疳の虫・癇が強い子ってどんな意味?症状は?医学的な原因や虫封じについても

長時間激しく泣いたりする赤ちゃんは「疳の虫・癇が強い子」と言われたりします。でも、どんな意味でしょうか?パパママは対応に困ります。赤ちゃんの症状、医学的な原因などについて説明します。虫封じに効験あらたかな関東周辺の神社・お寺も紹介します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 疳の虫・癇が強い子ってどんな意味?
  2. 疳の虫・癇が強い子の症状と医学的な原因!夜泣き・乳児疝痛など
  3. 疳の虫は乳児の異常行動?癇癪を起こすのは普通?
  4. 疳の虫の虫封じにおすすめの神社・お寺
  5. 疳の虫の出し方は?
  6. 疳の虫がいる・癇が強い子というのは気にしないで

疳の虫・癇が強い子ってどんな意味?

赤ちゃんを育てていると、年配の人から「疳(かん)の虫がいるね」「この子は癇(かん)が強いね」と言われた経験はありませんか?疳の虫・癇が強い子供は泣き出すとどんなに手を尽くしても泣き止まず、何時間でも「ギャンギャン」「キーキー」と激しい泣き方をします。

また音や光に敏感に反応しやすいのも特徴です。癇が強い赤ちゃんを育てていると「ずっと子育てが大変なのかな」「気性が激しい?」と、子供の将来が心配になることもあるのかもしれません。

「疳の虫」と呼ぶ理由は、赤ちゃんの機嫌が悪いと「身体の中にいる虫が悪さをしているから」という昔からの言い伝えがあるからです。(※1)

(赤ちゃんの泣く理由は以下の記事も参考にしてください)

赤ちゃんの泣く理由は泣き声でわかる?聞き分け方は?【動画で解説】

疳の虫・癇が強い子の症状と医学的な原因!夜泣き・乳児疝痛など

疳の虫・癇が強いと言われる子の子育てをしていると、ママやパパは育てにくさを感じることもあるかもしれません。疳の虫・癇が強い子の症状と医学的な原因を紹介します。

夜泣き

疳の虫・癇が強い子の症状に赤ちゃんの夜泣きがあります(※1)。夜中に何時間も激しく泣き続けるので、連日の睡眠不足に悩まされるママもいるでしょう。

人間の睡眠は、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を交互に繰り返します。しかし赤ちゃんの時期はレム睡眠が大半を占めています。夜泣きは成長が著しい生後6ヶ月頃から多くなりますが、赤ちゃんの睡眠のリズムをつくる1つの過程なので必要なことでもあるでしょう(※2)。

夜泣きをするのは脳の発達が不十分なところに目新しい刺激があると脳がうまく処理できないことや、体内時計のシステムが整っていないことが原因ともいわれています。

(赤ちゃんの夜泣きの原因については以下の記事も参考にしてください)

【赤ちゃんの夜泣き】原因・対策を理解し、育児ストレス軽減しよう!

乳児疝痛(にゅうじせんつう)

疳の虫・癇が強い子の夜泣きの約3割が、乳児疝痛(にゅうじせんつう)という症状が関係しているといわれます。

乳児疝痛はコリック(黄昏泣き)とも呼ばれ、1日に3時間以上激しく大泣きする日が1週間に3日以上あり、この状態が3週間以上続くことで診断されます。また3時間未満であっても激しく泣くのが毎日続いている場合も同様です。(※3)

乳児疝痛は健康な赤ちゃんでも起こる症状で、生後2~3週間から始まり、生後3~4ヶ月頃までに自然に治まります(※3)。乳児疝痛は、はっきりとした原因はなく、癇癪(かんしゃく)持ちや短気などの赤ちゃんの気質とは関係なく起こる一時的な症状です。

小児四肢疼痛発作症

疳の虫・癇が強い赤ちゃんの原因の1つに、小児四肢疼痛発作症(しょうにししとうつうほっさしょう)の病気が隠されていることがあります(※4)。

小児四肢疼痛発作症は、子供が発症する遺伝性の疾患で、寒さや疲労が原因で手足の関節が痛み、発作を起こします。数分から数十分の痛みを月に10~20回繰り返すといわれています。

小児四肢疼痛発作症は乳児期に始まり、思春期の頃には自然と痛みがなくなります。

疳の虫は乳児の異常行動?癇癪を起こすのは普通?

疳の虫・癇が強い赤ちゃんを育てていると「何か異常があるの?」とママやパパは気がかりです。疳の虫は乳児の異常行動なのか、また癇癪を起こすのは普通なのかを説明します。

癇が強くても機嫌が良ければ問題ない