3歳児の睡眠時間の平均は?理想の起床・就寝時間や睡眠習慣を整えるコツも!

【医師監修】3歳児の睡眠時間の平均や、理想の起床・就寝時間など、育児の中でも睡眠時間というテーマは疑問や不安が生まれやすい分野と言われています。お昼寝の必要性や、睡眠不足が与える影響、睡眠不足の場合に子どもが出すサイン、3歳児の睡眠習慣を整えるコツについてお伝えします。

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Contents
目次
  1. 3歳児の睡眠時間の平均は?
  2. 3歳児に理想の起床・就寝時間は何時?
  3. 3歳児にお昼寝は必ず必要なの?
  4. 睡眠不足が3歳児の子どもに与える影響は?
  5. 3歳児が睡眠不足の場合に出すサインは?
  6. 3歳児の睡眠習慣を整えるコツ
  7. 子どもは十分な睡眠時間の確保が必要!

睡眠不足を防ぐために、どのような対策をとると効果的なのでしょうか。子どもの将来のためにも、習慣を整え、成長の手助けとなる睡眠のとり方を身につけたいですね。

それでは、家族が取り組むべき睡眠習慣の改善策についてご紹介します。

親の睡眠時間から見直す

睡眠不足気味の子どもの多くは、実は両親も睡眠不足である傾向が強く、同じ生活環境で過ごしている以上どうしても影響を受けてしまうと言えます。

大人は多少、睡眠時間が足りていなくても基礎が完成しているため、大きく調子が狂うことは少ないですが、子どもの場合は深刻化しやすいので、まず一緒に寝ているパパママが睡眠習慣を子どもにあったものに変更する必要があります。

「就寝時刻は遅いのに、起床時刻は早い」というパターンが子どもの睡眠不足でよく見られる形ですが、これは親の睡眠状況に合わせているために生じていることがほとんどです。仕事や家事の都合上難しい部分も多いでしょう。添い寝の場合は特に、一緒に寝る親が率先して睡眠時間を確保するように心がける必要がありますね。

十分にお昼寝をさせる

お昼寝の習慣がなかったり、短時間しかお昼寝しなかったりという場合、まずお昼寝の時間を増やすことから始めてみましょう。

夜の睡眠時間をより良いものにするためには、適度な疲労感も必要です。日中お昼寝をせずに遊び続けると、必ずどこかで限界がくるため、後半活発に遊べず不完全燃焼状態だったり、逆に疲れすぎて夜に目が冴えてしまったりすることがあります。そのため遅い時間までなかなか寝つけず、しわ寄せが来るのです。

このような場合は、お昼寝の習慣を持つことで夜の睡眠を改善できるため、結果的に睡眠習慣を整える効果が期待できるでしょう。

寝る前のルールを設定する

子どもは、習慣や秩序に対して安心感を覚えるという性質があります。

睡眠時間を毎日同じ時間帯に設定したり、毎日寝る前におこなう小さなイベント(絵本を読む、今日の出来事を話すなど)を決めたりすると効果的です。このように「毎日同じ」規則を設け、それをこなすと安心できるという状況を作り出します。こうすることで、穏やかに眠りに入っていくことができるようになるでしょう。

睡眠環境を整備する

子どもの就寝時に重要になってくるのが、周囲の環境です。

よく言われていることですが、照明が明るいと目が冴えてしまったり興奮してしまったりしてスムーズに睡眠に入ることが難しくなります。本来であれば真っ暗がベストなのですが、真っ暗だと寝顔や寝相を確認できなくて不安な子も多いため、姿がかろうじて確認できる程度の、最低限の暗さに設定することをおすすめします。

また、室温の設定も意識するとより効果的です。季節によっては難しいときもありますが、通年20度前後に保てるようにすると快適に入眠できるというデータがあります。エアコンの風が直撃しないように注意して、室温管理を意識してみましょう。

寝る前にスマホやテレビを見せない

世間でもよく取り沙汰される話題に「育児とスマホの関係」があります。スマホ育児という言葉も生まれたほど、近年子どもとスマホの距離はとても近くなっていますよね。しかし「就寝前のタイミング」というに点に関しては、睡眠に多大な悪影響を及ぼすため、子どもに見せるのは避けた方が良いでしょう。

スマホやテレビ等の液晶画面からブルーライトと呼ばれる光が出ているのは有名な話ですが、このブルーライトは入眠を妨げる作用を持っています。更にブルーライトには生活リズムを狂わせる作用があると言われています。

特に夜の使用がこの中枢神経への刺激になるため、寝る数時間前からテレビやスマホの画面を見ることは避けた方が良いでしょう。

(子どもとスマホの関係については以下の記事も参考にしてみてください)

サイレントベビーとは?スマホが原因?赤ちゃんが見せる症状の特徴を紹介

子どもは十分な睡眠時間の確保が必要!

ここまでさまざまな角度から3歳児の睡眠についてお伝えしました。子どもにとって十分な睡眠時間の確保がいかに大切か、また睡眠不足がいかに深刻な問題かがわかりますね。

これからどんどん成長する3歳児には、良質で十分な睡眠時間が必要不可欠です。睡眠は、体だけでなく脳や精神面にも影響を与えます。毎日の育児の中で睡眠習慣を見直し、睡眠不足の兆候があればすぐに対策をしてあげられるように注意深く見守ってあげたいものですね。