赤ちゃんも耳垢は出る?取る必要はある?変な色だった時の対処法は?

【医師監修】赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、耳垢が出ます。赤ちゃんの「耳垢が黒い」「臭う」「湿っている」「ベタベタした感じ」といった状態だと心配ですし、耳掃除をするべきかも迷ってしまいますよね。そこで今回は、赤ちゃんの耳垢や耳掃除について、体験談を交えて紹介します。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 赤ちゃんでも耳垢は出るの?
  2. 赤ちゃんの耳垢は取るべき?
  3. 赤ちゃんの耳掃除の頻度はどのくらい?
  4. 赤ちゃんの耳垢の色は?
  5. 赤ちゃんの耳垢の臭いの原因は?
  6. 赤ちゃんの耳掃除で驚いた体験談
  7. 耳垢の色や臭いに注意しながら耳掃除しよう!

初めての赤ちゃんを迎えたママとパパが耳掃除をすると「耳垢が黒い」「湿っている」「ベタベタする」など、大人とは違う形状を目の当たりにして、驚くことが多いです。そこで、先輩ママたちが耳掃除の時に驚いた体験談をいくつか紹介していきます。

耳垢が黒くて驚いた体験談

新生児をお風呂に入れた後、耳の周りを拭いていて、耳穴から黒い耳垢見えて驚くママはたくさんいます。これは、お腹の中で羊水につかっていた時、そこに含まれたごみや排泄物が耳穴にも入り込むことが原因です。こうした羊水に含まれたものが乾燥してかたまりになると、黒い耳垢になるのです。

赤ちゃんの月齢が進むにつれて、黒い耳垢の色は徐々に黄色っぽくなっていくので心配ありません。汗っかきの赤ちゃんの場合は、黄色ではなく茶色になることも多いことを合わせて覚えておくと、掃除の時に色が変化しても心配せずに済みます。

耳垢の臭いが気になった体験談

月齢の低い赤ちゃんは、仰向けに寝かされることが多く、涙やよだれが耳穴だけでなく、耳の窪みにも入り込みやすいです。そのため、耳掃除の時だけでなく、毎日のお風呂上りに耳の窪みと耳穴の入り口部分だけを綿棒やガーゼでやさしくぬぐう習慣をつけ、臭いが出ないように配慮してあげましょう。

耳掃除をしていてびっくりした体験談

出典:https://www.pakutaso.com/person/

もう一つ、赤ちゃんの耳掃除をしていて驚くケースがあります。それは、耳垢のかたまりを見つけた時です。耳垢で耳穴がふさがっているように見え、耳鼻科で取ってもらった時に、かたまりの大きさに驚くママもたくさんいます。

赤ちゃんの耳穴が耳垢でふさがっているように見えると、耳掃除の際に綿棒で取り出したくなるママもいそうですが、おすすめはできません。綿棒で耳垢を、耳の奥まで押し込んでしまうこともあるからです。耳垢のかたまりの取り方でベストなのは、耳鼻科で処置してもらうことなので、綿棒で耳掃除をするのは止めましょう。

YOTSUBA専属ライター

40代後半

耳の奥に耳垢が見えて、自分で掃除をするのが怖くて、耳鼻科に連れて行って取ってもらいました。先生が見せてくれた耳垢がかたまりになっていて、予想以上に大きかったので驚きました。

耳掃除の頻度が少なすぎるのかなと心配になりましたが、耳鼻科の先生には数カ月に一度、病院に来る方がよいとアドバイスされました。赤ちゃんの耳垢は取り方によって耳を傷つけてしまうかもしれないので、定期的に耳鼻科に通って耳掃除をお願いしたことを覚えています。

耳垢の色や臭いに注意しながら耳掃除しよう!

赤ちゃんの「耳垢が黒い」「湿っている」「ベタベタしている」「臭いがする」など、大人とは形状が違うので、戸惑うこともあるかもしれません。ですが、赤ちゃん特有の耳垢の状態や色、耳掃除の適正な頻度、正しい取り方、お風呂上りのケア方法を知ることで、不安をなくすことができます。

赤ちゃんの耳掃除をする時には、時には耳鼻科を受診しながら、傷をつけるリスクのない取り方をするとともに、耳だれや耳垢の色をこまめにチェックし、異常を見つけたらすぐに耳鼻科に連れて行ってあげてくださいね。

マキ先生

小児科医

耳垢を取ってもらうという目的だけで耳鼻科を受診しても全く問題はありません。自力でして耳の中を傷つける可能性もありますので、無理だと思ったら迷わずに耳鼻科で相談しましょう。