初乳とは？いつからいつまで出る？母乳の色は黄色い？成分や量、飲まない時の対処法も！

アレルギーや感染症を予防します。初乳に含まれているたんぱく質の中には、ラクトフェリンやIgA抗体が多く含まれています（※4）。ラクトフェリンやIgA抗体には、アレルギーや感染症を予防する働きがあります。以下で、それぞれの働きについて紹介します。

●ラクトフェリン
C型感染ウイルスや大腸菌、カンジダ菌などへの抵抗力を高める

●IgA抗体
IgA抗体は赤ちゃんの口の中に入ると、腸や胃、喉などの粘膜を保護する。細菌やウイルスから赤ちゃんを守り、アレルギーや風邪にかかりにくくしてくれる

初乳の色はクリーム色や黄色をしています。初乳から成乳に移り変わるまで、だんだん色が薄くなり、最後にはうっすらと青みかかった白色になります。しかし、これはあくまでも理想的な色の変化です。ママが食べたものや体調などによって、母乳の色は多少変化します。

母乳の味は、質が良いとほんのり甘い味といわれています。もし母乳が苦かったり酸っぱかったりした場合は、母乳の質が落ちているということです。赤ちゃんは味に敏感なので、母乳が美味（おい）しくないと拒否されてしまう場合もあります。

ただ、甘い味がするのは成乳の場合のみです、初乳は赤ちゃんの胎便を排出させるため、少し塩気があります。初乳が多少しょっぱくても質が落ちているわけではありませんので、安心してください。

初乳が出る量が少ないと「これで大丈夫かしら」と心配になってしまうママもいます。しかし、初乳は、移行乳や成乳と比べると分泌量が少ないことが特徴です。生後間もない赤ちゃんの胃はとても小さいので、ママの身体はその胃の大きさに合わせた量の母乳だけを分泌しているのです。

初乳の量が少なかったとしても赤ちゃんはしっかり育ちますので、心配しすぎないようにしましょう。まずは赤ちゃんと触れ合い、授乳することに慣れられると良いですね。

（母乳量を増やす方法については以下の記事も参考にしてみてください）

赤ちゃんがあまり初乳を飲まなかった場合、初乳の質に問題があったのではないかと心配してしまうママがいます。しかし、その心配はありません。生まれてすぐの赤ちゃんは、うまく母乳に吸い付くことができない場合もあるのです。

産院の方針や赤ちゃんの様子にもよりますが、赤ちゃんがどうしても初乳を飲まない場合は糖水やミルクで代用する場合もあります。赤ちゃんに栄養が必要だと判断された場合は代用になる場合もある、ということを覚えておくといいでしょう。

以下に、赤ちゃんが初乳を飲まない場合にママができることを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

（赤ちゃんが母乳を飲まない時の対処法については以下の記事も参考にしてください）

赤ちゃんが初乳を飲まない場合は、姿勢を変えてみましょう。授乳に慣れていないママは、授乳中の赤ちゃんの姿勢を上手に整えることが、なかなかできないでしょう。赤ちゃんが耳と肩、腰を一直線にした正しい姿勢をとれているか確認してみてください。

（授乳姿勢のコツについては以下の記事も参考にしてください）