麻疹(はしか)に赤ちゃん・子供が感染!初期症状・原因は?予防接種の必要性、後遺症についても!

赤ちゃん・子供が麻疹(はしか)に感染する際の初期症状や、感染する原因を紹介します。予防接種の必要性や後遺症、感染した時の自宅でのケア方法なども紹介していきますので、赤ちゃんを麻疹(はしか)に感染させたくない、と悩んでいるママはぜひ参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 麻疹(はしか)とは?
  2. 赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)の初期症状は風邪に似てる?
  3. 赤ちゃん・子供が麻疹(はしか)に感染する原因
  4. 赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)の予防接種の必要性
  5. 赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)は後遺症が残ることも?
  6. 赤ちゃん・子供が麻疹(はしか)に感染した時の自宅でのケア方法
  7. 赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)は予防接種で防ごう

麻疹(はしか)とは?

麻疹(はしか)という病名を聞いたことはあっても、どんな病気なのか知らないママは多いでしょう。

日本は2015年にWHOから麻疹の排除状態にあると認定されていますが、その後も海外からウイルスが持ち込まれて集団感染してしまったことがあります。もしもの時のために、麻疹について知識を持っておきたいものですね。

麻疹は麻疹ウイルスによる感染症の1つで、感染力が高いという特徴を持っています(※1)。免疫を持っていない人が感染した場合、高確率で発症するでしょう。麻疹には合併症を起こし重症化しやすいという特徴もあります。中には麻疹にかかり死亡してしまう子供もいます。

(心筋炎については以下の記事も参考にしてみてください)

心筋炎とは?子供に多い病気?症状の特徴や原因、治療法・予防法も!

赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)の初期症状は風邪に似てる?

麻疹(はしか)にかかった場合、どのような症状が出るのか気になるママは多いでしょう。

麻疹ウイルスは10日ほど体内に潜伏するため、感染してもすぐに症状が出ることはありません。しかし、潜伏期を終えた後に、初期症状として2~4日ほど発熱や鼻水、咳など風邪のような症状が出ます。8~30%ほどの確率で、下痢や腹痛などを伴う場合もありますよ。(※1)

麻疹の初期症状として、風邪のような症状のほかに、目やにや結膜炎などがみられる場合もあるでしょう。また、赤ちゃんや子供の口の中に口内炎ができる可能性もあります(※1)。麻疹というと赤くて細かな発疹を思い浮かべる人が多いですが、実際に発疹が出るのは、風邪のような初期症状が一旦おさまった後です。

麻疹の場合、はしか独特の発疹が出る2日ほど前に頬の粘膜に「コプリック斑」と呼ばれる白い斑点が出ます。このコプリック斑が出たら、医師に麻疹だと診断されます。(※1)

(麻疹の初期症状については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?初期症状・原因・対策法など紹介!

風邪以外に、麻疹と勘違いしやすい病気はある?

はしかの初期症状は風邪の症状と見分けることが難しいため、麻疹を風邪と勘違いしてしまうことがあります。また、風邪のほかに麻疹と勘違いされやすい病気としては、風疹が挙げられます。風疹の初期症状にも、発熱や発疹があらわれるからです(※2)。

風疹は三日はしかとも呼ばれていることから、たまに、赤ちゃんや子供の頃に風疹にかかったことを「麻疹にかかった」と勘違いしている人もいますよ。

赤ちゃん・子供が麻疹(はしか)に感染する原因

麻疹(はしか)は、飛沫感染で感染します。麻疹ウイルスや風疹ウイルスに感染している人の咳やくしゃみ、鼻水からウイルスが飛び散った時、飛沫を吸い込んだり指で触れたりすることが原因で感染してしまうのです。

麻疹ウイルスは感染力がとても強いため、空気中に浮いているウイルスを吸い込んだことが原因で空気感染をしてしまうケースもありますよ。(※1)

(子供が結膜炎に感染する原因については以下の記事も参考にしてみてください)

子供の結膜炎の症状は?原因・治療法、うつる・うつらない種類の見分け方も!

赤ちゃん・子供の麻疹(はしか)の予防接種の必要性

麻疹(はしか)は感染力が非常に強いうえ、飛沫だけでなく空気を介して感染する可能性もあります。空気感染するので手洗いうがいやマスクをしただけでは予防しきれません。また、予防をすることが難しいのに、麻疹にかかると約30%の高い確率で合併症を起こしてしまいます。合併症によって死亡する子供もいるのです(※1)。

麻疹にかかった場合に引き起こす恐れのある合併症には、ウイルス性肺炎・細菌性肺炎などの肺炎、細菌の二次感染によって発症する中耳炎、クループ症候群の原因になる喉頭炎や喉頭気管支炎などがあります。(※1)

麻疹の時の合併症としてよく見られるのは肺炎ですが、脳炎の合併例もあります。麻疹と脳炎が合併した場合は特に死亡率が高くなってしまいます。現状では麻疹への特効薬はなく、対症療法しかありません。麻疹にかかるリスクを軽減するためには予防接種が重要です。(※1)

(予防接種後の過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください)

予防接種後の赤ちゃんの過ごし方。当日のお風呂はOK?発熱・副反応が出た時の対処法も