麻疹(はしか)に赤ちゃん・子供が感染!初期症状・原因は?予防接種の必要性、後遺症についても!
赤ちゃん・子供が麻疹(はしか)に感染する際の初期症状や、感染する原因を紹介します。予防接種の必要性や後遺症、感染した時の自宅でのケア方法なども紹介していきますので、赤ちゃんを麻疹(はしか)に感染させたくない、と悩んでいるママはぜひ参考にしてみてくださいね。
麻疹のワクチンは何歳から接種できる?
はしかのワクチンは、生後6ヶ月以降に接種することができます。日本では1歳の時に1回と小学校入学前に1回、合わせて2回のワクチン接種を無料で受けられますよ。1回の予防接種でも95%の赤ちゃんに免疫が付くと言われています(※1)。麻疹は感染力が強く症状が重いため、1歳を迎えた時にはなるべく早くワクチンを接種するようにしましょう。
予防接種以外にできる、麻疹の予防法は?
麻疹は、インフルエンザの10倍と言われているくらい、感染力の高い病気です。人との接触や飛沫だけでなく、空気感染で発症してしまう可能性もあります。
麻疹の感染者と一緒に電車やバスなどの密閉された場所にいた場合、赤ちゃんや子供にマスクを付けさせても麻疹に感染してしまう可能性がありますよ。外出する際は人混みをなるべく避けるなど、工夫をすることも大切です。
麻疹にかかると登園できない?
麻疹は感染力がとても強いので、インフルエンザと同じ第2種の学校感染症に定められています(※1)。第2種の学校感染症は、発症している期間はもちろん、熱が下がってから3日経過するまでは登園できない決まりです。
また、家族が麻疹にかかってしまった場合も、登園が禁止になる場合がありますよ。もし家族が麻疹にかかることが原因で、登園させるべきか判断に迷った場合は、病院や園に確認してみてくださいね。
熱が下がって3日経過すれば問題なく登園することができます。ただし、園によっては医師の意見書や登園許可証が必要になることもあるでしょう。必ず1度園に確認してみてくださいね。
予防接種を受けていない年代がある?
麻疹ワクチンを1回接種しても免疫が付かない人が数%の確率でいるため、現在は麻疹ワクチンの定期接種を2回行うことになっています。しかし、昭和53年~平成17年までは定期接種が1回のみだったため、この時期に生まれた人は十分に免疫が付いていない可能性があるのです(※3)。
妊娠中に麻疹にかかった場合、早産や流産を引き起こすなどのリスクがあります。妊娠を望む女性は、自分とパートナーが麻疹ワクチンを2回接種している確認してみましょう。妊娠前であれば、ワクチンを接種することが可能ですよ。
ただし、麻疹ワクチンは胎児に影響を与える恐れがあります。妊娠前にワクチンを接種した場合は、接種後2ヶ月程度避妊するようにしてくださいね。
赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)は後遺症が残ることも?
麻疹(はしか)はとても危険な感染症ですね。麻疹にかかった後、後遺症が残る可能性があるのか気になるママも多いでしょう。
赤ちゃんや子供が麻疹にかかり脳炎などの合併症を起こした場合は、子供に後遺症が残る可能性があります。
麻疹から脳炎にかかる子供の割合は1000人に1人と多くありません。しかし、脳炎を引き起こした子供の約20%~40%に痙攣や神経聾、行動異常、片麻痺など中枢神経系の後遺症があらわれるのです。また、麻疹から脳炎を発症した場合、15%の人が死亡するというデータもあります。(※1)
またごくまれではありますが、脳炎を合併しなくても、後遺症を残してしまうことがあります。麻疹が発症した赤ちゃんや子供が7年~10年後に運動機能や脳に障害を起こし死亡する、亜急性硬化性全脳炎にかかる可能性があるのです。(※1)
麻疹の合併症の中で後遺症が残る危険が1番高いのは脳炎ですが、そのほかにはどんな合併症があるのでしょうか? 以下から詳しく見ていきましょう。
ウイルス性肺炎
はしかにかかり、ウイルス性肺炎を発症する可能性があります。ウイルス性肺炎は、水痘ウイルス・インフルエンザウイルス・麻疹ウイルスなどのウイルスが身体に増えた時に、炎症反応や免疫反応によって起きる肺炎です。一般的な風邪の症状に続き、高熱や激しい咳、倦怠感などの症状が出ていることが特徴です。(※1)
細菌性肺炎
細菌性肺炎は、インフルエンザ菌・黄色ブドウ球菌・肺炎球菌など細菌の2次感染によってかかる肺炎です。麻疹特有の発疹が出た後も熱が下がらず、湿った咳や緑や黄色の痰を出している場合は細菌性肺炎にかかっている可能性があります。(※1)
細菌性肺炎は抗菌薬で治療することができますので、心当たりがある場合はなるべく早めに病院に行きましょう。
巨細胞性肺炎
巨細胞性肺炎は、成人の1部や、極端に免疫力が下がっている人に見られる肺炎です。肺に長く麻疹ウイルスが留まった場合に起きる症状で、死亡例が多い傾向にあります。(※1)
症状の進行が早いのですが、発疹など分かりやすい症状が出ないので合併症を起こしていることに気づきにくいでしょう。
中耳炎
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