ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?症状・原因は?治療法や予後についても!

ウエスト症候群(点頭てんかん)について知っていますか?この記事では、ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?という疑問をはじめ、症状、原因などについて解説します。さらに、ウエスト症候群(点頭てんかん)の治療法や、予後についても解説します。

Contents
目次
  1. ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?
  2. ウエスト症候群の症状は?モロー反射の違いも!
  3. ウエスト症候群の原因
  4. ウエスト症候群の検査・診断
  5. ウエスト症候群の治療法
  6. ウエスト症候群の予後
  7. ウエスト症候群について知っておこう

ウエスト症候群(点頭てんかん)とは?

赤ちゃんが急にビクッと震えたり、四肢を縮めるような不思議な動きを見せたりしたら、病気や異常なのではないかと不安になってしまいますね。すぐに病院に行った方が良いのか、悩んでしまうママは多いでしょう。

ウエスト症候群は「点頭てんかん」とも呼ばれる悪性のてんかんです。ウエスト症候群のほとんどは重篤な脳の発育異常が原因で、生後3~11ヶ月頃までに発症します。

ウエスト症候群にかかると、覚醒直後や眠い時に突然頭を一瞬垂れたり、四肢を一瞬縮める発作が5~40秒ごとに起きたりすることが多いです。

上のような発作がおこった後で赤ちゃんが笑わなくなったり、不機嫌になったり、首すわりやお座りなど今までできていたことができなったらウエスト症候群の可能性を考えた方が良いでしょう。ウエスト症候群にかかった赤ちゃんのうち80~90%の赤ちゃんに精神面や運動面の発達の遅れがみられます。少しでも症状を軽減するには、早めの診察が重要です。


(赤ちゃんのてんかんについては以下の記事も参考にしてみてください)

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ウエスト症候群の症状は?モロー反射の違いも!

ウエスト症候群にかかると、てんかん発作のほかにもさまざまな症状が見られます。ウエスト症候群の症状はモロー反射に似ている上、頷く仕草など癖と間違えてしまうような動作が多いので、見逃してしまう人が多くいます。

赤ちゃんの異変に気付くためには、ウエスト症状群の症状について知ることが重要です。以下からウエスト症候群の症状について詳しく見ていきましょう。

特徴的な発作

ウエスト症候群にかかった赤ちゃんの多くは、以下の流れでうなずくような発作を見せます。発作は数秒間~数十秒間続きますが、赤ちゃんの意識はしっかりしていることが多いです。

①頭を一瞬垂れる
②両手両足を縮める
③体を前屈させておじぎする

これらの動きはモロー反射でも見られるので、モロー反射と勘違いして病気を見逃してしまう人が多くいます。しかし、ウエスト症候群とモロー反射では、発作が発生するタイミングが違います。

モロー反射は大きな音や抱っこなどが原因で体勢が変わった時に起きる反射です。一方ウエスト症候群は特別な刺激がなくても頻発します。一定の間隔で発作を起こしたり、1日のうちに何度も発作を起こしたりするようならウエスト症候群の可能性が高いでしょう。

ウエスト症候群の場合、うなずくような動きのほかに「何度もバンザイを繰り返す」「しゃっくりを頻繁にする」などの症状もあります。一見病気とは思えない動作ですが、ウエスト症候群が疑われる症状の一部です。異変を感じたらすぐ医師に相談しましょう。

発作のくり返しが何分か続く

ウエスト症候群の発作はモロー反射と異なり、何度も繰り返し発生します。うなずく・バンザイ・お辞儀・しゃっくりなどの発作が5~40秒ごとに繰り返し起きるのが特徴です。

抱っこなどをして外部から刺激を与えているのに発作が止まらない時も、ウエスト症候群の可能性があるでしょう。

発達の退行

ウエスト症候群が発症すると、今までできていたお座りができなくなったり、首のすわりが退行したりするなど、赤ちゃんの発達に影響が及びます。

(赤ちゃんの発達については以下の記事も参考にしてみてください)

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笑わなくなり反応が鈍くなる

ウエスト症候群を発症すると、赤ちゃんの反応が鈍くなります。パパやママがあやしたり、好きなおもちゃで一緒に遊ぼうとしても全く興味を示さないことが原因で、両親が赤ちゃんの異変に気付くことは多いです。

(赤ちゃんの笑顔の発達については以下の記事も参考にしてみてください)

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ウエスト症候群の原因