低出生体重児の定義・特徴は?原因、障害などのリスクは?未熟児との違いも!
生まれた赤ちゃんが小さく体重が軽い、低出生体重児と診断されると心配が募ります。10人に1人生まれるという低出生体重児の定義や特徴、未熟児との違い、障害・発達のリスク、原因などさまざまの不安について、パパ・ママの対応を交えて説明します。参考にしてください。
低出生体重児には死亡のリスクがあります。低出生体重児の赤ちゃんは、残念ながら標準的な体重で生まれた新生児と比較して死亡リスクが高いからです。特に500gを下回る場合には、半数以上が死亡に至るというデータもあるほどです。(※2)
もちろん、低出生体重児でもその後しっかり成長するケースは多くあります。
順調に発育する可能性は十分にある
もちろん、低出生体重児でもその後、順調に発育する可能性は十分にあります。低出生体重児であっても、標準体重で生まれた新生児と同じように運動機能や精神が発達するケースはたくさんあります。
低出生体重児の原因はある?
生まれた子供が低出生体重児と診断されると、自分に原因があったのではないかと、自分を責めてしまうママは少なくありません。ここでは、低出生体重児のリスクを高めるとされる原因をいくつか紹介します。
原因がわからないケースが多い
低出生体重児は原因が分からないケースが多いようです。妊娠中、赤ちゃんに悪影響を及ぼすよう生活を送っていなければ、ママに責任はありません。自分を責めるより、生まれてきた赤ちゃんに向き合いましょう。
飲酒喫煙
飲酒喫煙は低出生体重児のリスクを高めます。
タバコには多くの有害物質が含まれています。タバコを吸うと、ママの血管は縮こまったような状態になり、血行が悪くなります。ママのお腹にいる胎児はママの血液から栄養を得ており、ママの血行が悪くなればその分栄養も不足します。結果として、十分な栄養が得られないために身体の器官の発達が悪くなり、低出生体重児として生まれる可能性が高まるのです。
妊娠中に飲酒をした場合にも、早産によって低出生体重児になるリスクが高まるといわれています。そのほかにも、飲酒は奇形や発達障害・学習障害などのリスクを高めるでしょう。
妊娠高血圧症候群
妊娠中に高血圧になる妊娠高血圧症候群を発症するママは少なくありません。妊娠高血圧症候群は、症状の進行度合いによっては、ママの命も赤ちゃんの命も危険にさらされる場合があります。そのような場合には、標準の週数を待たずに帝王切開をすることになり、結果として赤ちゃんが低出生体重児となる場合があります。
多胎妊娠
多胎妊娠の場合、通常の妊娠に比較して、低出生体重児のリスクが高まるとされています。双子の場合には、片方の赤ちゃんの胎盤に栄養が行き渡らず、一人がなかなか成長しないケースも少なからずあるでしょう。
さらに、多胎妊娠は早産のリスクが高く、低出生体重児の生まれる可能性が高まります。
(双子の出産については以下の記事も参考にしてみてください)
高齢出産
近年では高齢出産の妊婦さんも増えてきました。年齢が上がるにつれて低出生体重児のリスクは高まるといわれています。それは、赤ちゃんをお腹の中で育てる上で重要なママの血管や卵巣などの機能が、年齢が上がるにつれて徐々に衰えていくためです。高齢出産は、妊娠高血圧症候群などのリスクも高まるため、早産による低出生体重児になる可能性も高まります。
歯周病
歯周病が近年、早産・低出生体重児のリスクを高めことがわかってきました。
歯周病の原因菌や、歯周病になったことで生じる炎症がママの血液中に広がるためです。炎症の原因物質が子宮収縮を誘発し、早産のリスクを高めるといわれています。妊娠中は食事などに気を遣うだけでなく、歯の健康維持にも努めましょう。
赤ちゃんが低出生体重児だったらすべきこと
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