授乳中に乳首が痛い!白斑・乳口炎が原因?11個の対処法や予防策を紹介!

【医師監修】授乳中の乳首が痛い原因や、放置によって白斑・乳口炎・乳腺炎になった場合の症状も紹介します。授乳中の乳首の痛みを緩和させる11個の対処法と出産前からできる予防策や、授乳中の乳首の痛みケアでの注意点も紹介していきますので、授乳中に乳首が痛いママは参考にしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 授乳中の乳首が痛い原因は?
  2. 授乳中の乳首の痛みを放置するとどうなる?
  3. 白斑・乳口炎や乳腺炎になった時の症状は?
  4. 授乳中に乳首が痛い時の11個の対処法
  5. 出産前からできる授乳中の乳首の痛み予防策はある?
  6. 授乳中に乳首が痛くてしょうがない時の授乳方法は?
  7. 授乳中の乳首の痛みケアでのNGな行為・注意点を解説
  8. 授乳中の乳首の痛みには要注意!

乳腺炎

乳腺炎には急性うっ滞性乳腺炎と急性化膿性乳腺炎の2種類あります。急性うっ滞性乳腺炎とは、授乳間隔が空いてしまったり、赤ちゃんがおっぱいを飲む量が変化することで乳腺にしこりができ、乳房が腫れて痛みや微熱などの症状が出ることです。また、急性化膿性乳腺炎は乳管から細菌が侵入して、乳房が炎症を起こしてしまうことをいいます。(※3)

乳腺炎になる前に白斑やしこり、チクチク痛むなどの自覚症状があって異常に気付くママが大半です。しかし、もし乳腺炎になってしまっても、症状が軽ければ抗生剤などで治る場合がほとんどです。ただし、乳腺炎を放置してしまうと乳房の中に膿が溜まり、外科的な手術をしなければいけない場合もあります。(※3)

授乳間隔が開くことや細菌の侵入のほかに、乳房を締め付ける下着を付けている場合も乳腺炎になりやすいといわれています。

授乳中に乳首が痛い時の11個の対処法

授乳中に乳首が痛い場合、どのように対処をすればいいのでしょうか?授乳中に乳首が痛い時の対処法を11個紹介していきます。

1. 授乳クッションを使用する

授乳の時、姿勢が安定していないと赤ちゃんが乳首だけを口に含む浅吸いになり、乳首に大きな負担がかかってしまいます。赤ちゃんの力で乳首が引きちぎられてしまう場合もありますよ。授乳をするとき、最初から最後まで正しい姿勢を保てるように授乳クッションを使ってみてくださいね。

2. 乳房を押しつぶし、赤ちゃんの口に入りやすいようにする

赤ちゃんが乳首だけを吸うことは乳首の痛みの原因になってしまいますね。授乳の時に乳首が痛い場合、乳房を押し潰して口に入りやすい形にすることもおすすめできます。赤ちゃんが大きく口を開けるのを待って、乳輪全体が赤ちゃんの口に含まれるようにしましょう。

それでも赤ちゃんがおっぱいを浅く加えてしまう場合は、乳房と口の間に指を入れて赤ちゃんの口を1度離し、再度咥え直させましょう。

3. 赤ちゃんの抱き方を変える

いつも同じ抱っこの仕方をしていると、乳首の同じ部分に負担がかかってしまうことになります。たまに赤ちゃんの抱き方を変えると、乳首の1部分に負担がかかることを防げますよ。

赤ちゃんが浅吸いしてしまう場合は、抱き方があっていない可能性もあります。授乳の時によく見られる横抱きのほか縦抱きやフットボール抱きなどもありますので、授乳の度に抱き方を変えるなど抱っこの仕方を工夫してみてくださいね。

(赤ちゃんの抱っこの仕方については以下の記事も参考にしてみてください)

赤ちゃんの抱っこの良い抱き方は?コツや注意点・嫌がる抱き方とは?

4. 頻回授乳をする

授乳中に乳首に痛みを感じる場合は、頻回授乳をすることもおすすめできます。

産後すぐの時期は乳房の皮膚が柔らかくなっています。その時期に頻回授乳をすることで乳頭を柔らかくし、母乳の量を増やすことができるのです。母乳が多く出て乳頭が柔らかい状態であれば赤ちゃんが強い力で乳首を吸う必要がありません。乳首にかかる力が弱くなり、負担を減らすことができるでしょう。

5. たまった母乳を少し抜く

母乳で乳房が張っていると赤ちゃんが乳輪まで口に入れることができず、浅吸いになってしまいます。母乳で乳房が張っている場合は、授乳の前に溜まった母乳を少し抜き、乳房が柔らかくなってから赤ちゃんにくわえさせましょう。

6. 馬油などの油を塗る

乳首の根元に傷や裂け目ができてる場合は、羊油や馬油などの油を塗って乳首を保護しましょう。もし乳首の先に血豆や水ぶくれができている場合は、羊油や馬油を塗った乳首にラップを貼って保護することをおすすめします。

締め付け感のない下着を付けて乳首が布とこすれないようにしたり、洗浄綿で軽くふいて清潔な状態を保ることも大切です。乳首にできた血豆や水ぶくれがつぶれると細菌感染を起こし、乳腺炎になる場合もありますよ。

7. 乳首に母乳を塗る

乳首が痛い時は乳首に母乳を塗るといい、と聞いたことがある女性も多いかもしれませんね。母乳には保湿の成分が含まれていて、傷口を早くふさいだり、治りを早くすることができると言われています。傷口に母乳を塗るだけなら簡単ですし、経済的で嬉しいですね。授乳で乳首に痛みを感じる前に予防として母乳を塗ることもおすすめです。