赤ちゃんの指しゃぶりはいつから?止めさせるべき?悪影響はあるの?

【医師監修】新生児や赤ちゃんの指しゃぶりは可愛いですよね。しかし、指しゃぶりは「いつからいつまでするか」「やめさせるべきか」「悪影響はあるか」と不安もあるのではないでしょうか。今回は新生児や赤ちゃんが「指しゃぶりをする理由」「続けさせて良いか」をご紹介します。

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専門家監修
イソベ先生
キャッツこどもクリニック院長。臨床心理士。産業医。何かあったときに安心できるようなかかりつけのお医者さんとして、地域をサポートする存在になりたいと思っています。・・・
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Contents
目次
  1. 知ってほしい新生児や赤ちゃんの指しゃぶりについて
  2. 新生児や赤ちゃんが指しゃぶりをするのはなぜ?
  3. 新生児や赤ちゃんの指しゃぶりはいつからいつまで?理由は?
  4. 他にもある!新生児や赤ちゃんの指しゃぶりの理由
  5. 新生児や赤ちゃんの指しゃぶりはやめさせた方が良い?
  6. 新生児や赤ちゃんの指しゃぶりを優しく見守ろう

この時期の赤ちゃんは目があまり見えておらず、吸啜反射により無意識に指に吸いついています。まだ自分の指という認識はできていません。しかし段々自分の指や手を見つめるような仕草をしたり、自分の足の指を持ったり吸いついたりするようなこともみられてきます。

生後3ヶ月頃には「おもちゃなどを握って口で吸う」ことが増えてきます。生後4ヶ月頃には、掴んだものはなんでも舐めて感触を確かめようとする子もいるでしょう。そのため指しゃぶりはもちろん「なんでも口の中に入れようとしたり」「舐めようと」します。赤ちゃんの成長する上で、これらの行為は大切な発達動作のひとつといえるでしょう。

赤ちゃんの指しゃぶり【生後5か月~1歳】

生後5ヶ月を過ぎると、筋肉がついてきて寝返りができるようになり、段々自分の指や手を認識できるようになります。そのため赤ちゃんは意識的に自分の指や手を「じっと見つめる」「触る」「口の中に入れて指しゃぶりをする」といった行動がみられることがあるでしょう。

これらの行動は、赤ちゃんにとって初めて自分の体を認識している行動といえます。手の指しゃぶりはもちろん、足の指しゃぶりも赤ちゃんが自分の体の大きさや形、感触を確かめて認識するのにとても大切な行為です。

またいつから乳歯が生えるかは個人差がありますが、生後5~8ヶ月頃までに乳歯が生えてきます。赤ちゃんにとって初めての歯なので、歯が生えてくるのがむずがゆく、歯固め代わりに指しゃぶりをする赤ちゃんもいるようですね。

赤ちゃんの指しゃぶり【1歳~2歳】

1歳を過ぎる頃には、赤ちゃんは「つかまり立ち」から段々と「自分でも歩けるようになり」「言葉も理解し始めたり」と、だいぶ成長しています。

親指とほかの指でしっかりものを掴めるようになって、指先に力がつき動かし方が上手になっていることでしょう。そのため、指しゃぶりよりもおもちゃなどで遊ぶことが増えて次第に指しゃぶりをする行為は減少していくことが多いです。

他にもある!新生児や赤ちゃんの指しゃぶりの理由

指しゃぶりは、発達の段階で現れる赤ちゃんの自然な行為ですが、意識的に赤ちゃんがしている場合もあります。ここでは赤ちゃんの指しゃぶりの理由として「空腹のとき」「寝るとき」など意識的に行っていると考えられる理由をご紹介しましょう。

指しゃぶりの理由【空腹のとき】

赤ちゃんの指しゃぶりは主に吸啜反射によるものですが、空腹によるサインのときもあります。「授乳時の口の動き」と「指しゃぶりの口の動き」は似ているので、赤ちゃんが「空腹のサイン」として行っていることがあるようです。指しゃぶりをして泣いている場合は授乳をしてあげると泣き止むことがありますよ。

指しゃぶりの理由【寝るとき(眠いとき)】

赤ちゃんは寝るときに指しゃぶりをすることで、お母さんに授乳してもらっている感覚になり、リラックスできると考えられています。安心して寝るために、無意識のうちに赤ちゃんも努力しているのかもしれません。

指しゃぶりの理由【歯がかゆいとき】