あなたの生理の量は普通?平均や正常量はどれくらい?症状別の対処法は?
【医師監修】人によって年齢や生活習慣が違うため、生理の出血量には個人差があります。しかし、出血量が多い場合・少ない場合は、病気の可能性も考えらます。今回は生理の出血の正常量、出血量が多い場合・少ない場合に考えられる原因、対処法をご説明します。
自分の生理の出血量は普通?
自分の生理の出血量が正常かどうか考えたことはありますか?生理の出血量は個人差があるだけではなく、ホルモンの分泌量によっても変化します。人には相談しにくいことなので、気になってはいるけど対処していない人も多いのではないでしょうか。
しかし生理の出血量の異常は子宮の病気による症状である可能性や、子宮内の状態・異変を示している場合があります。正しい対処をしないことで、不妊や流産の原因になる恐れもあるのです。
生理の出血量の平均・正常量は?
正常な生理の出血量には平均・正常量があります。しかし実際に生理のとき、出血量を測る人はほとんどいません。出血量の平均・正常量を把握することで、ナプキンを交換する頻度を知ることができます。その結果、自分の生理の出血量が正常かどうかを判断することに繋がるのです。
生理出血の平均・正常量
今回経血量多いな?二日目だから余計かな
— りなちゃん (@0713_0720) November 19, 2017
一般的に生理出血の平均・正常量は、1度の生理期間で平均20g~140gといわれています。出血量は月経期間の中でも差があり、主に1~3日目までは出血量が多くなります(※1)。
そのため生理期間の初めはナプキンを1~2時間ほどで交換しないと、出血により下着などが汚れる場合があるでしょう。3日目以降は徐々に生理の出血量が少なくなるため、ナプキンを交換する間隔が開いても問題ありません。
増田陽子
内科医
意外と肌が出血によりカブれる人も多いです。その為、生理が重い方は、出来るだけ通気性の良い下着を探して身につけるようにしましょう。
生理の出血が続く期間
生理の出血が続く期間は、平均で3日~7日といわれています。生理周期が安定している人でも、生理期間が毎回同じとは限りません。体調やストレスなどで期間の長さが変わる場合もあります。
ちなみに生理期間が2日以内を過短月経、8日以上を過長月経といいます。この状態が長期間続くようなら、医療機関への受診がオススメ。早めの対処で症状の悪化を防ぐことができます。
増田陽子
内科医
月によっては生理が2回来たりする場合もありますが、2回目が少量で2−3日程度で終わるならば、最初の生理で出し切れなかった経血が出ているだけなのであまり心配はいりません
生理の出血量が多い場合
生理の出血は体の状態が関係しているため、体調の変化やストレスなどによって出血量が変化する場合があります。しかし毎回の生理期間で出血量が多い場合や、年々出血量が増えている場合は子宮の病気の可能性も。そのため正しい対処を行う必要があります。
過多月経とは
過多月経とは、生理による出血の量が多い状態のことをいいます。体調不良やストレスなど、ホルモンバランスの乱れが原因で出血量が変化する場合もありますが、毎回の生理期間で出血量が多い場合は病気の可能性も。また過多月経は過長月経を併発することが多いです。(※2)
過多月経は2種類に分けられます。ひとつは機能性過多月経といい、病気が原因ではなく分泌されるホルモンの影響で起こるもの。もうひとつは器質性過多月経といい、こちらは子宮の病気が原因です。詳しくは後ほど、病気の可能性でご説明します。
(ホルモンバランスの乱れについては以下の記事も参考にしてみてください)
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