予防接種の副反応の症状は?発熱・下痢・発疹が多い?対処法や体験談も!

赤ちゃんや子供を重い病気から守るワクチンなど予防接種には副反応というマイナスの反応が出ます。副作用とどう違うのでしょうか。副反応にみられる咳(せき)、発熱、下痢、発疹などの症状や副反応への対処法について、先輩ママの体験談も交えて紹介します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 子供の予防接種の副反応とは?副作用とは違う?
  2. 予防接種の副反応の症状は?咳・発熱・下痢・発疹など
  3. 予防接種の副反応が出た際の対処法
  4. 子供の予防接種の副反応に関する体験談
  5. 予防接種の副反応について知っておこう

子供の予防接種の副反応とは?副作用とは違う?

子供が予防接種を受けるのは、重い感染症にかからないようにするためです。予防接種は子供の体の中に病気の弱いウイルスやそれに似たものを注射して抗体を作ることです。このとき体の中に入った抗体に免疫が反応してしまうことを副反応といい、発熱や下痢などを引き起こすことがあります。(※1)

予防接種の副反応は、子供の体に侵入したウイルスを体から出そうとする免疫が正常に働いているということです。異常なことではありません。このように予防接種によって予想されるマイナスの反応を副反応といいます。一方、副作用とは医薬品によってその治療以外で体に悪影響をもたらすことをいいます。(※2)

予防接種を受けて副反応を越えるような重い症状が出た場合には副作用と診られることがあります(※2)。しかし、予防接種で重い副作用が出ることはまれです。子供や赤ちゃんへの予防接種は通常、問題ないでしょう。

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予防接種の副反応の症状は?咳・発熱・下痢・発疹など

予防接種のワクチンの種類によって出やすい副反応の症状があります。咳(せき)や発熱が出やすい場合や下痢の症状が出るなどいろいろな副反応について把握しておけば、もしもの時に対応できるので安心です。

予防接種後に咳や鼻水など、風邪のような症状が副反応として出ることがあります(※1)。ロタウイルスワクチンの場合は下痢や嘔吐(おうと)などの症状も副反応として挙げられますが、副反応自体があまり出ないので心配はいらないでしょう。咳や鼻水が長く続くようなら風邪が疑われます。心配な場合は小児科で診てもらいましょう。

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発熱

発熱も副反応として挙げられます。麻疹やMRワクチンなど毒性を弱めたウイルスを使う生ワクチンの予防接種をした場合などに、副反応として熱が出ることがあります(※1)。咳や鼻水などの風邪の症状を伴わない、38度以上の熱を出すのが特徴です。予防接種の副反応の発熱は特に治療をしなくても2~3日で下がります。

(赤ちゃんの体温の測り方はについては以下の記事も参考にしてください)

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下痢

副反応として下痢の症状が出ることもあります。ロタウイルスの予防接種は経口生ワクチンのときです(※3)。それでもロタウイルスに感染すると下痢や嘔吐、白っぽい便が出るなどつらい症状を引き起こします。重症化しないためにも予防接種を受けることが重要なのです。

赤ちゃんがロタウイルスの予防接種後に下痢をした場合は、下痢にロタウイルスが混入しているため処理をする際は直接触らないように注意しましょう。(※3)

発疹

発疹も予防接種の副反応として現れることがあります。水ぼうそうや四種混合、おたふく風邪の予防接種を受けた後で、数日たってから発熱や発疹が出る場合があるので注意しましょう(※1)。またMRウイルスワクチンを接種した後も発疹が出やすいですが、1~2日程度で消えるので必要以上に心配する必要はありません。

発疹がなかなか消えない場合や、痒(かゆ)い場合など、心配な時には小児科の受診しましょう。

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎とは、おたふく風邪のワクチンを予防接種した際に出る可能性のある副反応です。無菌性髄膜炎にかかると高熱や嘔吐、頭痛などの症状が出ます。ただ、重症化はせず症状は落ち着いてきます。

この副反応が出る確率は0.01〜0.1%といわれています。予防接種を受けないままおたふく風邪にかかって無菌性髄膜炎を発症すると、難聴などの重い後遺症が残るおそれがあります。このため医療関係者はワクチン接種をすすめています。(※1)

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