産後の生理再開はいつから?授乳中はこない?2人目が欲しい場合は?

【医師監修】産後の生理の再開時期を【ミルク】【母乳】別に紹介!産後の生理と妊娠前の生理の違いも紹介するほか、産後の生理の兆候、産後に生理が来ない時の受診の目安なども紹介していきます。産後の生理の量・痛みやおすすめのアイテムなども紹介していきますよ。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. 授乳中は生理がこないって本当?
  2. 産後の生理再開の時期【ミルク】
  3. 産後の生理再開の時期【母乳】
  4. 産後の生理と妊娠前の生理は違う?
  5. 産後の生理に兆候はある?
  6. 産後に生理が来ない!受診の目安~8のチェック項目~
  7. 産後の生理の出血量・生理痛は?
  8. 授乳中の生理は赤ちゃんに影響がある?
  9. 産後のママの生理におすすめのアイテム
  10. 産後の生理が来ない…対処法は?
  11. 産後の生理…悩みすぎないで

妊娠、出産という大仕事を経たお母さんの体はとてもデリケートです。妊娠中に大きくなった子宮が元に戻るまでに時間がかかりますし、子宮の状態が安定しなければ生理も安定しません。また産後1年くらいは夜泣きの対応や夜間の授乳などで睡眠不足になりやすい期間です。

育児の疲れもたまっていて精神的な面でも不安定になることが多いので、それも生理に影響を与えることがあります。生理が再開されても一定期間の間は周期やおりものの量などは安定しないと考えておいたほうがよいでしょう。

産後と産前の生理の違い【出産前後の体質の変化】

妊娠と出産を経て女性の体は大きく変化するものです。体重の増加や子宮が大きくなることや、骨盤がずれることなどが代表的な例ですが、それ以外でも様々な変化が体の中で起こっています。そのため、妊娠と出産を経験すると体質が変わってしまうことも珍しくはありません。

生理も妊娠前と比べると変化を感じる人が多いと言われています。出血量や生理痛の有無などが変わることはよくあることです。特に産後最初に来た生理は、出血量が少なかったり2〜3日で終わってしまったりすることも多いですが、子宮が完全に回復していないことなどを考えるとあまり心配しなくても大丈夫でしょう。

産後の生理に兆候はある?

産後の生理が始まる前に、何か兆候はあるのでしょうか。妊娠する前の生理の兆候には、眠くなったり、身体がだるくなったり、おりものの量が増えたりといった兆候がありますよね。産後の生理前の兆候も、妊娠前と同じような兆候が表れる人が多いようです。産後初めての生理では、無排卵の可能性もあるので、そういった兆候がなく突然生理が始まる人もいます。

分かりやすい兆候は、おりものの変化でしょう。おりものの分泌量で生理の再開時期が予測できます。通常のおりものは、透明や白でサラサラした状態ですが、排卵日前後のおりものは、粘り気があったり、量が多かったりします。おりものがいつもと違うなと感じたら、それは生理が始まる兆候の可能性があります。

産後に生理が来ない!受診の目安~8のチェック項目~

産後の生理は不安定で個人差も大きいので、なかなか生理が来なくてもあまり心配する必要はありません。しかし、何かの病気の兆候である可能性もあるので、以下の期間を目安に病院の受診を検討しましょう。また、産後生理が戻っても、以下の項目に該当する場合には、病院の受診を検討してみてください。

産後生理が戻らない場合

1. 授乳終了後、3ヶ月をすぎても生理が来ない
2. 産後、粉ミルクで授乳して半年以上経っている
3. 産後2年以上経っている

授乳を終えるとプロラクチンが減少するので、通常であれば生理は再開されます。再開の目安は、授乳終了後から3ヶ月です。3ヶ月を過ぎても生理が来ない場合には一度婦人科を受診しましょう。授乳が終わっているのにプロラクチンの分泌が減少しない「高プロラクチン血症」と言われる病気の可能性や、ホルモンバランスが大きく乱れている可能性などが考えられます。産後、粉ミルクで育てている場合も同様です。

子供が2歳になっても授乳を続けているお母さんもいます。しかし2歳にもなると食事量も増えてくるので、授乳をしていたとしても母乳の生産量自体は少なく、プロラクチンの分泌も減ってきているのが通常です。一般的に、離乳食が始まる6ヶ月頃からプロラクチンは徐々に減少します。産後2年経っても生理が来ない場合は、一度病院で診てもらったほうがよいでしょう。

産後生理が戻った場合

4. 生理不順になったら
5. おりものの量が極端に多い、おりものが長く続く
6. 血の塊(レバー様)のようなおりものが多い
7. おりものの量が極端に少ない、ナプキンがほとんど汚れない
8. 生理痛がひどく、立って動くことが困難

生理が再開したと思ったのも束の間、また来なくなってしまったというパターンもあります。妊娠前は生理が一定期間で来ていたのに、産後に生理不順になってしまうこともよくあることです。妊娠や出産と関係なく、一般的に生理の期間が3ヶ月開いたら無排卵の可能性が疑われます。そのため、1度生理が来たものの3ヶ月以上来なくなった場合は受診しましょう。

1度目の生理が本当は不正出血だった可能性もあります。出血量が多かった場合などは、子宮の状態がよくないことも考えられるので、不安解消のためにもお医者さんに診てもらいましょう。

(生理不順については以下の記事も参考にしてみてください)