卒乳の時期はいつが最適?断乳との違いや、計画的な自然卒乳のコツも解説!

【医師監修】離乳食もしっかり食べ、授乳回数が減ってくるとそろそろ卒乳を考え始めるママも多いと思います。卒乳と断乳の違いをはじめ、卒乳を始める最適な時期や、卒乳のメリット・デメリットについて説明します。また計画的な自然卒乳の方法とコツや、卒乳後のおっぱいのケア方法などママが注意すべきことを紹介するので、卒乳を検討中のママはぜひご参考ください。

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Contents
目次
  1. 卒乳とは?断乳との違いは?
  2. 卒乳の時期はいつが最適?
  3. 卒乳する前に確認したいポイント
  4. 卒乳のメリット・デメリット
  5. 計画的な自然卒乳の方法とコツ
  6. 卒乳後のママの注意事項!おっぱいのケア方法は?
  7. 卒乳は無理なく進めよう

卒乳するとどんなメリットがあるのでしょうか。また卒乳によるデメリットはないか不安なママも多いことでしょう。メリットとデメリットを理解したうえで卒乳を進めるかどうかの参考にしてみてくださいね。

メリット①ママの体調が悪い時に薬が飲める

母乳育児中は風邪をひくなど体調を崩して薬を飲む時、授乳中でも服用できるものかの確認が必要ですよね。市販薬では判断が難しいこともあり、病院や薬局でわざわざ処方してもらう手間もかかります。

卒乳すれば薬の成分が赤ちゃんに移行することはないので安心して薬を飲むことができます。頭痛や風邪など病院に行くほどではない症状も薬を飲んで治すことができますね。

また授乳中はお酒を飲むのを我慢していたというママも卒乳によって赤ちゃんへのアルコールの影響はなくなるため飲めるようになります。ママがこれまで授乳により制限されていたことができるようになるのは大きなメリットですね。

メリット②外出の際の荷物が減る

赤ちゃんとお出かけする時、ミルクを飲む赤ちゃんであれば粉ミルクや哺乳瓶などを持っていく必要があります。母乳育児の赤ちゃんの場合はそれほど荷物は増えませんが、場所によっては授乳ケープが必要です。

卒乳すればこれらを持っていく必要がなくなり、荷物が軽くなりますよ。赤ちゃんとの外出はオムツや着替えなど荷物が多いため少しでも減るのはママにも嬉しいですよね。

また、外出先で授乳する場合は事前に授乳スペースがあるか確認して、授乳のたびにわざわざ移動しなければいけませんが、そういったこともしなくてよくなります。これまで授乳時間に当てていた分、ゆっくりとお出かけできるようになりますよ。

メリット③二人目を授かる準備ができる

卒乳するとママのホルモンバランスが安定すると言われています。また母乳育児中は生理が来ず、おっぱいをあげなくなったら再開したというママもいますよ。二人目を考えている場合、排卵の時期が定まってくると計画が立てやすいですよね。

授乳中であっても、二人目を妊娠することもあるでしょう。赤ちゃんがおっぱいを吸うことで子宮を収縮させる作用があるとされているため、医師によっては妊娠がわかった時点で一人目の授乳を控えるように指導されることもあります。

メリット④金銭的な負担が軽くなる

卒乳すれば粉ミルクを買わなくなるので、その分経済的といえますね。ただし卒乳したことでたくさん離乳食を食べるようになって、食費が上がるという可能性もあります。

メリット⑤赤ちゃんの離乳食の食べが良くなる

これまで飲んでいたおっぱいがなくなることで、赤ちゃんが離乳食をたくさん食べるようになる場合があります。中には離乳食の食べが悪いため、断乳を考えるママもいるでしょう。

ただし、卒乳や断乳をしたからといって全ての赤ちゃんが離乳食をたくさん食べるようになるとは限りません。卒乳したけど食べる量は変わらないこともあります。赤ちゃんごとに個人差があるのであまり食べなくても焦らず、いずれ食べるようになるだろうとどっしり構えていれば大丈夫ですよ。

メリット⑥夜の寝付きが良くなる

夜中に授乳をしていた赤ちゃんの場合は、目が覚めた時におっぱいがないと寝付けないことが多いです。夜中もおっぱいなしで眠れるようになると、一度目が覚めても自分で眠れる力がつきます。卒乳したことで夜の寝付きがよくなり、ママも夜中に何度も起きなくてすむようになりますよ。

ただ、こちらも個人差があり卒乳後も夜に何度か泣いて起きてしまう赤ちゃんもいます。次第に赤ちゃん自身で寝られるようになりますので焦る必要はありませんよ。

デメリット①乳腺炎などのトラブルを起こしやすくなる

断乳と比べると卒乳の方が自然に授乳回数も減り、母乳量も減ってくることが多いです。しかし卒乳したことでおっぱいに母乳がたまったままになるため、これまでずっと母乳育児してきたママは乳腺炎などになりやすくなります。卒乳後もきちんとおっぱいをケアしてあげることが必要です。後ほど卒乳後のケア方法についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

デメリット②離乳食で栄養バランスをとる必要がある

これまで赤ちゃんは離乳食の他に、母乳やミルクからも栄養を摂っていました。それが卒乳後は離乳食のみから栄養を摂ることになります。赤ちゃんがあまり離乳食を食べない時や栄養バランスが多少偏っている時も授乳でバランスがとれていました。

しかし、卒乳後は離乳食ですべての栄養を補わなければなりません。中には「離乳食できちんと栄養を摂らなければ」と少しプレッシャーを感じてしまうママもいるでしょう。

赤ちゃんの食欲や機嫌によって、日々食べる量や食べる食材は変わってきます。ママも無理せずベビーフードなども取り入れながら離乳食を進めていきましょう。

デメリット③赤ちゃんが精神的に不安定になる場合がある

赤ちゃんにとってママのおっぱいは栄養を摂るためのものであり、気持ちを落ち着かせてくれるものでもあります。卒乳することで今まで飲んでいたおっぱいがなくなり、不安な気持ちになる赤ちゃんもいます。

授乳以外にもスキンシップをとる方法はたくさんあります。絵本を読み聞かせしたり、一緒におもちゃで遊んだりしてあげましょう。赤ちゃんがグズった時はこれまでおっぱいをあげれば解決していたこともあるでしょう。しかし、卒乳後はそれができなくなります。赤ちゃんをギュッと抱きしめたり、抱っこしたり、赤ちゃんが落ち着く方法を探してみてくださいね。