子供の風疹の症状をチェック!麻疹とは違う?原因、治療・予防法は?自宅ケアの方法も!

子供の風疹(ふうしん)はワクチン接種で予防できるようになりました。それだけに子供が風疹にかかるとどんな症状が出るのか気になります。風疹の症状、原因、治療法、ワクチン、自宅ケア、また麻疹(ましん=はしか)との違いについて説明します。参考にしてください。

Contents
目次
  1. 子供の風疹の症状は?麻疹との違いは?
  2. 麻疹の症状と治療
  3. 妊娠中は風疹に注意
  4. 子供の風疹の原因
  5. 子供の風疹 症状に個人差
  6. 子供の風疹の予防接種(ワクチン)について
  7. 子供の風疹の自宅ケア方法
  8. 子供の風疹はワクチンで防ごう

子供の風疹の症状は?麻疹との違いは?

風疹(ふうしん)は麻疹(ましん=はしか)と症状が似ていて、短期間で治ることから「三日ばしか」とも言います。とはいえ、インフルエンザよりも感染力の強い急性ウイルス疾患です。クシャミなどでウイルスが飛ぶ飛沫(ひまつ)感染でうつります。

現在は麻疹・風疹ワクチン(MRワクチン)の接種によって予防できるようになりました。ただ、予防接種を受けなかった男性を中心にたびたび流行し、社会問題化しています。

ここでは、風疹、麻疹の症状について紹介します。妊婦が風疹に感染すると、難聴など先天的な病気を持つ赤ちゃんが生まれリスクがあるので注意しましょう。(※1)

子供の風疹の症状

風疹の感染しても軽度の子や無症状の子がいます。通常、風疹の初期症状は風邪と似たような症状です。発熱・喉(のど)のはれ・鼻水・せき・目の充血がみられます。これらの症状と併せて、細かく小さな赤い発疹が全身に出たら風疹でしょう。(※1)

発疹が3日程度で消えることから「三日ばしか」とも言われるのです。


まれに合併症の症状も

風疹は耳の後ろのリンパ腺がはれることが多く、痛みをともなうこともあります(※1)。まれに合併症として、血小板減少性紫斑病・脳炎・髄膜炎を引き起こす恐れがあります。風疹に対する直接的な治療法がないことから、基本的に治療は自然治癒(ちゆ)を待ち、対処療法です。発疹が出ている時は感染リスクが高いため、外出は控えてください。

麻疹の症状と治療

麻疹は風疹の症状と似ていますが、発疹の出る部位で見分けることができます。麻疹の場合は、初期症状の発熱3日目頃から口の中にコプリック斑という小さな白いブツブツが現れます。また麻疹は初期症状が出てから3つの時期を経て完治する病気です。麻疹は風疹とセットでワクチン接種(MR)が受けられます。(※2)



症状は10日ほど続く

初期症状にあたる前駆期は、39度前後の発熱や鼻水、せきなど風邪と似た症状で3-4日高熱が続き、コプリック斑ができます。発疹期は、37度台に下がった熱が再び上がり発疹が全身に広がります。せきや下痢が見られることもあるでしょう。回復期は、熱が下がり発疹が褐色になって次第に消えていきます。初期症状の発熱から症状が治まるまでは、10日ほどかかることが多いでしょう。(※2)

麻疹も特効薬はなく、治療は対処療法で自然治癒を待ちます。肺炎などの二次感染を防ぐために抗菌薬が処方されることもあります。かなり体力を消耗するので、完治した後もしばらくは外出を控えましょう。

妊娠中は風疹に注意

妊娠初期(妊娠20週まで)の妊婦さんが風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんは大きなリスクを背負うことになります。

妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染して先天性風疹症候群になると、成長が妨げられて子宮内で赤ちゃんが亡くなることがあります。(※1)。無事に生まれた赤ちゃんにも、多くの場合、先天的な疾患がみられます。先天的心疾患や白内障、難聴などです。

赤ちゃんは子宮内で風疹に感染しているため、誕生後も数カ月にわたりウイルスを排出し続けます。周囲への感染防止のため、他の赤ちゃんと隔離されることもあります。

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