低出生体重児の定義・特徴は?原因、障害などのリスクは?未熟児との違いも!

生まれてきた子供が低出生体重児だと診断されると、心配になってしまいますよね。この記事では低出生体重児の定義・特徴や、未熟児との違いを説明します。さらに、低出生体重児の障害・発達の遅れなどのリスクや、原因についても紹介します。

目次

  1. 低出生体重児の定義・特徴は?未熟児との違いは?
  2. 低出生体重児の障害・発達の遅れなどのリスクは?
  3. 低出生体重児の原因はある?
  4. 赤ちゃんが低出生体重児だったらすべきこと
  5. 低出生体重児について知っておこう

低出生体重児の定義・特徴は?未熟児との違いは?

待ちに待って生まれてきてくれた我が子が「低出生体重児」だと言われてしまうと、障害や病気のリスクがあるではないかと心配になってしまうかもしれません。また、低出生体重児と未熟児とは何が違うのか、よく分からない場合もあるでしょう。ここでは、低出生体重児の特徴や、未熟児との違いを説明します。

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低出生体重児の定義と特徴

新生児の体重は、2500gから4000gまでが標準とされています。しかし、時にその標準範囲を下回る赤ちゃんもいて、それが「低出生体重児」と診断される赤ちゃんです。(※1)

赤ちゃんは、妊娠が順調に進めば37~42週未満で出産に至ります。しかし、この期間の出産であっても新生児の体重の標準範囲に至らない場合もあるのです。

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未熟児との違い

低出生体重児は標準より小さい体重で生まれてきた赤ちゃんのことですが、以前は未熟児という言葉を使っていました。

しかし、未熟児と診断されるような体重の少ない赤ちゃんの中には、体重は少なくてもしっかりと身体の機能は成長している場合があります。つまり、身体的には未熟とは限らないのです。そのため、未熟児という言葉から誤解を招くことを防ぐために、学問的な呼び方が変えられたのです。

(正期産については以下の記事も参考にしてみてください)

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低出生体重児の障害・発達の遅れなどのリスクは?

低出生体重児と診断されると、身体の機能障害や発達が遅れるなどのリスクがあるのではないかと心配になる場合もあるでしょう。ここでは低出生体重児に起こりうる障害のリスクについて説明します。

実際、体重が2500g未満である低出生体重児は、臓器などの器官が未発達の場合もあり、発達の状態によっては障害を抱えている可能性もあるでしょう。

知的障害・身体障害

低出生体重児は、身体の器官が十分に発達していない可能性があります(※1)。そのため、脳が発達しておらずに知的障害が表れる場合もあるでしょう。また、脳の機能が発達不十分のため、標準的な赤ちゃんに比べて運動や姿勢の保持がうまくできない場合もあります。そのほかにも、視力や聴力が生まれながらに低い場合もあるでしょう。

そのほかにも、胃腸などの消化器、心臓などの循環器、肺などの呼吸器の問題を抱えているケースもあります。

運動機能障害

新生児は生まれて数ヶ月すると、首がすわり、はいはいやつかまり立ちなどをするように運動機能が備わってきます。一方で低出生体重児と診断された赤ちゃんは、これらの運動機能の発達が遅れる場合があるでしょう。低出生体重児と診断された場合には、運動機能の発達に遅れが出る可能性があることを理解しておく必要があります。

精神発達の遅れ

低出生体重児は標準的な子供と比較して、精神発達が遅れる可能性もあります。しかし、精神発達に関しては個人差が強いため、簡単に判断はできません。長い期間をかけて、様子を見ながら判断していく必要があるでしょう。(※1)

死亡

低出生体重児と診断される赤ちゃんは、残念ながら標準的な体重で生まれた新生児に比較して死亡のリスクが高いと言えます。特に500gを下回る場合には、半数以上が死亡に至ってしまうというデータもあるほどです。(※2)

低出生体重児でも、もちろんその後しっかり成長するケースもありますが、一方で身体の機能が未発達で死亡してしまうケースもあることは理解しておく必要があるでしょう。

順調に発育する可能性も十分にある

低出生体重児と診断された新生児には、障害があるケースや残念ながら死亡してしまうケースもあります。一方で、たとえ低出生体重児と診断された新生児であっても、標準体重で生まれた新生児と同じように運動機能や精神が発達する可能性も十分にあるでしょう。

低出生体重児の原因はある?

