小児の細気管支炎の症状とは?乳幼児がなる原因、治療法は?受診の目安も!

乳幼児がかかる病気のひとつに細気管支炎という病気があります。小児の細気管支炎の症状とは?どんな病気?という疑問をはじめ、乳幼児がなる原因や治療法について紹介します。気になる症状がある場合は、病院へ受診する目安や予防法を知って子供を病気から守りましょう。

Contents
目次
  1. 小児の細気管支炎の症状とは?どんな病気?
  2. 乳幼児が細気管支炎になる原因は?
  3. 細気管支炎の治療法
  4. 細気管支炎の受診の目安
  5. 細気管支炎の予防法
  6. 細気管支炎は感染を予防しよう

小児の細気管支炎の症状とは?どんな病気?

細気管支炎は、ウイルスによって気道から肺胞までが炎症を起こすことが原因で、呼吸を上手にできなくなる「呼吸窮迫」や気道が閉塞して笛のような音が聞こえる「呼気性喘鳴」などの症状が現れる気管支系の病気です。(※1)

一般的に、乳児と生後24ヶ月未満の幼児が細気管支炎にかかりやすいと言われています。主症状は鼻水・せき・発熱・喘鳴・呼吸困難です。10人に1人程度の赤ちゃんがかかると言われていますが、冬など細気管支炎が流行する時期には、発症する割合がさらに増加します。

細気管支炎は通常数日間自宅で安静にしていれば完治する病気です。ただ、中には完治まで長引き入院が必要になるケースもあります。

乳幼児が細気管支炎になる原因は?

呼吸がしにくくなったら、とても苦しいですね。呼吸器の病気にはかかりたくないものです。乳幼児が細気管支炎にかからないように予防するためには、まず原因を知ることが大切でしょう。

乳幼児が細気管支炎にかかる主な原因は、ウイルス感染です。細気管支炎の原因ウイルスは主にRSウイルスやパラインフルエンザウイルスですが、それ以外のウイルスやマイコプラズマなどの細菌が原因で細気管支炎を発症することもあります。(※1)

また、妊娠中に喫煙をしていると、胎児の呼吸器の成熟が遅くなることが分かっています。生まれた後に受動喫煙をしていると免疫力が低くなることも分かっているので、子どもの気管支炎や喘息を予防したいのであればなるべく禁煙すると良いでしょう。

(妊娠中の喫煙については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期のタバコはダメ?アイコスは?流産確率が倍?体験談多数!

細気管支炎の治療法

風邪やインフルエンザなど、大人でもかかる病気は治療までの道のりを想像しやすいですね。しかし、細気管支炎など小さな子供しかかからない病気は、どのように治療を進めて行くべきなのか判断できないでしょう。

以下から細気管支炎の治療法を紹介します。

自宅で安静にする

細気管支炎は、自宅で3~5日ほど安静に過ごしていれば回復します。処方された薬を飲ませ、しっかり水分補給をさせて安静に過ごすことが重要です。

赤ちゃんに兄弟がいる時は、兄弟と赤ちゃんの接触を避けましょう。細気管支炎にかかっても軽い鼻風邪程度の症状しか出ないことがほとんどですが、兄弟がまだ幼かったリ小児喘息を持っていたりすると重症化する可能性があるからです。

入院して治療する

呼吸困難や疲労感、チアノーゼなどの症状が見られる時は、入院が必要になる可能性があります。呼吸器系疾患の既往歴や他の身体疾患がある時も重症化や合併症のリスクが高いので、入院して様子を見ることになるでしょう。

酸素マスクで呼吸を補助したり点滴を使って補液したりすることが入院時の主な治療法です。細気管支炎の原因ウイルスに有効な薬はないので、基本的には対処療法が行われます。

細気管支炎の受診の目安

鼻水やせき、発熱など、細気管支炎と風邪の主症状は風邪とよく似ています。病院に行っても対症療法をするしかないので、赤ちゃんの症状から細気管支炎が疑われても、すぐ病院に行くべきなのか判断できませんね。

以下から細気管支炎で受診する目安を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

呼吸が浅い

冬など特に人が多い時期に病院に行くと、他の病気に感染してしまう可能性があります。微熱に伴って咳、鼻水が出る程度なら自宅で様子を見ても良いでしょう。

ただし、急に呼吸が浅く早くなったり鼻の穴を大きく開いて胸で呼吸したりしている時は早めに病院に行きましょう。細気管支炎が急激に悪化し、上手に呼吸できなくなっていることが考えられます。

飲食ができない