赤ちゃんの抱っこの良い抱き方は?コツや注意点・嫌がる抱き方とは?

【医師監修】赤ちゃんが生まれたばかりの新米ママ&パパにとって抱っこのやり方からわからないことだらけですよね。そこで、新生児の身体の特徴から、赤ちゃんが安心する抱き方、手首や腰を痛めにくい抱き方、新生児から使える抱っこグッズなどをご紹介します。

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専門家監修
マキ先生
国立大学医学部卒業。11年目の小児科医。現在は子供を3人育てながらフルタイム勤務医をしています。日々、頑張るママたちや子供たちの心に寄り添える診療を心がけています。 本職の都合上、・・・
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Contents
目次
  1. お母さんにも赤ちゃんにも気持ちのいい抱っこをしよう
  2. 新生児の抱き方
  3. 赤ちゃんにとって気持ちいい抱き方と嫌がる抱き方
  4. 新米パパこそ、赤ちゃんをいっぱい抱っこをしよう
  5. 抱っこ紐やスリングを使ってみる
  6. 新生児・赤ちゃんをたくさんの人に抱っこしてもらおう
  7. 新生児・赤ちゃんにとって、抱っこはコミュニケーション

お母さんにも赤ちゃんにも気持ちのいい抱っこをしよう

赤ちゃんが生まれたばかりの新米ママやパパにとって、抱っこの仕方は悩むところです。とくに新生児は体がふにゃふにゃと柔らかく首も据わっていないので、どう扱っていいものなのか少し怖いと感じる人もいるでしょう。でも、抱っことは赤ちゃんとの大事なスキンシップ。少しのコツを覚えて、赤ちゃんにもお母さんにも気持ちいい抱っこの仕方を覚えましょう。

新生児の抱き方

新生児とは、生後28日未満の赤ちゃんのこと。この時期の赤ちゃんには特有の柔らかさがあり、新米ママやパパはどう扱っていいのかドキドキしてしまうものですよね。まずは新生児の身体の特徴を覚え、抱っこの仕方を覚えていきましょう。

新生児の体の特徴

この時期の赤ちゃんはまだ首がすわっていないので首や頭がぐらぐらしています。まずは首をしっかりと支えることが大切です。

また、頭蓋骨がまだくっついていないため頭は全体的に柔らかく、特におでこの上にある「大泉門」という部分には大きな隙間があります。ここを押すと少し凹む感触があるほどです。頭はとてもデリケートなので、ぶつけたりしないよう慎重に抱っこしましょう。

横抱きの仕方

横抱き縦抱きも、大きなポイントは二つ。「首をしっかりささえること」と「体をぴったり密着さること」。体をくっつけることで赤ちゃんも安心しますし、不安定な首や頭を支えることが出来ます。

1. 寝ている赤ちゃんの首の下に片手を入れて、頭と首を支える。もう一方の手を股の間から差し入れ、手の平でお尻を支える
2. そのままそっと持ち上げ、赤ちゃんの体を自分の体に引き寄せる
3. お尻を支えてた手のひらを背中までずらし、腕でお尻を支える
4. 背中に回した手で赤ちゃんを支えながら、首を支えていた手のひらを背中へずらし、自分の肘の内側のところに赤ちゃんの頭と首を乗せる

縦抱きの仕方

横抱きで赤ちゃんが泣く、或いは嫌がる場合、縦抱きをすると落ち着く場合もあります。

1. 寝ている赤ちゃんの首の下に片手を入れて、頭と首を支える。もう一方の手を股の間から差し入れ、手の平でお尻を支える
2. そのまま赤ちゃんの頭を上にして、そっと持ち上げる。この時、お母さんの体を少し前かがみにして頭を優しく胸や肩にくっつける
3. お母さんの姿勢を戻し、お尻を支えていた手のひらを腕全体で支えるように移動する。また、げっぷをさせる時は首を支えていた手を背中にまわし、優しくさする

(新生児の縦抱きについては以下の記事も参考にしてみてください)

新生児の縦抱きのメリット・デメリットは?安全な方法を教えて!

おくるみを使った新生児の抱き方

おくるみを使うとふにゃふにゃした柔らかい赤ちゃんの体全体が一つになったように安定するので「抱っこしやすい」と感じる人も多いようです。

おくるみ抱っこの仕方
1. 正方形の一角を内側に折り込んで、赤ちゃんの頭を置く
2. 赤ちゃんの両腕をまっすぐ胴体の横につける
3. 呼吸が苦しくならないくらいの強さで、向かって右側の布を赤ちゃんの体の反対側に巻き込む
4. 足元の布を持ち上げ、足や体を包み込み、3の襟元に巻き込む
5. 最後に残った左側を持ち上げて、反対側の本体に布を巻き込む