授乳中の寿司・刺身は危険?母乳への影響・食中毒のリスクは?安全なネタも!

【医師監修】授乳中の寿司や刺身は大丈夫?寿司・刺身など生魚に潜む〈腸炎ビブリオ〉〈アニキサス〉〈ノロウイルス〉などの食中毒の種類や、その予防法について解説!食中毒が及ぼす赤ちゃん・母乳への影響や、特に注意すべき寿司ネタ・刺身や授乳中でも安全なおすすめのものも紹介します。

Contents
目次
  1. 授乳中に寿司・刺身など生魚は食べていいの?
  2. 寿司・刺身など生魚に潜む食中毒の種類
  3. 食中毒は赤ちゃんも感染する?母乳への影響は?
  4. 授乳中に注意すべき寿司ネタ・刺身!種類別のリスクも!
  5. 授乳中でも安全なおすすめの寿司ネタ・刺身!
  6. 授乳中に寿司・刺身を食べるコツ・注意点
  7. 授乳中は寿司・刺身に気をつけよう!

授乳中に寿司・刺身など生魚は食べていいの?

妊娠中から食べ物を我慢することの多いママですが、産後も食べ物については気になりますよね。授乳中のママの食事は、母乳や赤ちゃんの健康にも関わってきます。特に、寿司や刺身になどは食中毒や赤ちゃんの健康へのリスクがあるとして、心配しているママも多いですよね。

授乳中であっても、寿司や刺身を食べても問題ありません。魚の中には摂取したい栄養素もたくさんあります。しかし、寿司や刺身の種類によっては注意が必要なものもあるのです。生魚に潜んでいる食中毒の種類とともにご紹介します。

また、授乳中に寿司や刺身を食べるときにおすすめの種類もあるので、種類や食べ方に気を付けながら食べましょう。

(母乳育児については以下の記事も参考にしてみてください)

母乳育児は大変?メリットや先輩ママたちの乗り越え方!体験談多数

寿司・刺身など生魚に潜む食中毒の種類

寿司や刺身などの生魚には、食中毒を引き起こすリスクがあります。食中毒の種類と、その予防法についてご紹介していきます。

(妊娠中の生魚の影響については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦は生魚を食べちゃダメ?刺身や寿司を食べたいけど影響はある?

腸炎ビブリオ

腸炎ビブリオの菌による食中毒は、7~9月の暑い時期に発生しやすくなります。魚介類から感染することが多く、感染すると発熱や嘔吐下痢などの症状が現れます。

腸炎ビブリオは熱い温度にも冷たい温度にも弱いため、生魚の保存は10℃以下で行い、調理時に加熱をしっかり行いましょう(※1)。手や調理器具から二次感染するおそれもある菌なので、手や調理器具はしっかり洗い、消毒すると予防に効果的です。

アニサキス

アニサキスは季節を問わず発生し、アニサキスに寄生された魚を食べることで感染します。アニサキスに感染すると、激しい腹痛や嘔吐などの症状が現れます。(※2)

アニサキスの感染予防としては、調理時に60℃以上の高温でしっかりと熱を通しましょう。また、アニサキスは2~3cmと大きく、肉眼で確認することが可能です。調理の前に魚にアニサキスがついていないかしっかり確認しましょう。

ヒスタミン

ヒスタミンは赤身魚に多く含まれている可能性があります。ヒスタミンは、もともと魚がもっているアミノ酸の変化した形であるため、長期保存していると増えるおそれがあります。また、冷蔵保存や加熱処理では予防ができません。(※3)

事前の予防が難しいため、授乳中は赤身魚を避けるか、新鮮なうちに魚を食べましょう。そして、ヒスタミンを含んだ魚は、食べようとした際に口の中にピリピリとした刺激があります。刺激を感じたらすぐに食べるのをやめましょう。

ノロウイルス

ノロウイルスは感染力がとても強いため注意が必要です(※4)。その感染力の強さからママから赤ちゃんに移ってしまう可能性もあるため、事前の予防が大切です。

牡蠣などに含まれているため牡蠣を食べるときには、しっかり加熱したほうがノロウイルスに感染するリスクは下がります。しかし、心配な場合は授乳中だけでも牡蠣を避けたほうがいいでしょう。

リステリア菌

スモークサーモンなどは、リステリア菌に感染するおそれがあります(※5)。スモークサーモンはすでに加工してあるため、調理せず食べる場合が多いですよね。リステリア菌は熱に弱いので、しっかりと加熱することにより感染のリスクは大きく下がります。

食中毒は赤ちゃんも感染する?母乳への影響は?