生まれた子供が低出生体重児と診断されると、自分に原因があったのではないかと、自分を責めてしまうママは少なくありません。ここでは、低出生体重児のリスクを高めるとされる原因をいくつか紹介します。

原因がわからないケースが多数

低出生体重児のリスクを高める要因はいくつかあるものの、結局は原因が分からないケースがほとんどです。妊娠中に、過度に赤ちゃんに悪い影響がある生活を送っていたなどでなければ、ママが責任を感じすぎる必要はありません。それよりは、生まれてきた赤ちゃんに向き合うことに集中した方が良いでしょう。

飲酒喫煙

タバコの中にはたくさんの有害な物質が含まれています。また、タバコを吸うことで、ママの血管は縮こまったような状態になり、血行が悪くなるでしょう。

ママのお腹の中にいる間、赤ちゃんはママの血液だけから栄養を得ており、ママの血行が悪くなればその分栄養も不足します。結果として、身体の器官の発達に必要な栄養が得られません。十分な栄養が得られない結果、身体の器官の発達が悪くなり、低出生体重児として生まれてくる可能性が高まるのです。

また、妊娠中に飲酒をした場合にも、早産によって低出生体重児になるリスクが高まると言われています。そのほかにも、飲酒は奇形や、発達障害・学習障害などのリスクを高めるでしょう。

妊娠高血圧症候群

妊娠中に高血圧になる妊娠高血圧症候群を発症するママは少なくありません。妊娠高血圧症候群は、症状の進行度合いによっては、ママの命も赤ちゃんの命も危険に晒される場合があります。そのような場合には、標準の週数を待たずに帝王切開をすることになり、結果として赤ちゃんが低出生体重児となる場合があります。

多胎妊娠

多胎妊娠の場合、通常の妊娠に比較して、低出生体重児のリスクが高まるとされています。双子の場合には、片方の赤ちゃんの胎盤に栄養が行き渡らず、一人がなかなか成長しないケースも少なからずあるでしょう。

さらに、多胎妊娠は早産のリスクが高いことも低出生体重児が生まれる可能性を高めることになります。

(双子の出産については以下の記事も参考にしてみてください)

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高齢出産

近年では高齢出産の妊婦さんも増えてきましたが、年齢が上がるにつれて低出生体重児のリスクは高まると言われています。それは、赤ちゃんをお腹の中で育てる上で重要なママの血管や卵巣などの機能が、年齢が上がるにつ入れて段々と衰えていくためです。高齢出産は、妊娠高血圧症候群などのリスクも高まるため、早産による低出生体重児になる可能性も高まると言えます。

歯周病

妊娠中に食事などの栄養を気にする人は多いですが、歯の健康を重要視しているでしょうか。歯周病は早産のリスクを高めると言われており、低出生体重児になるリスクを高めることにつながります。

これは歯周病の原因菌や、歯周病になったことで生じる炎症性の物質がママの血液中に広がるためです。この物質が、子宮収縮を誘発するために、早産のリスクを高めると言われています。

赤ちゃんが低出生体重児だったらすべきこと

実際に、低出生体重児の赤ちゃんを出産した後には、通常の出産と比べるといくつか準備をしておくべきことがあります。

病院・保健師との連携

特に早産で生まれた低出生体重児の場合、身体の器官が未発達で、何かしらの障害や問題を抱えている可能性がゼロではありません。そのことを不安に思うパパやママは多くいます。低出生体重児を迎える上で大事なのは、常に相談できる病院や保健師を見つけておくことです。

万が一障害が発覚した場合でも、的確にアドバイスやサポートをしてもらうことができるでしょう。

支援機関のチェック

低出生体重児で生まれた場合、状態によっては自宅での特別なケアが必要になる場合もあるでしょう。しかし、パパやママだけでは大変な場合もあります。そのような時にも支援を受けられる訪問看護ステーションなどをチェックしておくことも大事です。

ほかにも、未熟児教室や療育相談などの支援を自治体などが行っている場合もあります。低出生体重児を迎えた家族同士が交流できる場もあるので、情報交換にも役立つでしょう。

ママの心のケア

自分の子供が低出生体重児だと診断されると、大きなショックを受けたり、自分をどうしても責めてしまうママもいます。その気持ちをママだけで抱え込むと、心のバランスを崩してしまう場合もあるでしょう。一人で抱え込まず、自分の思いを信頼できる人に話すことも、時には大事です。

自治体や病院で悩み相談ができる場合もあるので、そのような場を活用するのも良いでしょう。

低出生体重児について知っておこう

長い妊娠期間を経て生まれてきた子供が低出生体重児と診断されると、一気に不安を感じてしまう場合もあるでしょう。しかし、週数が進んで生まれた子であれば、体重が少なくてもあまり心配ないケースは多くあります。

ただし早産の場合などは、器官が未発達で何かしらの障害を抱えている可能性もゼロではありません。そのような場合には、医療機関や支援機関などの力を借りながら、育てていくことが必要になります。

低出生体重児が生まれる原因は、わからないことがほとんどです。自分の子供が低出生体重児だからといって、ママが過剰に自分を責める必要はありません。低出生体重児が生まれたことにショックなどを感じている場合には、ママの心のケアも忘れずに行うのがおすすめです。

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