赤ちゃんの耳だれの症状・原因は?耳が臭いのは病気?受診の目安、自宅ケアの方法も!

赤ちゃんの耳から膿(うみ)や汁が出て臭いまでしたら、ちょっと戸惑います。どう対応をしたらいいのでしょうか。耳だれが起きる病気の種類、症状、原因、受診の目安、治療・自宅ケアの方法を先輩パパ・ママの体験談を交えて紹介します。参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 赤ちゃんの耳だれの症状とは?耳が臭い?
  2. 耳だれが出る病気の種類や症状は?
  3. 赤ちゃんの耳だれの原因は?
  4. 赤ちゃんの耳だれで病院を受診する目安
  5. 赤ちゃんの耳だれの治療・自宅ケア方法
  6. 赤ちゃんの耳だれについて知っておこう

真珠腫性中耳炎(しんじゅしゅせいちゅうじえん)は鼓膜の一部が内側にへこみ、そこへたまった耳あかなどが塊となることで起こる病気です。耳の痛みや耳だれが症状としてあります。塊に感染が起こると難聴やめまい、顔面神経麻痺などを引き起こすこともあります。(※5)

赤ちゃんの耳だれの原因は?

赤ちゃんの耳だれの原因にはどのようなものがあるのでしょうか。赤ちゃんの耳だれの原因を紹介します。

風邪が長引いている

風邪が長引いていると、中耳炎を発症しやすくなります。新生児や乳幼児は鼻と耳を結ぶ耳管が平らで短いため、風邪をひいた場合に細菌やウイルスが耳に侵入しやすくなります。このため中耳炎を発症しやすくなるのです。赤ちゃんの鼻水が長引いている場合は注意しましょう。

(新生児の鼻水については以下の記事も参考にしてみてください)

新生児の鼻水を解消する方法!止まらない場合の対処の仕方とは?

耳掃除のしすぎ

耳掃除のしすぎも残念ながら疾患の原因になります。新生児や乳児の場合、お風呂の後に綿棒で耳掃除をすることがあります。外耳湿疹は耳掃除をこまめに行う人がなりやすい病気です。耳掃除の程度と回数に注意しましょう。

(赤ちゃんの耳掃除のやり方については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの耳掃除のやり方は?いつからOK?耳鼻科に行かなきゃダメ?

赤ちゃんの耳だれで病院を受診する目安

赤ちゃんの耳だれの多くは耳の病気によって引き起こされています。耳だれを発見したら、できるだけ病院を受診しましょう。赤ちゃんの場合は痛みを言葉で訴えることができません。風邪が長引いていつまでも機嫌が悪かったり、かゆみで耳を頻繁に触ったり、痛い素振りをみせたりする場合は病院を受診してください。

受診科については耳鼻科がいいでしょう。しかし、風邪をひいたばかりであればその他の症状を診てもらうため小児科の方がいい場合もあります。風邪をこじらせて機嫌が悪かったり、耳が痛い素振りを見せるようであれば耳鼻科受診をおすすめします。いつから耳だれが出ているのかや、かゆみなどその他の症状や痛い素振りもいつからしだしたか、などを医師に伝えましょう。

2児のママ

30代前半

子供が生後6カ月の頃、右耳から耳だれが出ました。耳鼻科に行ったら中耳炎ではなく乳児湿疹の一種で、耳あかと皮脂が反応して炎症を起こしたようです。点耳薬を処方され、おっぱいをあげながら薬を耳に入れました。

右耳から耳だれが出て耳鼻科を受診した体験談です。耳に湿疹ができ、それが原因で耳だれが出てしまったようです。赤ちゃんに点耳薬は難しそうですが、おっぱいをあげながらだと上手にできそうです。

赤ちゃんの耳だれの治療・自宅ケア方法

赤ちゃんの耳だれの治療は、原因によって異なります。中耳炎が原因で耳だれが出ている場合は通常、抗菌薬、鎮痛薬を使用します。早いうちに薬を飲めば、症状の改善も早くなります。症状がおさまっても薬は飲み続け、きちんと治っているか確認してもらいましょう。治らない場合は薬の変更のほか、鼓膜切開などが行われます。

外耳道炎の場合は炎症の程度により点耳薬、抗菌薬、鎮痛薬などで治療が行われます。薬を耳に目薬のように入れたり、内服薬を服用したりして、早めに治してあげましょう。

赤ちゃんの耳だれについて、自宅ではどのようなケアをしてあげればよいのでしょうか。赤ちゃんの耳だれの自宅ケア方法について紹介します。

耳だれをきれいにふき取る

耳だれをきれいにふき取ることに心がけましょう。赤ちゃんの耳から耳だれが出てきたら、温かいお湯でしぼったガーゼでふき取ってあげましょう。耳から出た汁は時間の経過とともに固まってきます。固まらないうちにこまめにきれいにふき取ることが大切です。寝かせるときは、耳だれの出ている耳を下にして寝かせてください。