赤ちゃんのいびき!鼻づまりが原因?睡眠時の無呼吸には注意!

【医師監修】赤ちゃんが寝ているとき、突然いびきのような呼吸が聞こえてきてビックリしたという経験をもつママやパパは多いのではないでしょうか。特に新生児だと病気ではないのか心配になりますよね。ここでは新生児や赤ちゃんのいびきについて原因や対処法を分かりやすくご説明します。

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専門家監修
イソベ先生
キャッツこどもクリニック院長。臨床心理士。産業医。何かあったときに安心できるようなかかりつけのお医者さんとして、地域をサポートする存在になりたいと思っています。・・・
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Contents
目次
  1. 新生児や赤ちゃんでもいびきをかく⁈
  2. 新生児や赤ちゃんのいびきは鼻づまりが原因?
  3. いびきを伴う症状にも注意が必要
  4. 新生児や赤ちゃんのいびき対処法
  5. 新生児のうちからできる!いびき予防法
  6. 新生児でも安心して寝顔を見守るために

新生児や赤ちゃんでもいびきをかく⁈

大人だと「うるさい」などトラブルになりがちないびきですが、赤ちゃんも約半数がいびきをかくと言われています。意外に思われるかもしれませんが、実はそんなに珍しいことではありません。

ただこれは「珍しくないなら安心して良い」ということではありません。いびきが実は病気の前兆だという場合があるので、注意が必要です。赤ちゃんのいびきはどんなものなのか、原因や対処方法などもあわせてご紹介していきます。

イソベ先生

小児科医

横に寝かせたり、部屋の加湿が良いようです。

新生児や赤ちゃんのいびきってどんなもの?

いびきは、睡眠中に鼻や喉を通る空気が振動して起こります。赤ちゃんの喉や舌は、大人と少し異なる位置にあります。それに加え、赤ちゃんの気道は細くて狭いため、いびきが起こることが多いです。鼻腔も狭いため、鼻が詰まりやすい赤ちゃんだといびきのような呼吸になってしまうこともあります。

赤ちゃんが突然「フガフガ」など、大人のようなうるさいいびきをかいたら驚きますよね。いびきではなく鼻が鳴っているだけの場合もあります。多くのいびきは赤ちゃんの気道や鼻腔が未発達なことにより起こるため「明らかに苦しそう」「いつもに比べ元気がない」などの心配な症状がなければ、様子をみてみましょう。

新生児や赤ちゃんのいびきは鼻づまりが原因?

鼻づまりを始めとして、赤ちゃんのいびきは様々な原因があります。まずは赤ちゃんのいびきの様子を観察し「いびきなのか」「いびきのような呼吸なのか」「音はうるさいかどうか」と観察し、何が原因でいびきをかいているのかを見極めることが大切です。

いびきの原因【新生児にも起こりやすい鼻づまり】

始めにご紹介した通り、赤ちゃんは鼻腔が狭く未発達です。そのため、風邪にともなう鼻水やアレルギー性鼻炎などですぐに詰まってしまいます。そうなると、狭くなった鼻腔を空気が抜けるときに音が出て、まるでいびきのような呼吸になってしまいます。鼻詰まりは新生児でも起こるので注意が必要です。

いびきの原因【扁桃腺肥大・アデノイド肥大や未熟な喉の構造】

先天的な疾患や障害が原因で、喉の奥にあるアデノイドという咽頭扁桃や扁桃腺が肥大し、気道が狭まりいびきが起こることがあります。特に新生児がいびきのような呼吸をしているのは、アデノイドと扁桃腺が肥大が原因である可能性が高いでしょう。

また、赤ちゃんの喉は気道が細く組織も柔らかいため、息が通るだけで震えることもあります。それがいびきのような呼吸に聞こえることもあるでしょう。赤ちゃんの睡眠に影響が出ていないようであれば様子をみてください。生理現象なので成長するにつれて治まっていくでしょう。

イソベ先生

小児科医

赤ちゃんは首が短くて不安定です。喉が狭くて狭窄音が出ることもあります。鼻づまりの狭窄音のことも多いですよ。

いびきの原因【舌小帯短縮症の影響で起こるいびき】

舌小帯短縮症とは、舌の裏側の真ん中で口の底に向かっているヒダ(舌小帯といいます)が短い状態のことを言います。舌を歯より前に突き出そうとすると舌が舌小帯に引っ張られて、ハート型になるのが特徴です。

舌小帯短縮症は舌がうまく動かせないので、おっぱいが上手に飲めなかったり、滑舌が悪くなったりすることがあると言われていますが、呼吸にも関係があります。

例えば、舌が下顎のすぐ内側から始まっていて舌小帯がないような人は、睡眠中にいびきをかいたり無呼吸になったりすることがあります。この無呼吸発作は、大人より子供に多く見られるため注意が必要です。もし舌小帯短縮症が疑われる場合は、一度病院で相談してみましょう。

いびきの原因【赤ちゃんの体が大きくてもいびきが起こることが】