育児ノイローゼの症状と原因!診断別の治療・対処方法について

【医師監修】育児ノイローゼは動機やめまい、頭痛や吐き気等の様々な自覚症状を伴い、日常生活もままならない状態が続きます。ここでは、育児ノイローゼの様々な症状に対する原因と対処方法を紹介していきます。「もしかしたら自分も?」と思う方は是非チェックしてみてください。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. 誰でもなる可能性がある育児ノイローゼ
  2. ノイローゼの定義
  3. 育児ノイローゼになったら
  4. 育児ノイローゼの治療と対処方法
  5. お医者さんとのコミュニケーション
  6. 育児ノイローゼは自分自身を見つめ直すチャンス

育児で疲れたときの一番身近な相談相手は、やはり旦那さんです。旦那さん協力のもと積極的に二人の時間を作って、お母さんになる前の自分自身を思い出すのも大切なことです。また、ノイローゼの原因の1つは「孤立」と言われています。悩んだら旦那さんや自分の母親など親しい人に相談しましょう。(※3)

とはいえ仕事が忙しくて、気持ちを分かってくれない場合も多いでしょう。そんな時は市役所や自治体での子育て支援を活用し対策していくことをお勧めします。同じような悩みを持ったお母さんはたくさんいるので、決して一人で抱え込まずに地域に根付いているコミュニティを活用し対処していきましょう。

マキ先生

小児科医

育児ノイローゼと似た病気で、産後うつという状態もあります。産後うつは産後2週間から1ヶ月くらいに多いですが、育児ノイローゼはいつでも起こりえます。うつと同様、病識がない=自分では 気づかないのも特徴です。

(育児ストレスについては以下の記事も参考にしてみてください)

育児ストレスの解消法を紹介!~症状や発散の仕方を考えてみる~
育児相談は誰にすればいい?メールやサイト、無料の電話窓口サービス

お医者さんとのコミュニケーション

育児ノイローゼの治療において、最も重要なのが、お医者さんとのコミュニケーションです。通常の病気とは違い、患者としてお医者さんの言うことを聞くだけが治療ではありません。疑問に思ったことを話せる相談相手となるのです。そのため、お医者さんとコミュニケーションをとることは非常に重要なポイントとなります。

良いお医者さんを選ぶ

自分に合ったお医者さんを選ぶようにしましょう。いくら相手がプロで評判が良いからと言って、自分にとって「合うお医者さん」であるとは限りません。自分に合っていないと、治療していても意味がありません。最初の印象が悪いと感じたら、すぐにでもお医者さんを変更するようにしましょう。

マキ先生

小児科医

育児の悩みについて医師に相談するのは気がひけるかもしれませんが、小児科医も育児相談に乗ることができます。予防接種や健診のときに相談してみるのもいいかもしれません。子育てを経験しているママさん小児科医なら、的確なアドバイスがもらえるかもしれませんね。

何でもいいから思ったことを伝える

お医者さんには自分の気持ちを正直に伝えるようにしましょう。感じたことや思ったことをそのまま言えるような先生であることが非常に大切です。拙い言葉でも感情的になっても良いので、お医者さんには自分の今の気持ちを素直に伝えるようにしましょう。

お医者さんは病気の対処方法など様々なことを提案してくれます。自分にとってそれが「できるのか」「できないのか」を伝えるのも大切なことです。

育児ノイローゼは自分自身を見つめ直すチャンス

育児ノイローゼに対処する中で、改めて自分自身と向き合う機会が増えて来ます。少し違う角度から自分を見ることで知らなかったことが見えてくることも多いでしょう。病院の診断で治療が必要と認められれば、診断書をもらうこともできます。会社や保育所に提出して、少しでも自分を休ませてゆっくり見つめ直す時間を作るようにしましょう。

ノイローゼは原因を探すよりも、今自分の気持ちがどうなっているのかを認識することが大切です。それを知ることで今後の人生において視野が広がり、逆に病気になる前に比べて有意義な生活を送れるようになる可能性も十分にあり得るのです。