ハンドリガードとは?手を見る意味・原因は?生後3ヶ月の成長発達のサイン?

【医師監修】赤ちゃんは成長に伴って、ハンドリガードを行うようになります。ハンドリガードの意味・原因をはじめ、ハンドリガードをする時期も紹介します。いつからいつまで行われるものなのでしょうか。ハンドリガードをしない赤ちゃんの発達についても解説していきますよ。

専門家監修 | 小児科医 北尾 哲也
娘と息子児のパパ小児科。アメリカのohio州に研究留学し、博士号を習得。今は「すべては子供たちの為に」をモットーに地域医療に貢献出来ればと思い日々の診療を行っています。写真はHPに掲載しています...
娘と息子2児のパパ小児科。アメリカのohio州に研究留学し、博士号を習得。今は「すべては子供たちの為に」をモットーに地域医療に貢献出来ればと思い日々の診療を行っています。写真はHPに掲載しています。HPやブログでも色々情報発信を出来たらと思っています。 川西おの小児科・アレルギー科HP きたお先生の独り言

目次

  1. ハンドリガードとは?
  2. 赤ちゃんが自分の手を見る意味・原因は?
  3. ハンドリガードはいつからいつまで?
  4. ハンドリガードをしない赤ちゃんもいる?成長の遅れ?
  5. ハンドリガードで利き手が分かる?
  6. ハンドリガードは成長発達のサイン!

ハンドリガードとは?

ハンドリガードとは、赤ちゃんが自分の手を目の前に持っていき、じっと見つめて観察したり、見つめながら動かす行動のことを指します。生後2ヶ月から3ヶ月の時期に行うことが多い行動です(※1)。

ハンドリガードを始めた赤ちゃんは、自分の手の存在をはっきり認識しているわけではありません。手が体の一部であることや、手を自分の思うとおりに動かすことができるということも、ハンドリガードをはじめてから徐々に理解していくのです。

ハンドリガードの動きには、手を目の前で揺らしたり、手を握ったり開いたりするほかにも、手を口にもっていきなめてみるという動作も含まれます。

(子育ての悩みについては以下の記事も参考にしてみてください)

子育ての悩みは色々!年代別の悩みを解決!

赤ちゃんが自分の手を見る意味・原因は?

赤ちゃんが自分の手を見るハンドリガードにはどんな意味があるのでしょうか。赤ちゃんが成長とともにハンドリガードを行う意味や原因について紹介します。

ものを見る練習

ハンドリガードには、ものをみる練習としての意味もあります。赤ちゃんは、生後1ヶ月ほどでものを見るという行為ができるようになります。大人にとってはものを見ることは簡単なように思えても、赤ちゃんは徐々にものを見るという動きを鍛えて成長していくのです。

生後1ヶ月ほどで何かを見つめることができるようになった赤ちゃんは、生後2ヶ月から3ヶ月ほどで、動いているものに合わせて視線を動かしたり、ものの距離によってピントを合わせることができるようになっていきます。

ハンドリガードによって手を左右前後に動かすことで、目でものを追うという動作や、ピントを合わせる練習につながるのです。

北尾 哲也

小児科医

赤ちゃんは産まれてすぐはほとんど視力がなく、2-3か月頃から発達してきます。記述にもあるようにハンドリガードは発達してきた視力を使ってものを見る練習をしており、また手を動かす、舐めるなどの様々な刺激を同時に受けることで脳の発達も促されます。ハンドリガードは1-2か月程でなくなるのでその間は可愛い赤ちゃんの動作を暖かく見守ってあげてください。

手を動かす練習

ハンドリガードは運動能力の発達が原因で、さらに手を動かす練習としての意味があります。赤ちゃんが成長していく過程で、徐々に動かせる範囲や、動きの強さは大きくなっていきます。その最初の段階といってもいいのがハンドリガードです。

赤ちゃんがハンドリガードを始める前は、視線を少し動かしたり、表情を変える様子が見られます。ハンドリガードを始めると、新たに手を自ら動かす仕草が見られるようになります。また、手を前後左右に動かすことで、身体の動かし方を身に着けることができるのです。さらに、手を閉じたり開いたりする動作によって、指の筋力も鍛えられます。

赤ちゃんはそうして徐々に細かな動きができるようになるため、手を動かし始め、指を動かし始めるのは、赤ちゃんの運動能力が発達しているからこそなのです。

なめる練習と感覚の成長

赤ちゃんのハンドリガードは、手の運動だけではなく、なめるという口の運動も関わってきます。赤ちゃんはよく手に持ったものを自分の口へ持っていきますよね。ハンドリガードの際にも、自分の手を自分の口元に持っていき、なめるという動作を行います。

なめるという動作では、口や舌の筋力を鍛えることができます。しかし、それだけではありません。赤ちゃんが口をなめたとき、手をなめている舌や口の感覚と、なめられている手の感覚という2つの感覚を赤ちゃんは同時に得ることになります。

自分の身体を動かしている認識がない赤ちゃんにとって、とても珍しい感覚を得るのです。こうして、なめるという動作が発達するとともに、刺激を得て感覚を成長させることが可能なのです。

脳の成長

ハンドリガードは、目に見える動きだけではなく、脳の成長にも関わってきます。ハンドリガードで赤ちゃんは、目に映るものを見るという動きから、自分の気になるものを見るという動きを覚えていきます。そして、自分の見たいものを見るためにはどのように顔を動かし、目を動かし、ピントを合わせるのかということを自然に学んでいくのです。

また、ハンドリガードを始めた時期から、手が自分の身体の一部であるということを脳が認識し始めます。そして、自分の身体についての認識を深めていくのです。それと同時に、自分の身体を動かすための脳の働きが発達していきます。そして、自分の思い通りに体を動かせるようになるのです。

脳が成長しているからこそ、脳と身体の動きをリンクさせることができます。こうして、その後のあらゆる動作につながっていくのです。

(赤ちゃんの笑顔の発達については以下の記事を参考にしてみてください)

赤ちゃん・新生児の笑顔の発達はいつから?笑う理由って何?

好奇心の開花

ハンドリガードは好奇心の発達や成長にもつながります。手を見つめることで、赤ちゃんは手が何なのかを考え始めます。そして動かすことにより、どのような動きができるのかに興味を持ち始めるのです。

自分の意識と手の動きにはつながりがあるということを赤ちゃんは気づき始めます。すると、自分の身体を動かすことができるという点にも興味が出てきて、足を動かすこともあるでしょう。

好奇心が発達することによって、自分の身体の動きに対してだけではなく、身の回りにどんなものがあるのか、身の回りのものがどのような動きをするのかについても考えるようになるのです。成長していくにつて、目に映るものも増えていき、その後さらに好奇心の対象になるものが現れるでしょう。

ハンドリガードはいつからいつまで?

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