新生児の鼻づまりを解消する方法!寝られないときの原因と対処は?

【医師監修】赤ちゃんの鼻がつまって苦しそうだと、心配ですよね。「新生児の鼻づまりの原因は?」「どうやって赤ちゃんの鼻づまりを解消する?」「鼻がつまって寝られない時の対処方は?」といった疑問を解決すべく、鼻づまりの原因や対処法をご紹介します。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. どうする?新生児の鼻づまり
  2. 新生児の鼻づまりの原因は?
  3. 新生児の鼻づまり解消法をためす前に
  4. 新生児の鼻づまりの解消法は?
  5. 安心・安全な新生児母乳点鼻法
  6. 鼻づまりで眠れない時は?
  7. 鼻づまりしにくい環境作りとは?
  8. それでも解消しなければ病院へ
  9. 新生児の鼻づまりはいつまで続く?

ティッシュでこよりを作り、赤ちゃんの鼻をくすぐって、くしゃみをさせるのも効果的です。くしゃみをすることで、なかにたまった鼻水をだすことができます。

くしゃみをさせるコツは、こよりを細長く作ってくすぐりやすくすることです。くすぐる際は、こよりを鼻の奥深くまで入れ過ぎないように注意しましょう。

新生児の鼻づまり解消法【吸い取る】

ママが赤ちゃんの鼻水を、直接吸い取るという方法も手段の一つです。吸い取る方法としては、ママの口で吸い取る方法と、スポイトなどの器具を使って吸い取る方法があります。直接口で吸い取る場合は、片方ずつ吸うようにし、必ず吸った鼻水は吐き出すようにしましょう。

口で直接吸うと、風邪などのウィルスに触れてしまう可能性もあります。そのため、スポイト状の吸引器や、口で吸うタイプの吸引器を使うようにしてみましょう。

新生児の鼻づまり解消法【電動鼻水吸引器】

市販の電動鼻水吸引器を使うと、鼻の奥にたまった鼻水まで吸い取ることができます。最初は嫌がり、暴れてしまうかもしれませんが、自分の太ももの間に赤ちゃんの頭をはさみ、赤ちゃんの顔と腕を固定して、片方ずつ素早く吸い取りましょう。赤ちゃんは嫌がることが多いので、1回を10~15秒で行うことがおすすめです。(※1)

(便利グッズについては以下の記事も参考にしてみてください)

新生児・赤ちゃんの鼻くそについて!取り方は?便利なグッズも紹介!

安心・安全な新生児母乳点鼻法

赤ちゃんの鼻に母乳を数滴入れる「母乳点鼻法」により、新生児の鼻づまりを解消することができます。母乳は新生児の鼻の粘膜の浸透圧と同じくらいなので、鼻から母乳を入れても痛くはありません。母乳点鼻法の特徴と、やり方についてご紹介しましょう。

母乳が新生児の鼻づまりに良い理由

母乳は母親の免疫成分を含み、炎症をおさえる作用があります。母乳を点鼻することにより、鼻水も柔らかくなり、さらに鼻の炎症もおさえることができます。また、赤ちゃんが誤って飲んでしまっても安全なので、新生児にとってはとても安心・安全な方法といえるでしょう。

母乳点鼻のやり方

母乳点鼻のやり方は、しぼりたての母乳をスポイトにいれ、2~3滴鼻に入れます。母乳が鼻の中に入ったことを確認し、軽く鼻をつまんでほぐしてあげましょう。その後、綿棒や吸引器などで、鼻水を取り除きます。

このときに注意することは、古い母乳は使わないようにすることです。できるだけ新鮮な母乳を使用するようにしましょう。また、ミルクでの代用はできません。

マキ先生

小児科医

母乳点鼻はとっても有効な方法なので、外来でも母乳が出ているママにはよくおすすめしています。

鼻づまりで眠れない時は?

鼻づまりで苦しくなり赤ちゃんが眠れないでいると、とても心配になりますよね。いくつか解消法を試してみても、解消できない場合「ずっと横になっていること」が関係しているかもしれません。そのような場合は、赤ちゃんの布団の頭部分に、タオルなどを置いて上半身を少し高くして寝かせてみましょう。頭を高くしてあげることで、鼻水が体の外に出やすくなります。

このとき、頭だけを高くしてしまうと、喉が圧迫されて息苦しいと感じてしまうので、なるべく傾斜を緩やかにして、上半身全体を高くしてみましょう。また、新生児でも抱っこするときは、なるべく縦抱きで抱っこしてあげるといいかもしれませんね。