卒乳の時期はいつが最適?断乳との違いや、計画的な自然卒乳のコツも解説!

【医師監修】離乳食もしっかり食べ、授乳回数が減ってくるとそろそろ卒乳を考え始めるママも多いと思います。卒乳と断乳の違いをはじめ、卒乳を始める最適な時期や、卒乳のメリット・デメリットについて説明します。また計画的な自然卒乳の方法とコツや、卒乳後のおっぱいのケア方法などママが注意すべきことを紹介するので、卒乳を検討中のママはぜひご参考ください。

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Contents
目次
  1. 卒乳とは?断乳との違いは?
  2. 卒乳の時期はいつが最適?
  3. 卒乳する前に確認したいポイント
  4. 卒乳のメリット・デメリット
  5. 計画的な自然卒乳の方法とコツ
  6. 卒乳後のママの注意事項!おっぱいのケア方法は?
  7. 卒乳は無理なく進めよう

赤ちゃんが離乳食をしっかり食べ、おっぱいやミルク以外から水分も摂れている場合は次第におっぱいを飲む頻度も減ってきます。赤ちゃんがおっぱいを飲む回数が少なくなると、おっぱいも母乳の分泌を抑えるようになります。そのため母乳量が減ってきているのは卒乳も間近という目安になりますよ。

もし赤ちゃんがおっぱいをたっぷり飲んで、母乳もたくさん出ているのであれば卒乳後に乳腺炎などのトラブルが起こりやすくなってしまいます。計画的な卒乳を考えている場合は、少しずつ授乳回数を減らしていくようにしましょう。

ママやパパ、大人の言うことを理解できる

赤ちゃんはママやパパが言っていることをある程度理解していますか?呼びかけに応じるなど大人が言っていることを理解できているかどうかは卒乳する時期のひとつの目安になります。

もし赤ちゃんがママの言っていることを全くわかっていない時に卒乳すると、ママがいくら「来週からおっぱいバイバイだよ」と赤ちゃんに伝えていても、赤ちゃんにとっては突然おっぱいをもらえなくなったと感じてしまいますよね。

また、これまでは授乳が大きなスキンシップだった赤ちゃんです。授乳というスキンシップがなくなる卒乳後は、それまで以上にスキンシップが大切になります。ママやパパの言葉を理解できていれば赤ちゃんも卒乳しても気持ちが不安定にならずにいられますよ。

(卒乳の仕方や時期については以下の記事も参考にしてみてください)

卒乳の仕方は?時期の目安はいつ?自然な方法・進め方や、胸のケアまで紹介!

ママも心の準備ができている

卒乳というと赤ちゃんのことにだけ目がいきがちですが、ママの心の準備も大切ですよ。もし赤ちゃんが自然に飲まなくなったのであればママもそれを受け入れるしかありませんよね。

しかし計画的な卒乳を行おうとする時に、ママが「この時期だけなんだしもう少し母乳育児がしたい」と思うなら無理に卒乳を急ぐ必要はありません。ママが「もうたくさんおっぱいをあげたし満足」「これからは授乳以外でもっとコミュニケーションをとろう」と思える時期がきたら卒乳を考えればよいのです。

卒乳する前に確認したいポイント

では実際に卒乳・断乳するとなったときに、どのような点を注意しなければならないのでしょうか。確認しておきたいポイントを紹介します。赤ちゃんがおっぱいを飲まなくなるとおっぱいが張ってしまうママのケアや、赤ちゃんのねかしつけなど、卒乳によって困ることがないかチェックしておきましょう。

赤ちゃんとママの体調は万全?

卒乳しようとした時に赤ちゃんが体調を崩してしまった場合は卒乳時期を延ばしましょう。体調が悪い時は離乳食を十分に食べられないことがあります。おっぱいやミルクで栄養を補ってあげましょう。また体調を崩してつらい時におっぱいまでなくなってしまったら、赤ちゃんはさらに不安になってしまいますよ。

同様にママの体調が不安定な時も卒乳は控えましょう。卒乳したことで赤ちゃんがママにスキンシップを求めてもママが元気でないと十分に応えられませんよね。おっぱいがないことで寝かしつけの際にこれまでよりもすんなり寝てくれない可能性もあります。卒乳時期は体力も使いますので、ママの体調も考慮しましょう。

卒乳には家族の協力が必要

卒乳時期は、赤ちゃんがおっぱいやミルクをほしがった時に気を紛らわせることも必要です。またこれまで授乳すれば寝てくれていた赤ちゃんもおっぱいがなくなったことで上手く寝てくれない、なんていうこともあります。

また、ママは卒乳したことでおっぱいが張りやすくなるため、乳腺炎などにならないようケアも必要です。ママ一人で赤ちゃんのお世話もしておっぱいのケアも全てやるのは難しいですよね。そのため卒乳はパパやおじいちゃん、おばあちゃんなどが一緒にいる時の方がおすすめです。できるかぎり家族にも協力してもらいましょう。

卒乳の前後に環境の変化はない?

二人目が生まれる、保育園や幼稚園に入る、引っ越すなどの環境の大きな変化がある場合は卒乳の時期をずらしたほうがよいでしょう。環境の変化があると、赤ちゃんは精神的に不安定になってしまいます。大人でも新しい環境に慣れるまでは時間がかかることもありますよね。

そんな時期は特に授乳の時間が赤ちゃんにとっての心のよりどころになります。卒乳するのは赤ちゃんが新しい環境に慣れて落ち着いてからにするとよいですよ。

おっぱい以外の寝かしつけの方法を

もし添い乳などで寝かしつけをしている場合、卒乳後は別の寝かしつけ方が必要になります。これまでおっぱいを飲んで寝ていた赤ちゃんが、いきなりおっぱいなしで寝るのはなかなか難しいことです。卒乳前におっぱいなしで寝られるよう、寝かしつけの方法を変えてみてはいかがでしょうか。

例えば赤ちゃんが好きな絵本を読む、優しく撫でる、使い慣れたタオルやぬいぐるみを使うなどの方法があります。赤ちゃんが入眠しやすい方法を探してみてくださいね。

(断乳・卒乳後の寝かしつけ方法については以下の記事も参考にしてみてください)

断乳・卒乳後の寝かしつけ方法は?赤ちゃんが夜泣きした時の対処法も紹介

卒乳のメリット・デメリット