3歳児の睡眠時間の平均は?理想の起床・就寝時間や睡眠習慣を整えるコツも!
【医師監修】3歳児の睡眠時間の平均や、理想の起床・就寝時間など、育児の中でも睡眠時間というテーマは疑問や不安が生まれやすい分野と言われています。お昼寝の必要性や、睡眠不足が与える影響、睡眠不足の場合に子どもが出すサイン、3歳児の睡眠習慣を整えるコツについてお伝えします。
これまで多くの研究で、幼児期の睡眠不足と肥満の関係性が発表されています。かつて富山大大学院医学薬学研究部が行った富山スタディと呼ばれる調査では、睡眠不足がなぜ肥満を招くのかについて、成長ホルモンと自律神経が鍵を握っているという結果が出されました(※6)。
成長ホルモンの重要性は言わずもがなですが、成長ホルモンは夜間の脂肪分解にも作用しています。睡眠時間が十分に確保できていないと成長ホルモンの分泌も低下するので、脂肪の分解が進まず肥満傾向になるのです。
また自律神経においても、睡眠不足により正常に働かなくなると、血糖値が上がりやすくなったり心拍や血圧が上がりやすくなったりして、肥満や生活習慣病のリスクが出てくると言われています。
(3歳児の身長に関しては以下の記事も参考にしてみてください)
風邪をひきやすくなる
風邪に限らず、睡眠時間が不十分だと免疫力が低下するため、感染症などの病気にかかりやすくなります。睡眠によっておこなわれるはずの細胞修復が追いついていないためと言われています。
疲労をしっかりとって毎日体をリセットすることが、健全で健康的な生活を送るためには不可欠ですね。
3歳児が睡眠不足の場合に出すサインは?
睡眠不足が3歳児の成長に与える影響をあげるときりがないのですが、こういった深刻な状態から子どもを救うためにはどうしたら良いのでしょうか。
睡眠不足の危機に瀕している子どもにいち早く気付いてあげられるポイントや、睡眠時間が足りていないときの症状についてお伝えします。
昼間も眠そうにしている
一目で分かる症状と言えますが、夜の睡眠時間が十分にキープできていないため、朝も昼も眠そうなのが特徴です。
お昼寝によりいくらか緩和される症状ではありますが、長時間に渡り眠そうな様子が見られる場合、睡眠時間の充足率に問題があるケースが多いと言われています。
朝の寝起きが悪い
睡眠時間が十分でないと朝の寝起きもスッキリせず、なかなか起きられなかったり、起きてからも長時間ボーっとしていたりと、いわゆる寝起きの悪い状態になります。
支度をする時間になってもぼんやりとして動きが悪かったり、朝ごはんを食べられなったりするという症状もあります。
イライラしている
妙に機嫌が悪かったり、癇癪を起こしたりする頻度が高いときも、睡眠不足が疑われます。
3歳児は通常、慢性的にイライラしていることはほとんどありません。
しかし、睡眠不足はたとえ3歳の子どもであっても、攻撃的な性格に変貌させる作用を持っています。攻撃性の高い行動や発言、衝動的な動きが目立つようであれば、睡眠不足の可能性があると言えるでしょう。
食欲が低下している
睡眠時間が足りていない時に顕著に見られるのは、朝ごはんが食べられないという現象ですが、1日を通して食欲がなくなる子も多くみられます。睡眠時間が不十分なために疲労が回復しきっていないので、食事という行為にも気怠さを感じてしまうことが原因とみられています。
ご飯を食べたがらない、食事の進みが悪いといったときは、睡眠についても注意深く見てあげる必要がありますね。
風邪や感染症にかかりやすい
睡眠時間が不十分だと、免疫力が低下するため風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなったりといった症状がよく見られます。
体調不良を引き起こした原因が睡眠不足であると断定するのはやや困難ですが、ひとつの要因として睡眠不足を疑ってみることで気付ける症状もあります。
3歳児の睡眠習慣を整えるコツ
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