卒乳の時期はいつが最適?断乳との違いや、計画的な自然卒乳のコツも解説!

【医師監修】離乳食もしっかり食べ、授乳回数が減ってくるとそろそろ卒乳を考え始めるママも多いと思います。卒乳と断乳の違いをはじめ、卒乳を始める最適な時期や、卒乳のメリット・デメリットについて説明します。また計画的な自然卒乳の方法とコツや、卒乳後のおっぱいのケア方法などママが注意すべきことを紹介するので、卒乳を検討中のママはぜひご参考ください。

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Contents
目次
  1. 卒乳とは?断乳との違いは?
  2. 卒乳の時期はいつが最適?
  3. 卒乳する前に確認したいポイント
  4. 卒乳のメリット・デメリット
  5. 計画的な自然卒乳の方法とコツ
  6. 卒乳後のママの注意事項!おっぱいのケア方法は?
  7. 卒乳は無理なく進めよう

デメリット④ママが太りやすくなる

授乳はかなりのカロリーを消費をするものです。授乳の消費カロリーは700kcal前後とも言われています。700kcalというと100分以上のランニングや水泳に相当します。卒乳するとこの分のカロリー消費はなくなります。そのためこれまでと同じ食生活を続けると、ママは母乳育児中に比べて太りやすくなってしまいます。

また、卒乳後は乳腺炎にもなりやすくなるので、脂っぽい食事や高カロリーなものを控え目にしましょうね。赤ちゃんとお散歩するなどして、体を動かしましょう。

(母乳育児の消費カロリーについては以下の記事も参考にしてみてください)

母乳育児の消費カロリーは?授乳で痩せる?混合育児とのダイエット効果の差も解説!

計画的な自然卒乳の方法とコツ

卒乳は赤ちゃんが自然におっぱいを飲まなくなることですが、断乳と卒乳のいいとこ取りの「計画的な自然卒乳」を選ぶママも多いです。

「断乳は赤ちゃんとママのおっぱいへの負担が大きそう、だけど卒乳となるといつになるかわからない」。そんな悩みを持つママにとって最適な方法といえますよ。ここでは計画的な自然卒乳の方法とコツを紹介します。

授乳回数を減らしていく

現在、1日にどれくらいの回数授乳していますか。もし3~5回ほど授乳しているのであれば徐々に授乳回数を減らしていきましょう。離乳食後に授乳している場合は、まずそこから減らしてみるとスムーズに進みやすいですよ。また、おっぱいをほしがったらお茶や牛乳を与えてみるのもよいですね。

部屋にママと二人きりだとすぐおっぱいをほしがってしまうこともあるので、お散歩に行ったり、子育て支援センターへ出かけてみたりとおっぱい以外に興味をもたせるのもコツです。

回数を減らしやすいのは昼間の授乳ですが、夜間の授乳回数が減るとママも夜にゆっくり休めるため、その後の育児がぐんと楽になります。もし夜中の授乳がつらい場合はあえて夜の授乳から減らすというのもひとつの手ですよ。

卒乳の時期を決める

赤ちゃんの授乳回数が減ってきたら、次は卒乳する日を決めましょう。卒乳をママ一人で行うのはなかなか骨が折れます。パパやおじいちゃん、おばあちゃんに協力してもらえると安心ですよ。そのため卒乳する日はパパや家族の都合があう日がよいでしょう。

時期は赤ちゃんに卒乳を伝える日から2週間以上先にしておきましょう。「明日から卒乳ね」と突然言われても赤ちゃんはいきなりおっぱいもらえなくなって不安になります。

なお、今の時点で授乳回数が少ないのであれば卒乳計画は「卒乳の時期を決めること」からスタートして大丈夫です。

赤ちゃんに卒乳の時期を伝える

卒乳する日を決めたら、赤ちゃんにも「○日におっぱいバイバイしようね」「あと2週間したらおっぱい卒業だよ」と伝えましょう。カレンダーに印をつけて、卒乳する日を伝えるのもわかりやすくてよいですね。

赤ちゃんはママの言っていることをちゃんと理解しています。事前に伝えておけば赤ちゃんも心がまえができますよ。

卒乳の日は赤ちゃんの体調をしっかり確認

卒乳する日は、まず赤ちゃんが体調を崩していないかチェックしておきましょう。もし体調が悪いようであれば日にちを改めましょう。

またママの体調が悪い場合も卒乳の時期を延ばしたほうがよいでしょう。卒乳の時期はいつしなければならないというものではないため、無理せず柔軟に対応しましょう。

卒乳の日はたくさん遊んでおっぱいから気をそらせる

卒乳する日はしっかり離乳食を食べさせて、いつも以上にたくさん遊ばせましょう。おっぱいをほしがってもおもちゃなどで赤ちゃんの気を紛らわせてください。家族でお出かけしていろんな刺激を受ければおっぱい以外に興味がいきやすいですよ。また授乳しない分、水分不足にならないようにお茶やお水をしっかり摂らせるようにしましょうね。

卒乳は赤ちゃんの成長の証でもあります。赤ちゃんとママが気持ちよく卒乳するために、卒乳パーティーとして好きな食べ物を用意してお祝いしたというパパやママもいます。

またお風呂や寝かしつけはパパにしてもらうとスムーズにいくことが多いので卒乳の日は担当してもらってはいかがでしょうか。夜中に起きておっぱいをほしがる場合もトントンしてあげたり、お水で水分を摂らせたりしましょう。

卒乳が上手くいかなくても大丈夫

卒乳の日から3日以上おっぱいをほしがって赤ちゃんが泣くようであれば、卒乳するにはまだ時期が早かったといえます。卒乳するのはもう少し先に延ばしましょう。

赤ちゃんの卒乳時期には個人差があります。周りの赤ちゃんが卒乳や断乳を終えているとママも焦ることがあるかと思いますが、卒乳が遅いから悪いということはありません。むしろ赤ちゃんの免疫やママのおっぱいトラブルを防ぐためには長めに母乳育児を続けた方が良いという意見もあります。赤ちゃんの様子を見ながら日を改めて卒乳しましょうね。

(卒乳・断乳の時期については以下の記事も参考にしてみてください)

卒乳・断乳の時期はいつ?きっかけ・理由や進め方を先輩ママの体験談で紹介!

卒乳後のママの注意事項!おっぱいのケア方法は?