卒乳の時期はいつが最適?断乳との違いや、計画的な自然卒乳のコツも解説!

【医師監修】離乳食もしっかり食べ、授乳回数が減ってくるとそろそろ卒乳を考え始めるママも多いと思います。卒乳と断乳の違いをはじめ、卒乳を始める最適な時期や、卒乳のメリット・デメリットについて説明します。また計画的な自然卒乳の方法とコツや、卒乳後のおっぱいのケア方法などママが注意すべきことを紹介するので、卒乳を検討中のママはぜひご参考ください。

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Contents
目次
  1. 卒乳とは?断乳との違いは?
  2. 卒乳の時期はいつが最適?
  3. 卒乳する前に確認したいポイント
  4. 卒乳のメリット・デメリット
  5. 計画的な自然卒乳の方法とコツ
  6. 卒乳後のママの注意事項!おっぱいのケア方法は?
  7. 卒乳は無理なく進めよう

卒乳後はおっぱいを赤ちゃんに吸ってもらえないため母乳がたまって張りやすくなります。正しいケアをしないと乳腺炎になる場合もあるので注意しましょう。卒乳後もママと赤ちゃんが笑顔でいられるよう、ここでは卒乳後のおっぱいのケア方法について紹介します。

卒乳後3日間は搾乳しない

卒乳したら3日間は搾乳せずにおっぱいをためたままにしましょう。こうすることでママの体は「もうおっぱいを作らなくてよい」と判断し、母乳の分泌を減らすようになります。

ただし、これまで赤ちゃんに吸ってもらっていた母乳がたまりつづけるため、おっぱいがガチガチに固くなって熱をもつこともあります。その場合は無理せず「圧抜き」しましょう。圧抜きとは搾乳のように絞るのではなく、少し母乳を出しておっぱいの張りを和らげることです。圧抜きする時は母乳で服が濡れやすくなるので母乳パッドをしておきましょう。

乳首の外側を指3~4本で軽く押して母乳を出します。出しすぎると新しい母乳が作られてしまうので、張りが少しなくなったと感じる程度でやめましょう。量としては「おちょこ1杯分」以上はしないようにとされています。またおっぱいが熱をもった場合は保冷剤などで冷やすのも効果的です。

4日目にたまったおっぱいを全て搾乳

3日間搾乳をやめたら、今度は4日目にたまっているおっぱいを全て搾乳しましょう。この時はおっぱいが出なくなるまでしっかりと絞りきってくださいね。しこりがある部分はやさしくマッサージしてから絞っていくとよいでしょう。

おっぱいがたまったままになっていると乳腺炎の原因となるので、しこりがないか確認しながら絞っていきましょう。

間隔をあけて搾乳する

一度全て搾乳したら、今度は1週間あけてまたしっかりと絞りましょう。その次は1ヶ月後です。同様におっぱいが出なくなるまで絞りきってください。間隔をあけて絞ることで次第におっぱいが作られなくなります。

痛みが強い場合は病院や母乳外来へ

授乳も搾乳もせずにためたままにしておくとおっぱいが張って痛むことがあります。圧抜きや冷やすことで痛みが和らげばよいですが、もし痛みが我慢できないほど強い場合は無理せずに病院や母乳外来で診てもらいましょう。

また自分でおっぱいを全て絞りきるのは案外難しいものです。正しくケアしないとしこりができてしまったり、乳腺炎になってしまったりする場合もあります。セルフケアに自信がないママも母乳外来などで専門家にケアしてもらえば安心ですよね。

入浴は控えてシャワーに

体が温まり血流が良くなると母乳がたくさん作られるようになります。そのためお風呂に入るとよりおっぱいが張りやすくなってしまいます。卒乳後3日間は入浴は控えてシャワーで済ますようにしましょうね。

締め付けの強い下着は避ける

おっぱいが張っている時期に締め付けの強い下着をつけると乳腺炎になりやすいと言われています。特に最初の3日間はおっぱいが張りますので、あまり締め付けないようにしましょう。

脂っこいもの、高カロリーなものは控える

脂っこい食事、高カロリーなものを多く食べると乳腺炎を引き起こしやすくなります。卒乳後はあまり摂りすぎないようにしましょうね。薄味で和食を中心としたメニューがおすすめですよ。

(断乳・卒乳後のおっぱいケアについては以下の記事も参考にしてみてください)

断乳・卒乳後はおっぱいのケアが必須!乳腺炎予防や乳房の張りの解消法を紹介!

卒乳は無理なく進めよう

卒乳の時期は赤ちゃんによって異なります。赤ちゃんの成長具合をみながら卒乳してもよいと思えるタイミングで進めていきましょう。もし上手くいかなくても、また日を改めてチャレンジすれば大丈夫です。そして赤ちゃんが卒乳できたら、その成長を喜ぶとともにこれまでずっと授乳を頑張ってきたママ自身もしっかり労ってあげてくださいね。