【医師監修】妊娠37週の妊婦・胎児の状態は?もう正産期!体験談・症状・注意点!

妊娠37週は妊娠10ヶ月の臨月に入り1週間が経過した頃です。いよいよ出産も近づき正産期に突入し、赤ちゃんに会えるのももう間もなくとなりました。妊娠37週の妊婦さんや胎児の状態や妊婦さんの身体に出やすい症状を見ていきましょう。妊娠37週の体験談もご紹介します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠37週の妊婦さんの状態は?
  2. 妊娠37週でも体重管理は厳しい
  3. 妊娠37週からは骨盤チェックがある産院も
  4. 妊娠37週の胎児の状態は?
  5. 妊娠37週に妊婦さんの身体に現れる症状は?
  6. 前駆陣痛と本陣痛の見分け方は?
  7. 妊娠37週の妊婦さんの注意点!
  8. 妊娠37週に入ったら出産の流れを知っておこう
  9. 妊娠37週の体験談!
  10. 妊娠37週からは出産を頭に入れて過ごそう
  11. 準備をしっかりして赤ちゃんを待ちましょう

胎児の体重は約2800~3000g、体長は約48~50cmにも成長しています。しかしながら個人差もあり、中にはこの時期に入っても体重が2000g程度しかない赤ちゃんもいます。小さな胎児は、出産までまだ少し時間がかかる可能性があり、正期産は難しいこともあります。赤ちゃんが出てくるタイミングをじっくりと待ちましょう。

逆に胎児の体重が4000g以上になると巨大児となります。巨大児になると自然分娩は厳しく、帝王切開になる可能性が高くなります。下から赤ちゃんを生む場合でも、これ以上成長すると危険があるため、陣痛促進剤などでお産を促し早めに出産することを提案されたり、食事指導を受けることもあります。自然分娩を望む場合は体重管理を怠らないようにしましょう。(※3)

胎児の腸には便が溜まるように

正産期に入ると、胎児の腸は機能し始めており、便も少しずつ溜まってきています。肝臓や膵臓、胆のうなどの器官も働いており、これらから排出される老廃物や役目を果たした細胞や、羊水とともに飲み込まれた皮膚細胞などが消化器官を通り便となって腸に溜まっているのです。これらは出産後に胎便として排出されます。胎便の色は成人とは異なり、黒っぽい色や濃い緑色が多く見られます。

ところが妊婦さんに強いストレスがかかったり、お産が長引いたりすることで、胎児が低酸素状態に陥り腸の蠕動(ぜんどう)運動が始まり、羊水内に排出されることがあります。羊水に混ざった胎便を胎児が誤って飲み込んでしまうと、呼吸障害である胎便吸引症候群を起こすことがあります。(※4)

胎動は少なくなる

臨月に入り胎動が減ったと言う妊婦さんが多く見られます。胎児の可動範囲が減っていることと、頭の部分が骨盤内に収まり始めているため、自由に動けない状況になってきているのです。胎動が減少傾向にはありますが、まったく胎動を感じなくなることはありません。胎動カウントをして赤ちゃんの様子をチェックするのもおすすめです。もし胎動を感じられないときには、産院に連絡をしましょう。

逆に臨月に入っても胎動がまだまだ激しく動く赤ちゃんもいますが、胎動が激しいと赤ちゃんが生まれてくる準備ができていないのではないかと心配になる妊婦さんもおられることでしょう。いつも通りの胎動であれば心配いりません。胎動にも赤ちゃんの個人差があり、出産間際まで胎動がある赤ちゃんもいます。赤ちゃんの胎動が激しすぎて破水するということもありませんので、安心してくださいね。

また、胎動の位置にも変化が見られます。胎児が子宮口に向けて下がってくることから、胎動を感じる場所も下の方に変化することが多いです。

(胎動については以下の記事も参考にしてみてください)

胎動が少ない・弱い・感じない…原因と対処法は?ダウン症などの可能性も? | AKANBO[あかんぼ]
胎動が痛い!妊娠後期に激しいと破水もある?赤ちゃんの影響は? | AKANBO[あかんぼ]

妊娠37週に妊婦さんの身体に現れる症状は?

正産期に入った妊娠37週の妊婦さんは、いよいよ出産を目前に控え、赤ちゃんに会えるという喜びと身体に現れるマイナートラブルに板挟みになっている状態かもしれません。この時期に妊婦さんに現れる症状についてみていきましょう。

妊娠37週に入るとおりものに変化がみられることも

子宮口が少しずつ開き始め、おりものの量が増えてきます。おりものが増えてくるということは子宮口が開きお産が近づいているサインと言えるでしょう。おりものは赤ちゃんが産道を通るときの潤滑油となるとも言われています。また、おりものに茶色やピンク色の出血が混ざったおしるしがみられることもあります。おしるしを確認してから平均的に2週間以内にお産があることが多いと言われています。

注意したいのが破水です。破水は一度に大量の水が出てくることもありますが、チョロチョロと少量ずつ流れてくることもあります。おりものと破水はにおいや粘り気などで違いがわかります。破水していると羊水量が減り、胎児は危険な状態になりますので、すぐに産院に連絡、受診することが必要です。妊娠37週の妊婦さんは、おりものの状態に注意しておくとよいでしょう。(※5)

(正産期のおりものについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠後期・臨月のおりものの変化と特徴!量は?何色?おしるしとの違いも

恥骨痛を感じるかも

妊娠37週の正産期に入ると、胎児が子宮口に向けて降りてきているため、恥骨部分に負担がかかり痛みを感じるかもしれません。

むくみがひどくなる妊婦さんが多い

出典:https://www.pinterest.jp/pin/678636237587175037/