3歳児の睡眠時間の平均は?理想の起床・就寝時間や睡眠習慣を整えるコツも!

【医師監修】3歳児の睡眠時間の平均や、理想の起床・就寝時間など、育児の中でも睡眠時間というテーマは疑問や不安が生まれやすい分野と言われています。お昼寝の必要性や、睡眠不足が与える影響、睡眠不足の場合に子どもが出すサイン、3歳児の睡眠習慣を整えるコツについてお伝えします。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 3歳児の睡眠時間の平均は?
  2. 3歳児に理想の起床・就寝時間は何時?
  3. 3歳児にお昼寝は必ず必要なの?
  4. 睡眠不足が3歳児の子どもに与える影響は?
  5. 3歳児が睡眠不足の場合に出すサインは?
  6. 3歳児の睡眠習慣を整えるコツ
  7. 子どもは十分な睡眠時間の確保が必要!

平均的に6時半~7時半の間に起床しているという子が多くいますが、こちらを例に取ると20時半~21時半には就寝できるようにするのが理想と言えます。ただ、布団に入っても実際に眠りに就くまでが遅いタイプの子もいますので、さらに30分ほど余裕を持って布団に入れるとより睡眠時間の確保に効果的でしょう。

3歳児の理想的な起床時間

起床時間は、生活の実態によって多少差はありますが、保育園や幼稚園に通っている子の場合6時半~7時半ごろが平均的と言えます。このぐらいの時間帯に起きていれば、あまり焦ることなく家を出る準備ができるでしょう。

仮に園がお休みの日でも、起床時間がいつもの時間より大幅に遅いとリズムを元に戻すのも大変になります。平均の範囲を逸脱しないようにすると、睡眠時間を確保することも容易になりますよ。

3歳児にお昼寝は必ず必要なの?

赤ちゃんのころは1日に何回も細切れの睡眠を取っていましたし、ある程度まとまって眠るようになってからも、平均すると1日に1回はお昼寝をしているという子が多いと言われています。中にはお昼寝の習慣がなくなる子もいますが、3歳という年頃にとって昼寝はどの程度必要なものなのでしょうか。

お昼寝の持つ効果とあわせて、3歳児にとってのお昼寝の必要性についてお伝えします。

体と心の回復のために必要

3歳児にとってお昼寝はまだまだ必要と言えます。

子どもは大人と違い、ペース配分を考えながら動くことはありませんよね。起きている間中、走り回り飛び跳ね、とにかく体を使って動き続けています。そのため、1日中遊び続けるには体力が追いつかないことが多いのですが、お昼寝をすることで疲労を一旦リセットすることができます。このリセットによって、起きてからまた元気に遊ぶことが可能になるのです。

また、お昼寝で体力を回復させることで、免疫系統も活性化します。お昼寝は病気になりにくい生活のためにも必要なものと言えますね。

習慣の基礎をつくるためにもお昼寝は必要

心身のリフレッシュ・リセットの効果もさることながら、お昼寝の習慣を持ち、子どものうちに生活リズムを構築しておくことは、その後の人生に大きな効果をもたらします。

3歳前後までに基本的な生活サイクルが定まっていると、そのリズムが生活の土台となり、成長していく過程で大きく崩れることはないと言われています。

また、幼少期に睡眠リズムをしっかり整えておくと、学校や社会に出ても遅刻や寝坊で悩むことがなくなるでしょう。一時的に時差などでリズムが狂っても、基礎がしっかりしていれば戻すことも容易であるとのデータもあります。

(生活リズムの乱れが引き起こす影響については以下の記事も参考にしてみてください)

3歳なのに夜泣きがひどい…原因や対策は?もしかして病気?体験談も

脳の発達や記憶力のためにもお昼寝は必要

育児において、子供が自分で学ぶ力や発見を大事にして、さまざまなことを吸収し成長してもらいたいと考える人ママは多いでしょう。この「吸収する」という行為をより効率よくおこなうためには、お昼寝がとても大切です。

赤ちゃんの頃から、短期記憶と呼ばれる短い単位での記憶力は育っています。しかし、長期間物事を覚えていられるようになるのは平均すると2歳前後からなのです。3歳児もまだまだ長期記憶の成長途中ですので、脳の力を伸ばすためにも、この時期のお昼寝が必要でしょう。

(3歳児の能力発達については以下の記事も参考にしてみてください)

【動画】3歳児の成長を促すおすすめの遊び15選!外・室内・工作など

夜の入眠をスムーズにするためにもお昼寝は効果的

お昼寝をすると、起きてからまた元気に動き回り体を目一杯使って遊べるので、夜も適度に疲れ、寝つきやすくなるという好循環が起きます。また、お昼寝には精神を落ち着かせる効果があるため、夜興奮してなかなか寝つかないという現象も起きにくくなります。

就寝時になかなか寝てくれず、育児にストレスを感じている方も多いでしょう。育児トラブルをなくすためにもお昼寝は効果的です。

3歳の場合、絶対お昼寝が必要とも言い切れない