授乳中のはちみつはダメは嘘!理由は?母乳に影響は?ただし注意点も
【医師監修】「はちみつは授乳中に食べてはいけないもの」だと思っているママはいませんか?実は事実が間違って伝わってしまった情報であると言われています。今回は、授乳中にはちみつを食べても問題がない理由や母乳への影響、はちみつを食べる際の注意点について体験談と共にご紹介します。
授乳中にはちみつを食べても大丈夫?
「はちみつは授乳中のママが食べてはいけないもの」だという情報を耳にしたことがありますか?実は、不安をあおられたママたちが勘違いしたことで広まっている、誤った情報です。はちみつは、授乳中のママが食べても全く問題がない食品だと言われています。
んん~いいね!あっでも授乳中とか蜂蜜だめなんか…??
— はづき (@hadukichi) February 13, 2018
こちらの女性も「授乳中のママがはちみつを食べるのはNG」だという認識を持っています。このように間違った情報が広まってしまったのは「1歳未満の赤ちゃんにとってはちみつは食べてはいけないもの」という事実がママの不安をあおいでしまったからだと考えられています。
1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えるのはダメ!
1歳未満の赤ちゃんが食べてはいけないものとしてはちみつが挙げられている理由をご存知ですか?はちみつには、毒素を持つ「ボツリヌス菌」が含まれています。消化機能が成熟した大人であれば、このボツリヌス菌の影響を受けることはありませんが、消化機能が発達していない赤ちゃんはボツリヌス菌の毒素によって「乳児ボツリヌス症」に感染してしまう恐れがあります。
つまり腸内環境が整う1歳を過ぎるまでは、はちみつは食べてはいけないものとされています。過去におばあちゃんがはちみつを与えてしまい、乳児ボツリヌス症で赤ちゃんが亡くなってしまったという悲しい事故がありました。周りの方々もボツリヌス菌や乳児ボツリヌス症についてしっかり理解しておきましょう。
はちみつに含まれる「ボツリヌス菌」って?
まずは、はちみつに含まれているボツリヌス菌についてご説明します。ボツリヌス菌は、土の中に芽胞(がほう)の形で繁殖している細菌の一種で、熱に強く「加熱」しても死滅しません。はちみつの中に含まれている芽胞はごくわずかですが、1歳未満の赤ちゃんにとっては強力な細菌です。
マキ先生
小児科医
ボツリヌス菌は芽胞という形態で、ハチミツなどの食品の中で何年も眠っていることができます。また、熱にも強く、100度以上の環境でも生き残ることができるため、ハチミツなどを使ったパンなどの加工品でも危険性があります。
はちみつだけじゃない!ボツリヌス菌がひそんでいる食品
はちみつ以外にもボツリヌス菌の芽胞が含まれている可能性がある食品があります。例えば、土が付いた状態の根菜やコーンシロップ、滅菌処理のされていない自家製の缶詰などです。根菜はしっかり土を洗い流してから赤ちゃんの食事に使用しましょう。
「乳児ボツリヌス症」ってどんな病気?
1歳未満の赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌の芽胞が繁殖し、中毒を引き起こしてしまうのが乳児ボツリヌス症です(※1)。ボツリヌス菌の芽胞が作り出す毒素によって、赤ちゃんに筋肉の麻痺や呼吸困難などの症状が現れます。最悪の場合、赤ちゃんが命を落としてしまう、非常に危険な中毒症です。
授乳中にはちみつを食べても問題がない理由は?
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