予防接種後のお風呂はNG？昔の話で今はOK？赤ちゃん・子供への影響など徹底検証！

予防接種の後は赤ちゃんをお風呂に入れてはいけない、と聞いたことがあるママは多いでしょう。予防接種の後にお風呂に入れてはいけない、というのは本当なのでしょうか？　また、予防接種の後はどのように過ごすべきなのでしょうか？　以下から詳しく見ていきましょう。

（予防接種の副反応については以下の記事も参考にしてみてください）

厚生労働省が発表している『予防接種ガイドライン』には「即時型アレルギーが予想される注射後1時間を経過すれば、入浴は差し支えないと考えられる」と書かれています（※1）。現在は、予防接種後に入浴をしても、基本的に問題ないでしょう。

そもそも予防接種の後にお風呂に入ってはいけない、というのは庶民の自宅にお風呂がない時代に広まった考え方です。昔は大衆浴場にたくさんの人が来ていたため、お風呂の衛生を一定以上に保つことができませんでした。そのため、予防接種をした傷口から雑菌が入る危険性が高かったのです。

現代の日本のように衛生環境が整っていれば、傷口から雑菌が入る心配はないでしょう。自宅のお風呂を清潔にしておけば、なおさら安心できますね。

大衆浴場に行くと、浴場から家に帰る間に体が冷えてしまいます。体が冷え発熱してしまう危険を考えて、予防接種後の入浴を控えるようになったという話もありますよ。歩いている最中の身体の冷えを心配して言われていた言葉が、予防接種の後に入浴してはいけない、と拡大解釈されたのでしょう。

現在は各家庭にお風呂が付いているので、外を歩いている最中に身体を冷やす心配はありません。赤ちゃんが元気そうであれば、入浴をしても問題ありませんよ。

予防接種の後にお風呂に入ること自体は問題ありません。それでも、何か気を付けるべきことはないのかと心配になってしまうママは多いでしょう。以下から予防接種の後に入浴する際の注意点を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

（予防接種後の赤ちゃんの過ごし方については以下の記事も参考にしてみてください）

予防接種の副反応を確認するため、予防接種をしてから入浴するまで1時間は空けるようにしましょう。予防接種から1時間たっても副反応やその他の異常が見られなければ、入浴をしても問題ありません。（※1）

予防接種をしてから1時間以内にお風呂に入った場合アレルギー反応が強く出てしまう可能性もありますので、注意してくださいね。

予防接種の後に身体を洗う場合は、注射した場所をこすらないようにしましょう。強くこすると、皮下出血してしまう可能性もあります。ただし、ボディソープや泡などがつく程度であれば問題ありませんよ。

予防接種では、予防したい病気のウイルスを身体に入れています。

普段身体の中にないものを入れられると身体が疲れてしまいますので、体力を消耗しやすい長風呂をしたり、熱いお風呂に入浴したりすることは避けましょう。身体が疲れない程度にサッと入ることをおすすめします。