排卵痛がひどい…!薬・鎮静剤は効く?漢方は?激痛の場合は必要!

【医師監修】女性の身体には生理痛の他に排卵痛というものが起きます。排卵痛の痛みで薬に頼りたいほど悩んでいる方も多くいます。ここでは排卵痛には実際どのような薬が効くのか、市販薬はどれを選べばいいか、排卵痛の対処法などを説明していきます。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 排卵痛とは
  2. 排卵痛の原因
  3. 排卵痛に薬や漢方薬は効く?
  4. 排卵痛に効く市販薬は?
  5. ひどい排卵痛には注意!
  6. 排卵痛の対処法
  7. 排卵痛と妊娠確率
  8. 排卵痛がつらい時は産婦人科を受診しましょう

こちらも生理痛・頭痛、両方効くダブル処方の市販薬です。眠くなりにくく小粒で飲みやすく胃に優しいものとなっています。

排卵痛に効く市販薬は?【ルビーナめぐり】

こちらは生理痛、頭痛など冷えからくる女性の悩みを改善してくれる、漢方薬を処方した市販薬です。「当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)」という漢方に人参を加え、めぐりを良くして、体を温めて痛みの症状を改善してくれます。

排卵痛に効く市販薬は?【エルペインコーワ】

こちらは日本で唯一の生理痛専用薬です。一般的な解熱鎮痛剤とは異なり、「生理痛」のみに効果・効能を発揮します。速くよく効き、眠くなりにくく、1回1錠の女性に優しい小粒タイプです。

ひどい排卵痛には注意!

排卵痛がいつもより強い場合には、何か病気にかかっている可能性があるかもしれません。妊娠できなくなる事例もありますので、異変を感じた時はすぐに産婦人科を受診しましょう。

ひどい排卵痛には注意!【卵巣出血】

上記の排卵痛の原因で説明した卵巣出血が悪化する場合があります。性交渉直後に卵巣出血が悪化しやすく、注意が必要です。腹膣内が血でいっぱいになるので、激しい腹痛を感じます。また、大量に血が出てしまうことによって貧血などを引き起こしショック状態になるのが特徴です。

カズヤ先生

産婦人科医

前述のように排卵痛と同時に排卵出血が起こることがあります。 卵巣出血は稀に腹腔内に多量の出血を伴うことがあり、その場合、保存療法ではなく手術で出血を止める場合もあります。 痛みが強い場合は一度、産婦人科を受診して見ましょう。

ひどい排卵痛には注意!【子宮内膜症】

子宮内膜は本来子宮内膜にしか存在しないはずのものです。ところが、それが別の場所にできてしまうことがあり、子宮以外の場所(卵巣、腹膜など)で増殖と剥離を繰り返す病気のことを「子宮内膜症」といいます。

子宮内膜症の原因は不明とされています。しかし、生理時に剥がれ落ちた子宮内膜の一部が卵管を通って別の場所に移動するのではないかと考えられているようです。

子宮内膜症は排卵痛の他に性交痛や腰痛が見られる場合もあるようです。症状がひどい場合は我慢しないようにしましょう。

ひどい排卵痛には注意!【卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)】

卵巣嚢腫とは一般的に小さいので、出来ていても無症状の方が多いです。小さい場合は日常に支障はありません。しかし、まれに直径20㎝以上と巨大になることがあります。巨大化すると、妊婦さんのようにお腹が大きく出てくることもあるようです。

悪性の場合、放っておくと最悪卵巣が壊死してしまう恐れがあり、妊娠できなくなる原因になりかねません。しかし、巨大化していない場合には気づかないことが多いのも事実です。