質は消化管の免疫細胞を活性化し、病原体と戦う力を高めてくれます。

免疫物質の3つ目の働きは消化管のバリア機能を高めることです。アレルギーの元になるアレルゲンは、赤ちゃんの消化管を通して体の中に入ってしまう可能性があります。初乳に含まれるリボ核酸やポリアミンなどの免疫成分は、赤ちゃんの消化管を成熟させてアレルゲンの侵入を防ぐのです。

赤ちゃんを成長させる

初乳は、赤ちゃんを成長させる三大栄養素と言われる脂質、たんぱく質、炭水化物だけでなく、ビタミン、ミネラル、酵素など微量栄養素がバランスよく含まれています。すべて、赤ちゃんを成長させるために必要な栄養素なので、積極的に赤ちゃんに与えたましょう。

初乳は比較的糖質や脂質が少ないなど、赤ちゃんの成長に合わせて栄養素のバランスが変わるのも、母乳が優れているといわれる理由の1つでしょう。

産後の回復を助ける

母乳は産後の回復を助けます。産後、母乳が出ることを促すオキシトシンというホルモンには、子宮を収縮させる働きもあります。もちろんミルク育児でも子宮は徐々に収縮しますが、授乳をすることでリラキシンの働きが活発になり、子宮の収縮を手助けすることができるのです。(※3)

(帝王切開後の回復時間については以下の記事も参考にしてください)

帝王切開の手術時間はどれくらい?手術前検査〜術後までの流れ、回復時間などを解説

初乳の成分は?色は黄色い?

初乳は、移行乳や成乳と比較すると、黄色い色をしていて、とろみがあります。これは、糖質や脂質の量が少ない代わりに特殊なたんぱく質を多く含んでいるからです。初乳の成分や色について紹介していきます。

初乳の成分

初乳の成分には、移行乳や成乳と比べてビタミンE・ビタミンA・βカロテンなどのビタミン類が多く含まれています。また、亜鉛・ナトリウム・カリウム・クロルなどのミネラルもたくさん含まれています。

初乳の大きな特徴の1つはとろみがあることですね。このとろみの正体は、たくさんのたんぱく質や水溶性ビタミンです。また、黄色い色がついているのはβカロテンが原因です。βカロテンは赤ちゃんの免疫機能や皮膚、粘膜を正常に保つために必要な栄養素です。