赤ちゃん・新生児の部屋の室温・湿度は何度が目安?季節別の調整方法も!

【医師監修】赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんが快適に過ごせるよう環境を整えなければなりません。この記事では、新生児の室温の目安や、調整するときのポイントなどを詳しく紹介します。室温や新生児の体感温度の春夏秋冬別の調整方法や服装のポイントも紹介するので参考にしてみてください。

Contents
目次
  1. 新生児が快適な室温の目安は?
  2. 新生児の室温・湿度を調整するときのポイントは?
  3. 新生児の《春》の室温・湿度は?服装や調整方法も!
  4. 新生児の《夏》の室温・湿度は?服装や調整方法も!
  5. 新生児の《秋》の室温・湿度は?服装や調整方法も!
  6. 新生児の《冬》の室温・湿度は?服装や調整方法も!
  7. 赤ちゃんの部屋の温度は季節に合わせて調整しよう!

新生児が快適な室温の目安は?

育児をする中で「おむつ交換も授乳もしたのに赤ちゃんが泣き止まない!」「なんで泣いているのか分からない!」と焦ってしまうかもしれません。赤ちゃんが泣き止まないときは、暑すぎたり寒すぎたりすることが泣いている原因であることも少なくはありません。

この記事では、春夏秋冬の季節別に赤ちゃんにとっての最適温度・湿度・その季節に合ったオススメの服装と体感温度の調節方法を詳しく紹介していきます。育児で困った際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

新生児の室温・湿度を調整するときのポイントは?

まず、育児をする中で新生児とパパ・ママが過ごす部屋の室温・湿度を調節するときのポイントを4つ紹介します。このポイントを押さえてママ・パパも赤ちゃんも快適に過ごせるお部屋の環境を整えていきましょう。

赤ちゃんは上手に体温調節ができない

人は外気温による体温の影響が少なく、自身の力で体温を調節することのできる恒温動物です。しかし、赤ちゃん、特に産まれたばかりの新生児はこの体温調節機能がまだ未熟なため、自身の力で体温を調節することがとても難しいのです。

そのため、特に暑い日は過ごしている部屋の室温が高すぎたり湿度が高すぎたりすると、大人よりもとても早い段階で身体に熱がこもってしまいます。それが発熱の原因になることも少なくありません。赤ちゃんの体調管理の面でも、育児をする中で室温や湿度の調節は重要なことなのです。

新井昇子

小児科医

気が付くと汗びっしょりだったり、手足が冷たかったり、体温調節がまだ未熟でひやひやすることもありますね。 よく言われるのは熱い時は大人よりも一枚少なく、寒い時は大人よりも一枚多く着せると赤ちゃんにとってはちょうどよいという話。実際どうなのかは個人差があると思いますが、本人に聞けないので様子を見て判断するしかありませんね。 あまり過剰にならず、長時間不快な温度で放置していなければリカバリーできますので大丈夫ですよ。 最近の気候は夏の暑さが際立っていますので、あまり我慢せず適切にクーラーも使用していきましょう。

(赤ちゃんの体温については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの体温の測り方は?平熱は何度?月齢で体温は変化するの?

手足・お腹・背中・首など赤ちゃんに触れて確認する

赤ちゃんが寒そう・暑そうと感じたときには、まず赤ちゃんの体に触れて赤ちゃんの体表の温度を確認しましょう。このときに赤ちゃんの手先や足先でチェックしようとするパパ・ママは多くいます。しかし、手先や足先は基本的に服から出ています。

そのため、外気温に晒されていることで冷たくなっていたり熱くなっていたりすることもあるのです。赤ちゃんの体温や暑い、寒いを確認する場合は、手先や足先だけでなく服で隠れている背中や首、お腹にも触れてチェックしてあげるようにしてみてください。

男児ママ

27歳

おむつを替えても授乳をしても赤ちゃんが泣き続けていたので、手先と背中を触ると少し汗ばんで湿っていたことがありました。すぐに1枚服を脱がせて布団から足を出すと、さっきまでの不機嫌が嘘のように一気にご機嫌になりました。

赤ちゃんの体に触れた際に『カラっとして冷たい』と感じた場合は、体感温度が低すぎるため服装や空調で温度を上げるようにしましょう。逆に『湿っていて熱い』と感じた場合は温度が高すぎるということです。すぐに温度を下げて、できれば水分補給をさせてあげましょう。

赤ちゃんの近くで室温・湿度を測る

室温計や湿度計を導入しているパパ・ママも多いでしょう。その室温計・湿度計はどこに置いてありますか?室温や湿度のいうのは同じ部屋の中でも変化があるものです。特に出入口付近は室外の温度や湿度の影響を大きく受けるため、実際の室温・湿度と大きく異なる結果が出ることもあります。

室温計・湿度計はできるだけ赤ちゃんの近くに置いて、赤ちゃんが過ごしている周辺の室温・湿度をチェックするようにしましょう。高さによっても室温や湿度は変化するので、室温計・湿度計は赤ちゃんの目線に合わせて、できるだけ低い位置に設置するといいでしょう。