【医師監修】妊娠8週目で心拍は確認できる？腹痛や出血は？流産の確率も！

名前の通り子宮ではないところに着床してしまう状態です。子宮外妊娠の実に98%は卵管に着床してしまうケースです。卵管では赤ちゃんが成長できませんし、正しい診断と治療せずにいると大きくなっていく赤ちゃんが卵管を破裂させ、ママの命に危険を伴います。

妊娠検査が陽性でつわりも始まっているのに赤ちゃんが見えないという診断の場合、子宮外妊娠を疑い通院を指示されます。子宮外妊娠の場合、残念ながら妊娠の継続はできません。着床してしまった部分を除去する手術を行います。ですがもう一方の卵管が正常であれば次の妊娠が可能です。

胎盤のもととなっている絨毛が病的に増殖し、子宮内はぶどうのような水泡状の粒で満たされ、赤ちゃんを吸収してしまいます。受精卵に問題があるという場合が多く、症状はつわりがひどいという程度で出血は少量というケースが多いです。残念ながら赤ちゃんは吸収されてしまい妊娠の継続はできませんので、胞状奇胎と診断されたらすぐに子宮内容除去手術をして通院を行いながら検査や治療を行います。

早期流産は残念ながら防げる方法などがあるわけではなくほとんどが赤ちゃんの染色体異常や遺伝子に問題があります。出血も少量の場合もあれば大量の場合もありお腹の張りや強い痛みが出る事もあります。少しでも様子がおかしかったら病院へ行きましょう。

もし流産してしまったら。妊娠すると一度は考えるかもしれません。心拍の確認が取れたママも安定期に入るまでもう少し時間があり、いろいろと不安に駆られますが、心配や不安に思う気持ちはお腹の赤ちゃんも一緒に感じ取っています。赤ちゃんにはなるべく心配事を伝えたくないですね。

妊娠初期での流産する確率は日本産科婦人科学会によると妊娠5週から7週は22~44%、妊娠8週から12週は34~48%、妊娠13週から16週は6~9%と発表されており、妊娠8週目はまだまだ流産の確率が高く出ている時期です。あきらかにおかしいと感じる事がなくても少量の出血であったりおりものが茶褐色であったりといつもと違うと思ったら必ず受診しましょう。

妊娠21週までに残念ながら胎児が育たない、途中で流れてしまうという状態を流産と呼びますが切迫流産は流産する一歩手前、妊娠の継続は可能ですが危険な状態という事を覚えておきましょう。この診断が出た場合は安静を余儀なくされます。お仕事をされていたり一人目や二人目と兄弟がいたりすると入院して安静を図る場合もあります。

妊娠初期は流産の確率が高く、つわりが酷い、胞状奇胎の可能性があることなど、色々な危険と隣り合わせで様々な情報が飛び交い不安になるものです。流産自体全妊娠の15%という確率で起こっており、妊娠から出産までは決して当たり前ではなく奇跡です。その仕事を担うのはママ自身ですからドンと構えておおらかな気持ちで毎日を過ごすことが赤ちゃんにとってもママにとっても大切です。

(妊娠初期の注意点については以下の記事も参考にしてみてください)